不振のシトロエン、9連覇王者ローブにC3 WRCのテストを要請 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

不振のシトロエン、9連覇王者ローブにC3 WRCのテストを要請

©PEUGEOT

シトロエン・レーシングでWRCドライバーズ選手権9連覇をマークした“元”絶対王者、セバスチャン・ローブが8月、シトロエンC3 WRCのターマックテストを行うことになった。

WRCフィンランドのスタートを目前に控える7月26日の午後、プジョー・スポールとシトロエン・レーシング、およびDSパフォーマンスの活動を統括するPSAモータースポーツが発表した。テストは1日の予定で、PSAモータースポーツはテストの理由として、偉大な王者がC3 WRCをドライブすることで、テクニカル面での貴重なフィードバックをシトロエン・レーシングが得る機会になる、としている。

ローブは現在、プジョー・スポールからクロスカントリーラリーや世界ラリークロス選手権に参戦中。先日は2018年ダカールのマシンとなるプジョー 3008 DKR Maxiのデビュー戦のドライバーを務め上げたばかりだ。このシルクウェイラリーでは新型モデルのポテンシャルを存分に引き出し、コースアウト時の負傷でリタイアするまで首位を独走していた。プジョー・スポールとシトロエン・レーシングの、PSAグループ同士としての繋がりが、今回のテストを実現させた。

ローブは「クロスカントリーと世界ラリークロスにプジョーから参戦しているので、C3をテストすることで自分の経験をシトロエンに活かしてもらうことができる」とコメント。
「WRカーをまたドライブして、新しい規定でテクノロジーがどのように変わったのか、試すのが待ち切れないよ! 自分は今でも、ラリーに情熱を持っている。5年前にWRCから引退して以来、修業の日々が続いているので、最も愛しているラリーを味わうのは衝撃的だろうね」

C3 WRCは、これまでシトロエンが成功を収めてきたクサラWRC、C4 WRC、DS3 WRCのような成功を見せることができないでいる。2016年のフル参戦を見送ってまで2017年規定仕様のマシン開発に専念してきたシトロエンだったが、今季ここまで8戦のうち、勝利はメキシコでの1回に留まっており、マニュファクチャラーズ選手権では現在最下位に甘んじている状況だ。

この1勝をメキシコでマークしたのはクリス・ミークだが、その後クラッシュが続き、今月のポーランドでは参戦を見送り、チームは代替ドライバーとしてアンドレアス・ミケルセンを起用する英断を行っている。ミークは、今週のラリーフィンランドには戦線に復帰する。

7月初旬、チームボスのイブ・マトンは、「C3 WRCの開発で行ってきたディレクションは、本来の目的にはマッチしなかった」と認めており、新たにテクニカルディレクターとして迎えたクリストフ・ベッセが率いるスタッフチームは、「多方面においてクオリティを上げるアップグレード」に取り組んでいるという。

「今となっては、優先するのは2018年に向けての準備だ」と語るマトン。
「いくつかのアップグレードには、開発に何カ月も要するし、投入の準備が整うのは来季のスタートとなる」

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