ERCズリン:コペッキーとルキヤナクが激しい優勝争い – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCズリン:コペッキーとルキヤナクが激しい優勝争い

©ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC第6戦バルム・チェコラリー・ズリン(ターマック)は8月25日に開幕。この日は予選に引き続き、9.51kmのスーパーSSを走行した後、26日には4本のステージを2ループする8SSが設定された。レグ1の合計9SSの総走行距離は、110.45km。

この日は、地元チェコのチャンピオン、ヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)と、アレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が激しい首位争いを展開。金曜日の夜にズリンの市街地ステージに設定された開幕ステージを制したコペッキーはこの日の開幕ステージでもベストタイムをマーク。しかし、続くSS3ではルキヤナクも、コペッキーに6.3秒差をつける会心のタイムを叩き出し、総合差を0.3秒に詰める。

しかし、5月にテスト中のクラッシュで負傷した足にまだ痛みが残るルキヤナクが22.87kmステージを慎重に攻める一方で、コペッキーは再びリードを広げる。ルキヤナクはその後、スピンやパワーステアリングのトラブルに見舞われ、コペッキーが16.6秒差にリードを広げてこの日を終えた。

「アレクセイと大バトルになった」と語るコペッキーは、チェコ国内では2015年4月以来、負けなしだ。
「彼はスピンやテクニカルトラブルに見舞われたが、それはラリーの一部。もちろん、彼はあきらめたりはしない。自分たちはアンダーステアに少し苦戦したが、バンピーな場所ではとてもいい動きをしていた。このラリーでは、とても重要な点だ」

一方のルキヤナクは「自分ができることをしている。ペースはヤンと競っているが、彼の方がやや上回っている。残念ながら自分のコンディションが万全ではなく、疲れが出てきて、足も強くは使えない。でも、いい戦いになっているし、明日はいくつかステージウインも狙う。もしかしたら、何かが起きるかも知れない」

ERC / Jorge Cunha / DPPI

選手権リーダーのカエタン・カエタノビッチは、深夜にフィニッシュした前夜の開幕SSでタイヤのコンパウンドが固過ぎて5位スタート。その後、十分に睡眠がとれないまま、この日はペースアップに苦戦する中、慎重なアプローチで8位でこの日を終えた。

ERC2では、ティボール・エルディが首位で折り返したが、2位につけるゼリンド・メレガリがタイトル確定に向けて前進している。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERCジュニア・アンダー28では、マリヤン・グリエベル(ファビアR5)が総合でも4位につける健闘で、部門トップ。SS6のバンピーなセクションではかなり危ない場面もあり、その後のリエゾンではパンクにも見舞われたが、今季3度目の部門優勝に近づいている。ただし、チェコの自動車連盟の支援を受けるヤン・チェルニー(ファビアR5)も11.1秒差に迫っているため、競技最終日の展開に注目が集まる。

ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERCジュニア・アンダー27では、アレクサンダー・ザワダ(オペル・アダムR2)が部門トップでこの日を折り返している。

ERC / Jorge Cunha / DPPI

レグ2は、3SSを2ループする6SS、95.12kmが設定されている。

ERCズリン レグ1結果
1 J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5) 1:04:07.6
2 A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) +16.6
3 V.ペック(フォード・フィエスタR5) +47.5
4 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +1:09.7
5 R.クレスタ(シュコダ・ファビアR5) +1:13.0
6 T.コストカ(シュコダ・ファビアR5) +1:14.5
7 J.チェルニー(シュコダ・ファビアR5) +1:20.8
8 K.カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5) +1:21.2



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