WRCアルゼンチン事前情報:グラベル5連戦の緒戦、熱烈歓迎の南米イベント – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCアルゼンチン事前情報:グラベル5連戦の緒戦、熱烈歓迎の南米イベント

©HYUNDAI

WRCのコンペティター陣は再びヨーロッパからアメリカ大陸へ移動し、何よりモータースポーツに情熱を注ぐ国へと向かう。今季第5戦となるYPFラリーアルゼンチンは、カレンダーの中でも最も人気のある一戦。ソフトなサンディグラベルから、トラスラシエラ山脈の高地に広がる石が散乱するナローなステージ、イベントの拠点となるビラ・カルロス・パスまで、対照的なコースが入り交じる難関だ。南半球の初秋にあたるこの時期は天気も変わりやすく、標高が高いエリアでは深い霧に見舞われることも少なくない。また、豪快なウォータースプラッシュもまた、アルゼンチン戦の名物だ。

ラリーアルゼンチンの初開催は、1980年。当時の開催エリアはタクマン地域だったが、その後、バリロケに移り、その後ブエノスアイレスから700kmほどのビラ・カルロス・パスでの開催が定着した。アルゼンチンはモータースポーツを愛する情熱が深く、WRCのコンペティターは毎年熱烈歓迎を受ける。ステージ周辺には何十万人の観客が集まり、キャンプをしたりバーベキューを楽しみながら、お祭り騒ぎでラリーカーの登場を待つ雰囲気は独特だ。

ここまでの4戦、それぞれが異なる路面で開催され、それぞれ異なるマニュファクチャラーがウイナーを輩出した。気持ちを新たに、再びグラベルに挑む今戦、一年で最も予測がつかないコンペティティブなラリーで、今季最初の2勝目をマークするドライバーが誕生するのか、注目が集まる。

■2017年のルート

FIA

2017年のラリーアルゼンチンのルートは、大部分が昨年と同じ構成。イベントは木曜日の夜、コルドバの市街地ステージ(1.75km、ミックス路面)で開幕。金曜日は、南下してサンタ・ロサ・デ・カラムチタ山脈に向かう。この日は3SSを2ループ。19.95kmのサン・アガスティン-ビラ・ジェネラル・ベルグラノは、2008年以来の設定だ。イベント最長となる土曜日はパニラバレーを走行。タンティ-ビラ・ブストスは昨年とは逆走での設定となり、街中の舗装区間からスタートする。日曜日は、独特な景観が広がるトランスラシエラとミナ・クラベロ、名門エルコンドールでの構成だ。最終SS18のエルコンドール(2回目)は、今季もパワーステージに指定されている。

FIAラリーディレクター ヤルモ・マホネン
「ラリーアルゼンチンは独特な難関イベントで、モータースポーツが大好きな人々が集まるイベント。多彩な性格のステージが集まり、天気も非常に変わりやすくなることもあるので、新型マシンもタイヤも、今季5戦目のラリーで全く違う試練に立ち向かうことになる。今季は既にウイナーが4人誕生しており、誰がポディウムの頂点に上がるのか、大注目の一戦だ」

■ラリーデータ
開催日:2017年4月27‐30日
サービスパーク設置場所:アルゼンチン、ヴィラ・カルロス・パス
総走行距離: 1417.98km
総ステージ走行距離:357.59km (SS比:25.22%)
総SS数:18

■開催選手権
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