WRCポルトガル・ポスト会見「優勝までできるとは思っていなかった」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル・ポスト会見「優勝までできるとは思っていなかった」

©CITROEN/@World

WRCラリーポルトガルのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。スポット参戦の状況下、走行順で有利なことは予想していたアブダビ・トタルWRT陣営。ミークもマトンも、優勝はうれしいサプライズだったことを明かした。

●WRCポストイベントカンファレンス出席者
1位:クリス・ミーク=KM(アブダビ・トタル・ワールドラリーチーム)
1位:ポール・ネイグル=PN(アブダビ・トタルワールドラリーチーム)
2位:アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
2位:アンデルス・ヤーゲル=AJ(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
3位:セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
3位:ジュリアン・イングラシア=JI(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
イブ・マトン=YM、アブダビ・トタルWRT代表

CITROEN@World

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Q:
クリス、WRC2勝目をマークした。クラシックなラリーが得意のようだ。素晴らしい週末になった。
KM:
そうだね、最高の週末だった。個人的な見方では、週末を通して力みすぎずにできたと思う。いい活躍ができると思いながら、このラリーに臨んだ。選手権争いを考慮する必要はなく今年はスポット参戦なので、より集中できた。昨年もこのラリーをエンジョイできたし、いい速さも出せていたので、経験を活かせたのだと思う。イベント前に雨が続いたので、レッキでは自分たちに有利になるようには見えなかったが、数日日差しが出ていた。金曜日は完全にクリアではなかったが、土曜日の午前はいい形で変化していた。土曜日の日中からは守りに入る体制で、意気込みすぎないようにした。今回は自分の仕事に専念しようと考えていたので、このリザルトはとてもうれしいよ」

Q:
ラリー前に期待はしていたか。マニュファクチャラーズポイントを獲得しなくてはならないプレッシャーがない自分は、優勝を目指してプッシュできると考えたか。
KM:
数週間前に遡ると、今回はスポット参戦のうちの一戦だし、走行順を考えればいい結果は望めると思っていた。でも、WRCで勝つことは単純な話ではない。天候で自分たちの気持ちも少し変わったが、走行順は自分たちに有利に働いた。今日はセブのポイントも守ったことになる。僕が勝たなかった場合よりも失うポイントが少なくなったんだからね、ラッキーだったよ。僕にも、チームにも、PHスポールにとってもいい結果だ。今年はシトロエンのワークスではなく、PHスポールのスタッフがいい仕事をしてくれたことを忘れないでほしい。とてもハッピーだよ。
SO:
PHスポールがポルトガルで勝ったのは2回目だ。僕のポルトガル初勝利の時も、PHスポールから参戦していたからね!

Q:
サービスアウトの時、カミソリをもちながらメカニックのひとりのところに向かっていき、彼の髪の毛を半分剃っていた。何だったのか。
KM:
昔なじみのPSAグループのメカニックで、プジョーからシトロエンに移った。自分がメカニックで行ったラリーで僕が勝つことがあったら、僕が彼の髪の毛を剃ってもいい、というジョークを何度も言っていたんだ。アフロっぽい髪形だったから、メカニックたちが僕にたきつけて、カミソリを渡したんだ。だから、カメラが集まっている前で剃り始めたんだけど、終わらなかった。後で残りを剃らなくちゃね。あのままでも、いいかもしれないけど!

Q:
ポール、今の気分は。
PN:
間違いなく、これまででベストのパフォーマンスだったと思う。アルゼンチンでの初勝利は特別だったが、今回は金曜日の中盤以降しっかりコントロールできて、土曜日の午前はベストタイムを連発した。そこでしっかり地盤ができて、最終ステージまでコントロールできた。将来に向けて大きなステップだと思う。

Q:
あっという間にリードが広がった。プレッシャーを感じたか、シンプルに攻めたのか。
PN:
シンプルに感じたことはない。そう見えたかもしれないけどね。今日と昨日の午後は、少しリラックスできた。雨が降った時のためにスペアを2本積んだが、週末を通してしっかりコントロールできていた。クリスが行ったように、力みすぎずに攻めていたよ。

VOLKSWAGEN

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Q:
アンドレアス、2位という素晴らしい結果で終えた。ゆっくりとした滑り出しで、ヨースト・カピートにペースを上げろと言われていた。土曜日の午前はゆっくりすぎて疲れたと言っていたが、その後に一気に巻き返した。何がきっかけだったのか。
AM:
金曜日はあまりよくなかった。自分のドライビングのせいもあったし、マシンのフィーリングも自分の思うような感じではなかった。だからエンジニアのリチャードと話し合って、土曜日の午前のプランを立てた。セッティングを変えるべきか、ドライビングを変えるべきかと考えながら、その午前で様子を見た。そしたらパーフェクトなドライビングができて、マシンも思うとおりになった。ダニをかわして、最終的にセバスチャンもとらえた。だから、この2日間はおそらくラリーカーをドライブしている中ではベストの2日間と言えるんじゃないかな。

Q:
今日は2位を狙える位置につけていた。今朝起きた時から狙うと決めていたのか。
AM:
もちろん。昨晩、たくさん考えて、動画もいつもより見ていた。3秒差のセバスチャンに追いつくのは簡単じゃないことは分かっていた。でも、もし自分が何かできるステージがあれば、それは午前の最初のステージだった。あそこでしっかり集中して、午前のループではいいタイムが出して順位を上げることができた。ファフェでは、昨年セバスチャンがとても速かったことを知っていたから、1回目の走行で必死でがんばって差を広げた。その後は、彼に追いつかれないようにするだけだった。とてもクレバーな一日だった。午前のループは最高だったし、後半はできる限りコントロールするようにしていた。

Q:
これでドライバーズ選手権2位に浮上したが、セブとはかなりポイント差がある。選手権争いについてどう考えるか。
AM:
2位に復帰できてよかったよ。メキシコでかなり後退したが、戻れたのでよかったと思う。この勢いに乗っていけると感じているし、次はサルディニアなので、いいリザルトを出してセブに近づくことができればいいね。

Q:
アンデルス、週末の内容には満足か。
AJ:
全体として、とても満足だ。金曜日を終えた時点では少しガッカリしていた。フィーリングがつかめずタイムにもつながらなかったが、Bプランがあったので、その後、土曜日はよかった。今日は朝が早かったが、最初のステージの後はしっかり目が覚めたよ。僕らにとってもチームにとっても、主催者にとっても素晴らしいイベントになった。

Q:
北部のステージについてどう思ったか。
AJ:
本当に素晴らしかった。レッキの間もステージはよかったし、ファンもたくさん集まった。天気もよかったしね。コンディションも、驚くようなことはなかった。完璧だ。

VOLKSWAGEN

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Q:
セバスチャン、3位で終えたがデイ1が終わった時点で、自分の走行順では2位が精いっぱいと語っていた。金曜日と土曜日は堅実な走りだったが、今日はアンドレアスに先行を許した。予定どおりには行かなかったようだが、何が起きたのか。
SO:
まず、アンドレアスとアンデルスを讃えたい。今朝の彼らはとても速かったし、見事な仕事だった。同時に、僕には運がなかったと思う。全体として厳しい週末だった。もちろん、最初の2日間は厳しいだろうしタイムもロスするだろうと分かっていたが、土曜日の夜に2位につけられてとてもハッピーだった。そしてもちろん今日は、それをキープする予定だった。でも、午前最初のステージでスローパンクが起きたんだ。これでタイムをロスした。どれくらいかは分からないが、15kmはフロントがスローパンクしたままで走った。幸い、タイヤはリムに残っていてくれた。ミラクルだよ。でも、その後もまたパンクするかもしれなかったし、そうなったらここでポイントが獲れなくなってしまうので、プレッシャーを感じていた。でも、アンドレアスのドライビングも素晴らしかった。

Q:
2週間後に迎えるサルディニアについては。
SO:
先頭走行でコースを開けるのが最も難しいラリーのひとつだ。今回も厳しくなると思う。でも、この週末よりももう少し運が向いてくれたらと思う。優勝について触れるのは楽観的すぎると思うが、高ポイントを狙って、選手権2位にいる人に負けないようがんばりたい。

Q:
ジュリアン、今回は厳しい戦いになることは分かっていたが、マシンの中ではどうだったか。
JI:
僕自身は、今回はいいことがたくさんあった。主催者の運営は、これまでで最高だった。もちろん、カメラマンたちは何度も止められたと言ったりしていたけどね。警察に牢屋に入れられそうになった人もいたけど! たぶん、改善しなくてはならないこともあるんだと思うけど、すべてのステージが開催された。観客でいっぱいの丘もあったし、街の中でポディウムに上がるのは、本当に感動的だった。だから、今回はとても楽しめたよ。

Q:
イブ、優勝おめでとう。今回、ポディウムの真ん中に立つことは予想していたか。
YM:
クリスが行ったように、2、3週間前には活躍はできるとは考えていたが、勝つとは思っていなかった。レッキの後、2戦スキップしている自分たちが勝てるとは、考えもしなかった。今年はスキップ参戦なので、勝つことは目指していない。2017年に向けての仕事だけが目標だった。クリスとポールは見事だった。彼らはまたひとつステップを上がり、我々にとっても力になる。本当にハッピーだよ。

Q:
今年はあと何戦に参戦する予定か。
YM:
今年を通して、自由に予定を立てられるようにしておきたいので、何戦かは言いたくない。我々がいま目指しているのは、2017年に復帰してそこで何戦か勝つことだ。

Q:YM:
ここまでの出来にはとても満足できると言っていい。これまでにテストは2回、8日間行ったが、大きなトラブルで止まったことはない。ドライバーの表情や彼らと話した限りでは、いい方向に向かっているようだ。モンテカルロまでにやることは山積みだが、順調にスタートできれば、予定どおりに進みやすくなる。

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