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全日本ラリー北海道:危なげなく走った新井大輝がシーズン3勝目を獲得

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2025年シーズン全日本ラリー選手権第6戦「RALLY HOKKAIDO」は、9月7日(日)に 4カ所のスペシャルステージを走行し、トップカテゴリーのJN-1クラスは新井大輝/立久井大輝(シュコダ・ファビアR5)が、奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)に35.8秒差をつけてシーズン3勝目を飾った。2分37秒4差の3位には、福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアRSラリー2)が入った。

ラリー2日目は「SSS イケダ(0.50km)」と「オトフケ・リバース(6.12km)」の2本を北愛国のサービスを挟んでリピートする4SS、13.24km。前日、SS1後にギヤボックストラブルでデイリタイアしたヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGRヤリス・ラリー2)、SS3でコースオフを喫した鎌田卓麻/松本優一(シュコダ・ファビアR5)がマシンを修復し、リスタートしている。

予報どおりの雨となり、コンディションはウエット。総走行距離こそ短いものの、滑りやすい路面には注意が必要だ。わずか500mの距離ながら難易度の高いSS9は、鎌田が新井大輝に1.5秒、福永に1.7秒差のベストタイム。ドライ方向のセットアップで走行した奴田原は10.8秒差の5番手タイムに沈み、新井大輝との差は26.2秒差に拡大した。

比較的コンディションが安定していたSS10は、ドライタイヤ4本で走った新井大輝が、コバライネンに1.1秒、鎌田に2.5秒、奴田原に3.7秒差のベスト。最終セクションを前に奴田原に対するアドバンテージを29.9秒としている。

北愛国での中間サービスを挟んだ午後のセクション、新井大輝はSS10はベストのコバライネンから2.1秒差の3番手タイム、最終のSS12を一番時計で締めくくり、奴田原に35.8秒差をつけて第4戦モントレー以来となるシーズン3勝目を決めた。

トップクルーの多くが戦列を去るサバイバル戦となった今回のラリーを終え、新井大輝は「今日はタイム差があったので、クルマを労って、フィニッシュまで戻ってくることを考えて走りました。色々とトラブルやアクシデントが発生するなかで、大きな問題がなかったことが何よりでした。あとはチームがもっと高いレベルに成長していかなければならないと強く感じています」と、冷静にコメントしている。

総合2位に入り、今回ノーポイントに終わった勝田を抜いて、ポイントリーダーに立った奴田原。「シリーズトップになりましたね。ただ、今回は新井大輝選手に負けてしまったので、まだまだだな……とも思っています。ラリー2のポテンシャルもまだ引き出せていませんし、伸びしろはあると考えています。まだまだ速いはずです」と、挽回を誓った。

2分37秒4差の総合3位は、ラリーをとおしてドライビングの試行錯誤を続けた福永、6分21秒4差の総合4位は今井聡/高橋芙悠(シトロエン C3R5)。6分33秒2差の総合5番手にJN-2クラスとMORIZO Challenge Cup(MCC)に参戦する大竹直生/橋本美咲(トヨタGRヤリス)が入った。なお国際部門は吉谷久俊/高田新二(三菱ランサーエボリューションⅨ)が3連覇を飾っている。

今回のラリーを終えて、JN-3クラスは山本悠太/立久井和子(トヨタGR86)、JN-4クラスは高橋悟志/箕作裕子(スズキ・スイフトスポーツ)、JN-Xクラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・アクア)のチャンピオンが確定した。



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