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全日本ラリー若狭:勝田範彦が開幕3連勝に向けて好スタート

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全日本ラリー第3戦「若狭ラリー2016 Supported by Sammy」は5月21日(土)にデイ1が行われ、今シーズンの開幕戦と第2戦で連勝を重ねている勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)がこのラリーでも速さを見せ、初日のトップに立った。

シリーズ前半のターマック3連戦を締めくくる若狭ラウンドには、オープンクラスを含めて53台がエントリー。2日間合わせて14SS(79.20km)が用意された今回は、初日に8SS(53.20km)を走行し、ラリー全体の半分に相当する39.20kmを初日の午前中に走行するという、スタート早々に大きなヤマ場を迎える設定となった。

そのオープニングステージとなるSS1 Furusato1(9.38km)は、開幕2連勝の勝田がベストタイムをマーク。その後もSS2 Gonami1(10.22km)、SS3 Furusato2でベストタイムを重ね、早くも2番手に17.4秒のタイム差を築き上げた。

混沌としたのが2番手争いだ。SS1で勝田に3.9秒差の2番手タイムをマークした新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)は、続くSS2をスタートして約300mでコースアウト。ラリー序盤でデイ離脱という結果に終わった。「今回は絶対負けられないラリーだったので、SS1を全開で攻めた。それでも勝田に3.9秒負け。ロングステージのSS2で勝田に勝つことができなければこのラリーの勝機はないので、過去にないほどのフルアタックで攻めた」という新井。渾身のアタックは最悪の結果となってしまった。

新井の脱落により奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が2位に浮上。SS4 Gonami2でベストタイムをたたき出し勝田との差を2.2秒詰めたものの、その後は勝田も応酬し、SS3を終えた時点では17.4秒だったタイム差を20.9秒差に広げた。また、3番手にはSS5からSS8まで4連続ベストタイムをマークした福永修/竹原静香(三菱ランサーエボリューションX)が付けている。

JN5クラスは、開幕戦を制した眞貝知志/漆戸あゆみ(アバルト500ラリーR3T)が、SS1でターボパイプが抜けるというアクシデントでスタート早々からペースダウン。一方、第2戦の最終SSで電気系トラブルからまさかのリタイアに終わった柳澤宏至/加勢直毅(プジョー208 R2)が、SS1から快調なペースでベストタイムを刻み、初日を終えた時点で2番手の関根正人/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3 MAX)に15.8秒の差を付けるトップに立っている。3番手には、第2戦優勝の大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツGRMNターボ)が付けた。ラリー序盤に苦戦を強いられた眞貝は、サービスでマシンを修復した後のSS6からSS8まで3連続ベストタイムをたたき出し、追い上げを図っている。

JN4クラスは、第2戦の最終SSで山口清司/島津雅彦(トヨタ86)に逆転優勝を奪われた横嶋良/木村裕介(スバルBRZ)が、8本中7本のSSでベストタイムを奪う快走を見せ、総合でも8番手という好ポジションで初日をトップで折り返している。29.1秒差の2番手にはベテランの曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)が、曽根から20.4秒差の3番手に山口が付けるという展開だ。

JN3クラスは、開幕戦から2連勝中の天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)が、今回も後続の追従を許さず独走。初日を終えた時点で2番手の岡田孝一/菅野総一郎(マツダ・デミオ)に約1分半の大差を付けている。その岡田に10.9秒差で島田章/内藤雄樹(マツダ・デミオ)、さらに17.4秒差で鷲尾俊一/鈴木隆司(マツダRX-8)が追う展開となり、JN3クラスは2日目も熾烈な2位争いが繰り広げられそうだ。

JN2クラスは、開幕戦優勝の小濱勇希/馬場雄一(スバルBRZ)が、明治慎太郎/北田稔(トヨタ86)を8.1秒差に抑え初日を折り返し、序盤戦で好調だった鎌野賢志/高山恵(トヨタ86)が2.9秒差の3番手で明治を追う展開。さらに、全日本ラリーデビュー戦となるダートトライアルチャンピオンの山本悠太/安藤裕一(トヨタ86)が鎌野と10.3秒差の4番手、加納武彦/横手聡志(スバルBRZ)が山本と16.2秒差の5番手に付け、2日目も僅差の戦いが予想される。

JN1クラスは、第2戦を制した鈴木尚/鈴木裕(スズキ・スイフトスポーツ)が、序盤こそ出遅れたもののSS3で小川剛/佐々木裕一(ホンダ・フィットRS)をかわしトップに浮上。2番手に小川、3番手には今季初登場の東隆弥/梶山剛(マツダ/デミオ)が付けている。

デイ2は、デイ1で走行した「Sekiya(4.02km)」と「SSS Narumi(0.3km)」、さらにFurusatoの逆走となる「Furusato Reverse(8.68km)」を2回ずつ走る26.10km。SSの距離は短いが、うねりのあるバンピーな路面は最後まで予断を許さない状況だ。シリーズ前半のターマックラウンド3連戦で誰が主導権を握るのか。注目のデイ2オープニングのSS9 Furusato Reverse1(8.73km)は9時33分、最終SSとなるSS14 SSS Narumi4(0.30km)は13時48分に1号車がスタートする予定だ。

若狭ラリー2016 Supported by Sammy デイ1リザルト

順位ドライバー/コ・ドライバー車名クラスタイム/差
1勝田 範彦/石田 裕一ラックSTI 名古屋スバルDL WRXJN-643:07.4
2奴田原文雄/佐藤 忠宜ADVAN-PIAAランサーJN-6+20.9
3福永 修/竹原 静香オサムF プラム DLランサーJN-6+30.8
4鎌田 卓麻/市野 諮SYMS TEIN DL WRX STiJN-6+43.1
5新井 大輝/松本 優一アライモータースポーツWRX STIJN-6+1:17.9
6炭山 裕矢/保井 隆宏ADVAN CUSCO WRXーSTIJN-6+1:31.4


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