全日本ラリー唐津:12連覇に向け勝田範彦が好発進 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー唐津:12連覇に向け勝田範彦が好発進

JRC 02 KARATSU KATSUTA

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全日本ラリー選手権第2戦「ツール・ド・九州2017 in 唐津 Supported by Sammy」は4月8日(土)〜9日(日)にかけて開催される今季最初のターマックラリー。初日となる8日(土)は、昨年までこのラリーを11年連続優勝している勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が首位に立った。

ここ数年開幕戦として開催されてきた唐津ラウンドだが、今年は新たにカレンダー入りした「ラリーオブ嬬恋」が開幕戦となったため、第2戦という位置付けだ。とはいえ、ターマック4連戦の初戦となるため、今大会からシーズンインとなる選手も多い。

昨年と同じく唐津港の唐津フェリーターミナル周辺にHQやサービスパークを設置し、イベント広場には自動車関連メーカーや飲食店などが多数出展した。あいにくの雨だったが、熱心なファンたちを中心に多くの観客が訪れた。

ラリーは、4月8日の土曜日に市内中心部に位置する唐津神社での祈祷ののち、大鳥居下で行われるセレモニアルスタートで幕を開ける。デイ1は、今年初めて使用する2SSを含む8SS(SS総距離44.55km)という構成。事前の天気予報どおり、朝から雨が降り続けるコンディションとなったが、午後には一時晴れ間が見えるステージがあるなど、SSや時間帯によって天候や路面状況が変わる難しいコンディションでのスタートとなった。

JN6クラスは、スタート前に「雨が降れば勝負になると思う」と語っていた新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が、その言葉どおり霧と雨に見舞われたSS1でトップタイムをマークする。6.7秒差で勝田、新井から8.3秒差に奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)というオーダー。しかし、その後勝田がSS2から4まで3連続ベストタイムを奪取。午前のセクションを終えて勝田が首位、4.1秒差の2位に新井、SS3で奴田原を捉えた福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューション)が3番手に浮上するという展開だ。

午後のセクションに入ると、新ステージのSS5&6で福永が2連続ベストタイムをたたき出し、新井を抜き2番手に浮上。さらに、SS1の途中から駆動系にトラブルを抱えていた新井が、サービスでリヤデフを交換したもののSS6でドライブシャフトを折損しストップ、奴田原が3番手に上がる。SS7、SS8は勝田が制し、デイ1を終えて首位が勝田、10.1秒差の2番手に福永、その福永から21.6秒遅れて奴田原が3番手、さらに奴田原から0.6秒差で竹内源樹/加勢直毅(スバルWRX STI)という順位でデイ1を終えている。

出場メンバーが一新されたJN5クラスは、クスコレーシングのシトロエンDS3 R3-MAXのドライバーに抜擢された川名賢/保井隆宏と、アクテック・インターナショナルのDS3 R3-MAXを駆る小濱勇希/馬場雄一がベストタイムを分け合う展開となった。初日を終え、首位は小濱、0.9秒差で川名がくらいつく。アバルト500ラリーR3Tでラリーに初挑戦する自動車ジャーナリストの竹岡圭/箕作裕子は、初参戦ながらクラス3番手でデイ1を走破している。

JN4クラスは、ディフェンディングチャンピオンの曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)が午前のセクションで4連続ベストタイム。午後のセクションでは石川昌平/石川恭啓(トヨタ86)が2度のベストタイムを奪ったものの、曽根も2本のSSでベストタイムを奪い返し、曽根が首位、26.7秒差の2番手に石川、さらに6.1秒差で山本悠太/藤田めぐみ(トヨタ86)が3番手となっている。

JN3クラスは、今季からCVTを搭載するトヨタ・ヴィッツで戦う大倉聡/豊田耕司がSS1でいきなりトップタイムをマークする。だが、SS2からはディフェンディングチャンピオンの天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が本領を発揮し、初日のクラストップに立つ。2番手に大倉、3番手は天野と同じ豊田自動織機ラリーチームの加藤英祐/塩田卓史(トヨタ・ヴィッツ)が食い込み、上位3位までをヴィッツが占めた。

JN2クラスは、昨年チャンピオンの明治慎太郎/北田稔(トヨタ86)と加納武彦/横手聡志によるシーソーゲームとなり、デイ1を終えて首位に明治、18.1秒差の2番手に加納がつける。

JN1クラスは、序盤から古川寛/池田孝之(スズキ・スイフトスポーツ)が頭ひとつリードするが、SS8で小川剛/新原秀直(ホンダ・フィット)が古川に並び、同タイムトップで初日を終えている。また、3番手に須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフトスポーツ)、SS8でベストタイムを奪った伊藤隆晃/大高徹也(日産ノートNISMO S)が4番手につけている。

最終日となる4月9日(日)は、唐津焼の発祥の地と言われる「古窯の森(こようのもり)公園」を含む5SS、計28.54kmでの争いとなる。

ツール・ド・九州2017 in 唐津 Supported by Sammy デイ1結果

順位クラスドライバー/コ・ドライバー車名タイム/差
1JN6-1勝田範彦/石田裕一ラックSTI名古屋スバルDLWRX34:54.5
2JN6-2福永 修/齊田美早子555☆OSAMU・F☆DLランサー+10.1
3JN6-3奴田原文雄/佐藤忠宜ADVAN-PIAAランサー+31.7
6JN5-1小濱勇希/馬場雄一KYB DUNLOP DS3R3 MAX+2:13.0
9JN4-1曽根崇仁/桝谷知彦P.MU☆DL☆SPM☆INGING86+2:31.3
10JN2-1明治慎太郎/北田 稔YHGd高崎くす子86+2:39.5
14JN1-1小川 剛/新原秀直チームO・T・S.ANYHフィット+3:08.3
14=JN1-1古川 寛/池田孝之スマッシュDLスノコitzzスイフト+3:08.3
16JN3-1天野智之/井上裕紀子豊田自動織機・DL・ヴィッツRS+3:09.8


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