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WRC第10戦ラリーパラグアイ(グラベル)、土曜日の走行後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。初日から波乱の連続となっているWRC初開催のパラグアイ。ポディウムまで2.5秒差につけるオィット・タナックも、最終日まで何がどうなるかまったく予想がつかないと警戒を見せた。
*カッコ内は順位の前日比
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合首位(↑)
「カッレのことは残念。このような形でチームメイトからリードを奪いたくはなかった。この週末は、ほとんどのドライバーがタイヤのトラブルに見舞われているが、残念ながらカッレの場合は、より深刻な結果となってしまった。自分たちは、昨日のトラブルの後、可能な限りプッシュし、最大限のパフォーマンスを発揮してきたので、この結果については喜ぶべき。この順位まで挽回できたのはうれしいが、もちろん戦いはまだ終わっていない。明日は、今回で一番長いループが待っているし、雨の予報も出ているので、まだまだたくさんのことが起こり得る」
エルフィン・エバンス/総合4番手(↑)
「すごくラクな日だったわけではないが、できる限りのことをした。いいフィーリングをつかむことについて、特にテクニカルなステージでまだ苦戦している。それでも、今日は1日クリーンに戦い、トラブルを避けながら順位をふたつ上げることができた。オィットがかなりプッシュしてきているので、明日も彼を抑えるのは大変だと思うが、全力で戦う。さらにスピードをアップできるよう、夜も作業を続け、明日は最大ポイントを獲得したい 」
カッレ・ロバンペラ/総合6番手(↓)
「この結果は、もちろん望んでいたものではない。昨日の夜にクルマを調整して、バランスはよくなっていた。今回はパンクのリスクがかなり高いと理解していたが、自分たちはステージの序盤でパンクしたので、かなりのタイムロスになってしまった。いま思えば、マシンを止めてタイヤを交換するべきだったが、そうしていたとしても、順位は今と変わらなかったと思う。残念だが、明日はコンディションがどうなるか見たうえで、少しでも多くポイントを取り戻すために何ができるか考えたい」
サミ・パヤリ/総合7番手(↑)
「今日は、順位争いに関してはできることはあまりなかったが、自分たちとしてできる限りの走りをした。トリッキーなコンディションのなか、1日のほとんどが走行順2番手だったので、ペースの比較が難しかった。それでも適切なスピードを維持しながら自信を持つことに努め、マシンの調整もしてみたので、明日もこの調子で走り続けたい」
勝田貴元/総合20番手(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「チームがクルマを修復してくれたおかげで、今日再スタートを切れました。今日のステージは路面が違っていましたが、予想していたとおり走行順が一番手で砂利掃除をたくさんしなくてはならなかったので、トップ勢とのペース差を測るのが難しかったです。それでも、いい学びができた1日でもありました。今日の路面はかなり特殊で判断が難しいため、理解を深めることが重要でした。様々なセットアップを試したので、有益な知見を得ることができたと思います」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
アドリアン・フルモー/総合2番手(=)
「午後の状況を対応できたことには、かなり満足。パンクの可能性をかなり懸念した場所があったので少しタイムをロスしたが、プッシュと自分の運のリスクを図ることと、それをせずにただベストを尽くすことの折り合いをつけた感じ。昨日すでに2回パンクしているし、今日はグリップに問題があった。午前は10秒差で、今日を終えても10秒差なので、自分たち的には大きく変わってはいない。明日も長いステージがあるので、自分たちはとにかくどれくらいプッシュできるのかを見極めていく」
オィット・タナック/総合4番手(↓)
「午後はすべてクリーンだった。もちろん、真ん中のステージでは少し後退したし、2回目のループではパンクのリスクもあってしっかりコミットできなかった。明日のパフォーマンスは天候次第になるが、ドライなら道はよくなり続け、ウエットなら、どんなことが起こるのかまったく分からない。できる限りうまくリスクバランスを取らなくてはならないし、できることはそれがすべてだ」
ティエリー・ヌービル/総合5番手(↑)
「全体のパフォーマンスはベストではなかったが、今日のは砂利掃きが多かったことを思えば、結果については満足していいと思う。今日はみんな少し抑えていたが、それでもタイムには大きな差がついている。午後はポディウムに近づいたが、明日もたくさんの試練が待っている。特に天候の変化は厳しい。ポディウム圏内までわずか10.2秒なので、日曜日に得られる最大限のものを狙っていく」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
グレゴワール・ミュンステール/SS10後のリエゾンでデイリタイア
「今日、最初の2本を終えた後のロードセクションで、警告がついたので止まらなくてはならなかった。エンジンにダメージを受けているようだったのと、アンダーガードに何かが漏れているのを確認したので、リスクを負わずにデイリタイアすることを決めた。最初のステージでかなり衝撃を受けていたことが原因なのは明らかだったが、その後、マシンを労ることが十分でなかったようで、状態が悪化してしまった」
ジョッシュ・マカリアン/SS9後のリエゾンでデイリタイア
「今日最初のステージはかなりうまく行っていて、なんのドラマもなくステージを走り切った。次のステージに向かう途中で、タイヤ交換のために止まったら何かのオイルが漏れていて、リタイアしなくてはならなかった。すべてを直して再スタートできることを願っている」