WRCメキシコ事前情報:大会6連覇を誇るセバスチャン・ローブが注目の参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCメキシコ事前情報:大会6連覇を誇るセバスチャン・ローブが注目の参戦

©Red Bull

北米メキシコで開催される2018年WRC第3戦は、今季最初のグラベル戦となる。

ウインターラリーが2戦続いた後、今季のWRCは第3戦で北米に舞台を移す。強い日差しとグラベルの待つ、ラリーメキシコだ。開催15年目を迎えるこのイベントは、カレンダーの中でも高い支持を維持している。特徴的なコンパクトなルートは、SS比率が高く、周囲の環境は実にカラフルで見栄えもいい。

ラリーメキシコは、今季最初のグラベル戦だが、開幕2戦と同様に非常に独特なチャレンジが待っている。シエラ・デ・ロボス、シエラ・デ・グワナファト山脈のステージでは、標高2700m級とカレンダー屈指の高地にまで上がっていく。空気が薄くなるためパワーが低下する他、気温が高くなれば、エンジンとトランスミッションにはさらに負荷がかかるため、ドライバーは、標高の影響を最低限に抑えるようにドライビングスタイルを合わせていかなくてはならない。

選手権争いは、昨年と同じように非常に予測不可能な展開が形成されつつあり、開幕2戦ですでに異なるウイナーが誕生している。メキシコ戦にエントリーするWRカーは11台。テーム・スニネンは再びMスポーツ・フォードからの参戦、ヒュンダイにはダニ・ソルドが復帰する。トヨタの3台は顔ぶれに変化はないが、話題となっているのはシトロエンのセカンドカー。9連覇王者のセバスチャン・ローブが登場する。今季、メキシコを含む3戦にエントリーを予定しているローブは、メキシコでは過去6連勝を果たしている。WRCのフル参戦は2013年が最後となっているが、言うまでもなく注目選手から外すわけにはいかないドライバーだ。

■ラリールート

FIA

ラリーメキシコの山岳ルートは、ほとんどが昨年のままで、小さな修正がほとんど。選手権で最もコンパクトなルートの一戦だ。スタートと開幕のスーパーSSは、ユネスコの世界遺産に登録されているグワナファトの市街。石畳の街道を走るステージサイドには、何千人もの観客が集まる。このステージでは、銀鉱のトンネルも通過。選手権で唯一、地下を通過するポイントだ。金曜日はイベント最長の距離を走行。最長ステージ、エル・チョコラテの2回の走行も含まれる。このステージでは、今大会の最高地点にも到達し、マシンは標高2700mまで上っていく。土曜日も、金曜日同様に距離は長いが、この日を締めくくるのは市街のモーターレーシングサーキットを走行するステージ。その後、サービスパークまで戻る途中のストリートステージはターマックとなる。日曜日の設定は3SS、計46kmのみ。アルファロを1回走行した後、ラスミナスを2回走行。2回目はパワーステージに指定されている。

■ラリーデータ
開催日:2018年3月8-11日
サービスパーク設置場所:レオン
総走行距離: 1055.88 km
総ステージ走行距離:344.49km(SS比率:33%)
総SS数:22

■開催選手権
WRC
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