ピレリ、WRC復帰へ向けてラリータイヤレンジを一新 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ピレリ、WRC復帰へ向けてラリータイヤレンジを一新

 

ピレリは、4種類の新しいタイヤでWRCへ復帰することをバーミンガムのオートスポーツ・インターナショナルショーで発表した。

ターマック用:RK(235/40R18)
アイスターマック用:ソットゼロ(スパイク付き、スタッドレスともに235/40R18)
グラベル用:スコーピオンXR(205/65-15)
スノー・アイス用:ソットゼロICE(205/65-15)

ピレリ・レーシング・マネージャーのマリオ・イゾラは次のように語っている。
「我々の新しいタイヤは多様性を持ちながらも、同時にその役割がはっきりしていますので、ターマック用としてRKを、グラベル用としてScorpionを開発するなどして、世界選手権およびヨーロッパ選手権での様々なラリーに対応しています。さらに、モンテカルロやスウェーデンのようなスペシャルなイベント用として、いくつかの特化したタイヤも開発しています。ターマック用、グラベル用ともに、スポーティングレギュレーションによって、トレッドパターンは各1種類のみの設定になっています。このことにより、我々の競技用タイヤは、一般公道用のタイヤにより近いものと言えます」

最も使用頻度が高くなるのは、R5クラス以上のトップマシンに装着されるターマック用のRK(235/40R18)。規定に従って2本の縦方向のグルーブが刻まれているおり、ドライのみならずウエットでも性能を発揮する。RKにはWRC用としてハードとソフトという2種類のコンパウンドが用意されており、さらにモンテカルロではスーパーソフトが加えられる。また、モンテカルロ用としてはソットゼロ(氷雪路用のスパイク付きとスタッドレスの2種類)も用意されるという。

グラベルラリー用にはスコーピオンXR。耐久性が高められて、よりパンクに強くなっています。ポルトガル、メキシコ、イタリアなど厳しいコンディション用にはハードが、フィンランドのようにスムーズな路面や、GBなど路面温度の低いイベントでもソフトが使われる。

スウェーデン用のスパイクタイヤは380本のピンが打ち込まれたソットゼロICE。ピレリの特許技術であるスタッド・リテンション・テクノロジーを駆使して、スパイク脱落を防いでいるという。



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