WRCモンテカルロ:ラリーレポート – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ:ラリーレポート

 

2014年シーズン、WRCの開幕を告げたのは今年も伝統のラリーモンテカルロ。新たにヒュンダイがi20 WRCでのワークス参戦を果たしたことで、フォルクスワーゲン、シトロエン、Mスポーツ(フォード)と合わせ、久々に4つのワークスが顔を揃えることになった。

プライベーターのブフィエ快走

ラリーはSS1でヒュンダイ期待のティエリー・ヌービルがスタート6km地点でコースオフという波乱の幕開けとなった。さらにチームメイトのダニエル・ソルドもSS4後のロードセクションで電気系のトラブルからストップ。ヒュンダイは初日で早くも2台が戦列を去るという、ほろ苦いデビューとなった。

目まぐるしく天候・コンディションが変化した序盤、ラリーをリードしたのはMスポーツに移籍し、WRカーでのフル参戦をスタートさせたロバート・クビカだった。しかし、SS1、SS2と連続ベストを刻みトップに立ちながらも、SS3でスノータイヤを使うことができずに大きく後退。代わってプライベーター体制でフォード・フィエスタRS WRCをドライブするブライアン・ブフィエが首位に浮上する。

ブフィエはシトロエンのクリス・ミークを38.8秒差に従えて、首位で初日を終えた。3位にクビカを挟み、4番手にはタイヤ選択で大きく遅れたチャンピオンのセバスチャン・オジエがつけている。
「難しい一日だったけれど、良い走りができた。オジエは必ずカムバックしてくるだろうし、僕もプッシュし続けなければならない」と、ブフィエは4位の王者を警戒する。

オジエ、王者の貫禄見せて首位へ

荒れた初日に大きく遅れたオジエだったが、2日目に入ると、その本領を発揮し始める。49.03kmと今回最長のSS7で、ブフィエに11.7秒差のベストを刻み、ミーク、クビカをかわして2位に浮上。同じステージをリピートするSS9でもブフィエに40秒以上の差をつける圧倒的なベストをたたき出し、ついに首位に立った。また、このステージではここまで4位をキープしていたクビカがコースオフを喫して、リタイアを余儀なくされている。

「SS9ではスピンを喫してしまった。まだラリーは長い」とブフィエはオジエ追撃を諦めていない。しかし、オジエはSS10、SS11でもブフィエを上まわり、2日目終了時点でその差を51.1秒差に拡大。3位にミーク、4位にマッズ・オストベルグとシトロエン勢がつけ、5位ヤリ‐マティ・ラトバラ、6位エルフィン・エバンスのオーダーで続く。

最終日はモナコを起点とし、チュリニ峠を走行する4ステージ。前日夜半からの降雪によって、路面はスノーとシャーベットが入り混じる難しいコンディションとなった。大差をつけて首位をひた走るオジエは、SS12、SS13でも余裕の連続ベスト。キャンセルとなったSS14を挟み、パワーステージとして開催された最終のSS15こそ、ラトバラの先行を許したものの、2位ブフィエとの差を1分18.9秒まで広げてフィニッシュ。念願のモンテカルロ初優勝を手にした。

「すごくタフな週末だったし、このラリーをフィニッシュできて本当にうれしいよ。最後のパワーステージも狙っていたけれど、霧が深かったからリスクはとらなかったんだ」と、オジエは余裕のコメント。一方、多くのワークス勢を凌ぎ、2位に入ったブフィエは「モンテカルロで2位に入れるなんて、信じられない。本当にうれしい」と笑顔を弾けさせた。

3位は「このラリーで表彰台に上がれるならば、他のラリーでもっと上を目指せる」と自信を深めた様子のミーク。4位にはシトロエン移籍初ラリーを走り切ったオストベルグ。5位は初日の遅れを取り戻せなかったものの、パワーステージで3ポイントを獲得したラトバラが入っている。

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