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WRC第10戦ラリーパラグアイ(グラベル)、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。波乱に次ぐ波乱の展開となった初開催のパラグアイで、序盤にタイムを失いながらも最終的にラリーを制したセバスチャン・オジエ。これまでマークできなかった南米ラウンドでの勝利をついに果たし、感無量の思いを語った。
*カッコ内は順位の前日比
*獲得ポイントは総合順位+スーパーサンデー+パワーステージ
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合優勝(=)
スーパーサンデー順位:5位
パワーステージ順位:1位
獲得ポイント:25+1+0=26
「今回の自分たちのパフォーマンスは誇れるものだとと思う。金曜日にタイムロスをしてからも、決して諦めることなくプッシュを続け、すごく楽しく走れた。最終日は雨でコンディションがあっという間に変わった。ループでいい走りができて、リードを広げたので最大ポイントの獲得を狙っていたが、残念ながらパワーステージで雨に降られ、タイムをロスしてその分のポイントも獲り逃したが、幸い、勝てるだけの余裕があった。そこが一番重要だ。ついに南米のイベントで勝つことができて、本当にうれしい。ずっと運に見放されていた土地だった。こんなに素晴らしいファンの前でトップに立てたんだからね」
エルフィン・エバンス/総合2位(↑)
スーパーサンデー順位:3位
パワーステージ順位:4位
獲得ポイント:17+3+2=22
「タフなラリーだった。予想をはるかに超える難しさだったので、最終的にこのリザルトを収められて良かった。最終日は、なんらかの改善点を見つけなくてはならなかったが、それができた。うれしいし、最終日最初のステージでの危ない場面をラッキーにも切り抜けられたが、パワーステージでは雨に降られてしまい目指していたことはできなかった。それでも、順位を守れただけでなくまた2位を獲得できたので、そう悪くはない」
カッレ・ロバンペラ/総合5位(↑)
スーパーサンデー順位:2位
パワーステージ順位:2位
獲得ポイント:10+4+4=18
「今日はできる限りを尽くした。コンディションがトリッキーでどのドライバーも違う状況になったし、自分は少しフィーリングを失っていた。自分がパワーステージを走った後に雨が降ったことでたぶん助けられたかもしれないし、最終的に日曜日で得られる最大10ポイントのうち8ポイントを獲ることができたから、悪くはない。土曜日のことは残念だが、選手権争いはまだ接戦だし、またチリで頑張る。パラグアイのファンのみんなに心から感謝している。最高の雰囲気だった」
サミ・パヤリ/総合6位(↑)
獲得ポイント:8+0+0=8
「この週末、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝している。自分としては、新しいイベントに出るのはエキサイティングなものだし、金曜日は3番手を維持していてなかなかのペースを出せていたのは、とても良かったと思う。その後に起きたことは不運だったが、諦めずにいいペースを出すことに努め、この試練を楽しんだ。ここでいいパフォーマンスが出せることが分かったので、次のイベントを楽しみにしている」
勝田貴元/総合16位(↑)
パワーステージ順位:5位
獲得ポイント:0+0+1=1
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「金曜日のことがあってからタフな週末になりました。ペースは良かったと思うので残念ですし、土曜日に砂利掃除をしなくてはならなくなったので簡単ではありませんでした。このラリーから、たくさんのことを学びましたし、マシンのセッティングについても色々試すことができました。日曜日は雨で、コンディションがどうなるかを把握するのか難しかったのですが、うまく行きました。リザルトは期待していたものではありませんでしたが、とてもいいラリーになりましたし、ファンも素晴らしかったのですごく楽しめました」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
ティエリー・ヌービル/総合3位(↑)
スーパーサンデー順位:1位
パワーステージ順位:1位
獲得ポイント:15+5+5=25
「最後まで戦うことで報われるという、完璧なケースだった。全体としてはもっとペースが出せると思っていたが、このパラグアイではそうできなかった。このラリーの性格自体はそれほど対応は難しくないが、グリップレベルが常に変化していた。獲得ポイントとしては2番目に多いので、これについては喜んでいい。チリを楽しみにしているし、次はペースを出したいね」
オィット・タナック/総合4位(=)
スーパーサンデー順位:4位
パワーステージ順位:3位
獲得ポイント:12+2+3=17
「今回は自分のパフォーマンスにすごく苦戦した。思っていた内容に近づけなかったし、パンクもあってトリッキーな週末だった。セッティング作業にも苦戦したし、調整しても変えてもなかなかうまくいかなかった。2位の位置を逃したのは、辛い。選手権争いの点では大きな動きはなく、まだ接戦なので、チリは自分たちにもっと合っていることを期待して挽回したい」
アドリアン・フルモー/SS19後にリタイア
「週末を通して良い内容だっただけに、結果には本当に残念。ラリーのほとんどで2番手につけて、金曜日は首位にも立っていた。パンクや色々なトラブルを乗り越えたが、最終日はただ流れがなかった。パワーステージで強い雨に降られたため、あれ以上の走りをすることは不可能だった。パラグアイでのパフォーマンスにはハッピーだが、ただそれに見合うだけのリザルトを得られなかった」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
ジョッシュ・マカリアン/総合29位(↑)
獲得ポイント:0+0+0=0
「金曜日はうまく滑り出して、ステージやコンディションでの自信を高められている感覚があったし、この日を終えて7番手につけられたのは励みになった。土曜日はペースはあったしマシンも良かったのに、残念ながら早い段階で一日が終わってしまった。日曜日は、一日を通してグリップがすごく不安定だったが、ポジティブに走行距離を重ねられたし、マシンからいいフィードバックも得られた。もちろん、最終的な結果は期待していたものではないが、有意義な経験が積めたし、ポテンシャルも見せられたと思う」
グレゴワール・ミュンステール/総合39位(↑)
獲得ポイント:0+0+0=0
「もちろん厳しいイベントになったし、初めてのパラグアイで期待していた流れではなかったが、あきらめなかった。最初のステージでのダメージを直すことができたし、パンク2回にリヤブレーキがなくなって、午後はエアロもなかったが走行を続けた。Mスポーツのみんなも、完璧なマシンに整えて日曜日に送り出してくれたので、貴重な走行経験を積むことが出来た。日曜日はトラブルはなく、少しの雨でもパラグアイはスリッパリーになったので、それを経験できたことも重要。チリまでに、リズムを整えておかなくてはね」