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9月11日に開幕するWRC第11戦ラリーチリ(グラベル)にMスポーツ・フォードは、グレゴワール・ミュンステール、ジョッシュ・マカリアンをフォード・プーマ・ラリー1のドライバーとしてエントリーさせる。また、地元チリのプライベーター、アルベルト・ヘラーも、ラリー1マシンでの参戦に臨む。
ミュンステールのラリー1マシンでのチリ参戦は、これが3回目。2023年にラリー1デビューを飾った思い出のあるイベントで、昨年は7位フィニッシュを果たしている。今年は、さらに勢いをつけていく構えだ。
「チリは、初めてWRCのトップレベルで参戦したイベントなので、よく知っている」とミュンステール。
「アイテナリーは去年と同じなのでペースノートを流用できるから、速さを高めることにより集中できる。パラグアイほどラフではないし、前戦の流れを一転させようとモチベーションを高めている。チリはタイヤにタフなイベントなので、ハンコックタイヤの動きやマシンの挙動にどんな影響があるのか、興味深いね」
ビオビオ州のステージに初めて取り組むマカリアンにとっては、一番厳しい試練になるかもしれない。既存のペースノートを持っていないため、レッキでは正確なノート作りが欠かせない。
「南米の2戦目、チリに行けるのは素晴らしいよ。アイテナリーは昨年とまったく同じだけど、自分たちは初めて参戦するからゼロからペースノートを作ることになる。でも、しっかり準備を整えていく。世界でも見応えのある場所だし、チリでのチャレンジと、素晴らしい道で成長を続けることを楽しみにしている」
地元チリ出身のヘラーは、WRCチリでラリー1をドライブするのは2度目。2023年は、総合15位でフィニッシュしている。地元ファンからの応援を味方につけて、好パフォーマンスを披露することを目指す。
「Mスポーツ・フォードのような名門チームからトップカテゴリーで母国を代表できることを、とてもうれしく思う。地元の待ちの近くで参戦できるのは、すごく特別なことだ」とヘラー。
「チリではモータースポーツ文化が発展しているし、これまでよりもさらにいいイベントになるはずだ。世界で最高の道だと自負しているし、そこをラリー1で挑めるなんて、本当に誇らしく思う」