©Jun Uruno
11月6日に開幕したWRC第13戦ラリージャパン、この日の夕方に行われたSS1を終えて、アレハンドロ・カション(トヨタGRヤリス・ラリー2)がWRC2の首位で滑り出した。
午前中に行われたシェイクダウンでは、昨年のラリージャパンでWRC2優勝を飾ったニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、カションと2分17秒1の同率でトップタイムをマーク。
「タイヤチョイスが鍵になると思う。明日はドライ予報だけど、木の陰などは湿っていたりするから、うまく落とし所を見つけないとね」とグリアジンは警戒を見せた。
SS1では、カションがグリアジンに0.1秒差をつけて単独でトップタイムをマーク。WRC2首位に立った。
最初のステージを終えてカションは「簡単にはいかないラリーとなることは間違いないが、ターマックでトップレベルのタイムを出さなくてはならない。ファンやスポンサーのためにも、最高のリザルトを収めることを狙っていきたい」と語っている。
なお、今季のWRC2タイトルを決めているオリバー・ソルベルグ(GRヤリス・ラリー2)は、今回はWRC2にノミネートしていないが、ラリー2車両全体では、カションに0.2秒差をつけてのトップに立っている。
日本人勢では、昨年のラリージャパンでWRC2部門3位でポディウムに上がった新井大輝(シュコダ・ファビアR5)が、カションに2.6秒差の部門6番手で最上位につけた。
新井の0.3秒差後方、7番手にはただひとり上位陣でハードタイヤを装着したヘイキ・コバライネン(GRヤリス・ラリー2)が入った。
「今シーズンはヒロキさんといつもコンマ秒差の争いを続けてきたので、今回もヒロキさんがライバル」とコバライネンはコメント。昨年と今年の全日本チャンピオンが並んだ。さらに0.2秒遅れの8番手には、TGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀(GRヤリス・ラリー2)が続いている。
WRC3部門は、マッテオ・フォンタナ(フォード・フィエスタ・ラリー3)がトップに立った。
WRCジャパン WRC2部門結果(SS1終了時点)
1 A.カション(トヨタGRヤリス・ラリー2) 2:11.7
2 N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +0.1
3 J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1.3
4 G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1.6
5 D.ドミンゲス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2.0
6 新井大輝(シュコダ・ファビアR5) +2.6
7 H.コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2.9
8 山本雄紀(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3.1
















