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WRCパラグアイ:2日目にカッレ・ロバンペラがパンクで後退、セバスチャン・オジエが首位に浮上

©TOYOTA

2025年シーズンWRC第10戦ラリーパラグアイは、8月30日(土)に2日目の7SSを走行し、トヨタのセバスチャン・オジエが首位に立った。10.3秒差の総合2番手にアドリアン・フルモー(ヒョンデ)、36.6秒差の3番手にエルフィン・エバンス(トヨタ)が続いている。前日のコースオフから再出走にまわった勝田貴元は、すべてのステージを走り切った。

ラリー2日目は、エンカルナシオンの西北に設定された「Carmen del Parana(18.67km)」、「Artigas(22.73km)」、「Cantera(13.74km)」の3SSを、初日に走行した「Autodromo(2.50km)」を挟んでループする7SS、112.78km。初日のSS7で足まわりを壊してデイリタイアしていた勝田は再出走を果たしている。

オープニングのSS9、コンディションはドライだが、一部に濡れた箇所が点在。首位のカッレ・ロバンペラ(トヨタ)が、オィット・タナック(ヒョンデ)に1.1秒、オジエに1.8秒、フルモーに3.3秒差をつけるベストタイムをマークする。これでフルモーをかわし、タナックが総合2番手に順位を上げた。後方では総合7番手につけていたジョッシュ・マカリアン(Mスポーツ・フォード)がサンプガードにダメージ。ステージを走り切ったものの、SS10へ向かうロードセクションでリタイアを決めた。

SS10はコースの大部分が粘土質で覆われており、タイヤへの負担が大きいステージ。オジエがロバンペラに1.3秒、ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)とエバンスに4.0秒差のベストタイムをマークした。タナックは、スタートから5km地点で左リヤタイヤをパンク、30秒以上を失って総合6番手に後退。これでフルモーが総合2番手、オジエが総合3番手、エバンスが総合4番手、ヌービルが総合5番手と、ひとつずつ順位を上げている。また、エンジンスターターのトラブルに見舞われたグレゴワール・ミュンステール(Mスポーツ・フォード)はステージを走り切ったものの、リタイアを余儀なくされている。

HYUNDAI


SS11はロバンペラが、オジエに0.5秒、フルモーに2.9秒差のベストタイムを刻む。SS12は、前日も2回走行した2.50kmのスタジアムステージ「Autodromo」。大観衆のなか、オジエが勝田に0.8秒、フルモーに0.9秒差のベストタイムを記録した。このステージを1.6秒差のSS5番手タイムでまとめたロバンペラは、総合2番手のフルモーに16.7秒差をつけて午前中を終えている。「もっといい走りができたと思うけど、それでもリードしているからOKかな」と、ロバンペラは笑顔を見せた。

エンカルナシオンでの中間サービスを挟んだ午後のセクション。荒れた路面を警戒し、オジエのみがソフトタイヤを5本、他のすべてのクルーが6本を選んでステージへと向かう。SS13はオジエがロバンペラに2.8秒、タナックに3.1秒差の一番時計。フルモーをかわしてオジエが総合2番手、ヌービルを抜いてタナックが総合5番手にポジションを上げている。

TOYOTA


SS14、ここまで首位を快走していたロバンペラが右フロントタイヤをパンク。ステージ中の交換は行わず、2分30秒以上を失ってしまう。総合6番手まで順位を下げたロバンペラは「ステージ中、タイヤを交換すべきだった」と肩を落とした。これで、このSS14制したオジエが、フルモーに9.2秒差をつけて首位に立つ。

SS15は失意のロバンペラが、タナックに0.8秒、オジエに2.4秒、フルモーに3.5秒差のベストタイム。首位のオジエは総合2番手につけるフルモーとの差を10.3秒に広げて、土曜日のステージを走り切った。36.6秒差の総合3番手にエバンス、39.1秒差の総合4番手にタナック、46.8秒差の総合5番手にヌービル、2分21秒2差の総合6番手にロバンペラというオーダーで続く。

優勝を争うライバルがパンクで後退するなか、初開催のラリーでベテランの強みを発揮したオジエは「タイヤがうまく機能してくれたね。明日は天気が怪しいし、まだまだ何かが起こると思う」と、冷静にコメントしている。

競技3日目はSS16〜SS19の4SS、SS走行距離は79.50km。オープニングのSS16は、日本時間8月31日の20時29分にスタートする。

M-SPORT


WRCパラグアイ SS15後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:17:20.5
2. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +10.3
3. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +36.6
4. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +39.1
5. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +46.8
6. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:21.2
7. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3:16.2
8. R.ビルベス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +5:30.8
9. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +5:37.3
10. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +5:38.0



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