WRCイタリア:サルディニア島のラフグラベルに挑むトヨタ「3台揃っての完走を目指す」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:サルディニア島のラフグラベルに挑むトヨタ「3台揃っての完走を目指す」

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racingは、6月8日から11日にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリーイタリア(サルディニア)に、ヤリ-マティ・ラトバラ、ユホ・ハンニネン、エサペッカ・ラッピの3台のヤリスWRCで参戦する。できる限り多くの実戦データを収集し、クルマの開発を加速させるため、前戦に続く3台体制で今季4回目となるグラベルラリーに臨む。

ラリーイタリアの戦いの舞台は、地中海のイタリア領サルディニア島。SSは、全体的に道幅が狭くツイスティで、道のすぐ脇まで木々が迫るコースが多い。路面コンディションは硬軟様々で、軟らかい道の表面は目の細かい砂のようなグラベルに覆われている。しかし、その下には硬質な岩盤や石が隠れており、ラリーカーが通過するたびに路面の状態はどんどんと変化し荒れていく。6月のサルディニア島は気温がかなり高くなることが多く、エンジンの温度は上昇しやすい。また、タイヤの温度もかなり上がるため、タイヤマネージメントも勝負に大きな影響を及ぼすだろう。

現在ドライバーズランキング3位のラトバラは、2009年にラリーイタリアで総合優勝を果たしているほか、それ以外にも4度表彰台に上がっている。ハンニネンは過去に4回出場経験があり、2011年大会ではサポート選手権のSWRC(スーパー2000世界ラリー選手権)で2位に入っている。また、ラッピは過去にR5カーで2回このラリーに出場している。

Naoki Kobayashi

トミ・マキネン(チーム代表)
「ラリーイタリアは、とても大変なラリーです。我々のクルマの仕様は前戦ラリーポルトガルとあまり大きくは変わりませんが、ポルトガルで学習したいくつかのことが、イタリアで役立つであろうと期待しています。サルディニアは気温がかなり高くなると予想され、パンクの可能性も高まります。しかし、我々の選手たちはうまく対処してくれるはずです。3台揃っての完走が私の希望であり、その上で何ポイントか獲得できれば、なお良しです。サルディニアでは、エサペッカに協力をしてもらい、実戦の場での開発を予定していますが、何よりも重要なのは走行距離を伸ばし、可能な限り多くを学ぶことです」

Naoki Kobayashi

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
「ラリーイタリアへの出場をとても楽しみにしていますが、きっとラリーポルトガルよりも暑く、路面が滑りやすく、そして出走順がより大きな影響を及ぼすでしょう。路面は場所によって非常に硬いため、それほど荒れもせず、またコースを2回目に走行する際もコンディションはそれほど悪くはなりません。ただし、路上の石は跳ね飛ばされることなく道の上に留まり続けるため、パンクの可能性が高く、ダンパーにダメージを受ける危険性もあります。それを避けるためには、コーナー内側の石に注意して走るなど、ドライビングスタイルを少し変える必要があります」

TOYOTA

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
「第5戦ラリーアルゼンチンの前にサルディニア島でテストを行いました。かなり前のことですし、今よりも気温は低かったのですが、それでもサルディニアの道に対する理解を深めることができました。暑いラリーとなることでタイヤ選択に関してはよりシンプルになり、あまり迷わなくて済むのは良いことだと思います。我々にとってポルトガルはとても良いラリーとなり、多くの学びを得ました。ですので、今回もクリーンな走りをできれば、さらに多くのポイントを獲得できるチャンスがあると考えています。グラベルSSでの初日の出走順は私たちにとって有利に働くはずですので、それを最後まで活用して戦うべきだと心得ています」

Naoki Kobayashi

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
「ラリーイタリアは常に、純粋に速さを競うよりも、リタイアせず生き残ることが重要なイベントです。ですので、トラブルやアクシデントと無縁で最後まで走り切り、フィニッシュすることを目標に置いています。サルディニアではテストのためにいくつか新しいパーツを装着して走る予定なので、完走してデータをチームに提供することが私の任務です。ラリーポルトガルでの結果を受け、周囲の期待の高まりを感じますが、私自身は変わらず自分の任務に集中して臨みます。サルディニアを前にフィンランドで1日テストを行い、クルマのセットアップに対する理解を深めました。もちろんフィンランドとサルディニアでは条件が違いますが、それでも約150kmを走り、異なるサスペンションのセッティングを試すことができたので、とても有効でした」

ワールドラリーカレンダー2019