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WRCジャパン:ナショナルクラスはトヨタ86の山本悠太が首位発進

©Jun Uruno

WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)は、11月6日(木)の夕方に行われたSS1、Kuragaike Park(2.75km)から競技がスタート。ナショナル/リージョナルカーでの参戦が対象となるナショナル部門(NAT)では、JR2クラスにエントリーする山本悠太/立久井和子(トヨタ86)が2分42秒6のトップタイム(総合29位)をマーク。JR1クラスにエントリーする佐々木康行/内田園美(トヨタGRヤリス)が11.4秒差の2番手(総合30位)、同じくJR1クラスの中山透/松浦俊朗(GRヤリス)が4.1秒差の3番手(総合31位)につけている。

明日のDAY2はSS2/6 Inabu/Shitara(17.08km)、SS3/7 Shinshiro(17.41km)、SS4/5 Isegami’s Tunnel(19.66km)の計6SS/108.30kmが設定されている。

スタート前の各ドライバーのコメントは以下のとおり。
#41 山本悠太/トヨタ86(JR2クラス)
「僕の地元である岡崎市や豊田市の方々が、すごく盛り上がっていることを感じています。今年は地元の小学校でラリー教室を開催していただいて、僕も7校に訪問しました。授業をきっかけにラリーを知ることができた子供たちもいて、おかげで僕のモチベーションも上がっています(笑)。今年はこれまでと逆に走る区間もあり、あまり欲を出さずに完走を目標に慎重に攻めようと思いますが、四輪駆動車勢にどれだけ食いついていけるかもひとつのテーマとして走りたいと思います」

#42 佐々木康行/トヨタGRヤリス(JR1クラス)
「今年で4回目の出場ですが、今年も自宅から通うラリージャパンです(笑)。おかげさまで近所のおばあさんたちや小学生からも『応援してるよ』と言われているので、絶対にゴール後のフィニッシュランプに帰ってくるというのが一番大事な目標です。ステージは、走ったことのあるところは道も覚えて、だいたいコツは掴めています。新しいところでは、小原エリアが独特ですね。集落とジャンクションが多いですが、走っていて面白いです。ただ、そこだけは慣れていないので気をつけようと思っています」

#43 日下部保雄/トヨタ・ヤリスCVT(JR3クラス)
「行きがかり上、出場することになりました(笑)。インターナショナルラリーは1990年代の香港‐北京ラリー以来。ペースノートラリーは簡単ではないですし、やったこともなかったので「何戦か経験させてください」とお願いしました。近畿の地方戦ラリー、丹後半島や全日本選手権のハイランドマスターズに出ましたが、それでも全然足りないです。ただ、ペースノートラリーのやり方や、別の面白さが分かってきました。出場者の中で最年長らしいですが(75歳)、普段どおりという感じです。このラリーに向けて普段のメニューに少しトレーニングを加えたのが良かったのかもしれません。このクラスは1台しかいませんし、クルマもCVTなので、壊さないように最後まで走りきって、よかったな、と思いたいです」

#45 清田恵次/ホンダ・シビックtypeR(JR2クラス)
「昨年手伝いに来てくれた仲間と『また来年も行きたいね』という話から始まり、だんだん人も集められるようになったので出場を決めました。初めて来た時は『狭いな』と思いましたが、2回目になると普通の道に感じます。ステージに目が慣れてきたのかもしれません。最初は『林道のこんなところをクルマで飛ばすのか』と驚きの方が大きかったです。昨年は、SS1後のインタビューに注目が集まったようですが、今年もその時の状況をそのまま伝えようと思います」

#46 相原泰祐/ダイハツ・コペン(JR2クラス)
「今年は1000ccターボのコペンを投入します。全日本のJP4規則に則って製作しましたが、規定でウエイトをを87kg積まなくてはならず、下りで速いコペンのメリットを出せるかどうか心配です。燃費も厳しく、安全タンクが30Lということもあり、不安要素のひとつですが完走目指して頑張ります。今年はチーム体制が変更となり、ダイハツ工業と販売会社が『オールダイハツ』体制で内製化したうえで、SPKとタッグを組み『オールダイハツ+SPK』のチーム編成となりました。モータースポーツ向けの量産・アフターパーツづくりのフィードバックを得るため、まずは完走を最優先して頑張ります」

#47 中山透/トヨタGRヤリス(JR1クラス)
「年齢的に、今出ておかないともう出られなくなってしまうという気持ちがあります。現在67歳です。75歳の方もふたり出ていて、すごいと思います。75歳の方同士が誕生日3日違いという話もありました。そう考えると、このラリージャパン特有のコースを最もよく知っている日本人クルーのひとりだと思います。ステージは、多くの場所は毎年走っているので状況はよく分かっています。大きな変化はありませんが、例年に比べてコースが少しキレイになった印象です。清掃が入ったような感じで、狭い区間も整っていました」

#48 鷲尾俊一/トヨタ・ヴィッツ(RC5クラス)
「来年のフィンランドに行きたいので、ここに出ておかないと思いました。一昨年出て、去年休んで、今年復帰です。ステージの印象は、両極端ですよね。広いか狭いか。その道を走りたいと思うかどうかです。道があるから走りますけど、やはり統一性があってもいいかなと思います。ペースノートを聞くのも走るのも難しいです。なかなか国内ラリーでも使わないような、極端にテクニカルか、極端なハイスピードですから。私より年上なのが日下部さんで、3日違いです。楽しんで走ろうと考えています」



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