AXCR2025 レグ8:チーム三菱ラリーアートが悲願の王座奪還 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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AXCR2025 レグ8:チーム三菱ラリーアートが悲願の王座奪還

©MITSUBISHI

アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2025は8月16日、プラーチーンブリーをスタートしてゴールするレグ8、327.83km(うちSS距離69.55km)を走行。3台の三菱トライトンをエントリーさせるチーム三菱ラリーアートは、首位に立っていた112号車のチャヤポン・ヨーターがこの日も堅実に走り切り、リードを守ってフィニッシュ。2022年以来の総合優勝を飾った。チーム三菱ラリーアートにとっても、悲願の王座奪還となった。3度目のAXCRに挑んだ105号車の田口勝彦は総合5番手をキープ、118号車の小出一登は総合22番手に順位を上げ、3台が揃ってフィニッシュを迎えた。

(以下、チーム発表)


チーム三菱ラリーアート、AXCR 2025で悲願の王座奪還達成
LEG8レポート:最終日のSS8を手堅くまとめ、
チャヤポン・ヨーター選手が勝利

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2025年アジアクロスカントリーラリー(AXCR)の競技8日目、最終日となるLEG8が8月16日(土)に行われました。この日は、パタヤをスタートし、再びパタヤへと戻るコース設定。総走行距離は327.83km、競技区間であるセレクティブセクション(SS)の距離は69.55kmと短いものの、総合首位であるチャヤポン・ヨーター選手と総合2番手の選手との差は10分12秒と接近しており、わずかなミスひとつで順位が変わってしまう可能性をはらんでいます。前半はダム湖のほとりを回る平坦な高速コース。中間サービスを挟んで、後半は林道を走る狭いコースが最終日の舞台となります。前日の夜に降った雨で路面は湿り気を帯びており、ところによっては水たまりなどが残るコンディションのなか、最終日の幕が上がりました。

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10時14分のSSスタートに合わせて各車が集まり始めるなか、先頭走者を務めるヨーター選手はスタートポイントに向かう移動区間の途中で冷却系にトラブルが発生。すぐにクルマを停め、後から追いついてきた小出選手のサポートも受けながら、応急処置を行いました。ヨーター選手はターゲットタイムにギリギリ間に合い、スタートすることに成功。車両トラブルの影響や精神的な動揺はなく、前半・後半セクションともに手堅いペースでまとめ、SS7番手タイムでフィニッシュ。わずかなマージンながら逃げ切りに成功し、2022年以来となる総合優勝の栄光を手中に収めました。

田口勝彦選手は得意のフラットダートで好走を披露、SS5番手タイムをマークし、ポジションを守り総合5位でフィニッシュしました。小出一登選手も順調に走り切り、ひとつ順位を上げる22位で2年目のAXCRを完走しました。

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チーム三菱ラリーアートは当初の目標としていた総合優勝を獲得し、3台すべてが完走を果たしました。選手、クルマ、そしてチームの総合力が問われるラリーで、あらためて実力を示すことができました。応援いただいた皆さま、ありがとうございました。

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント
「アジアクロスカントリーラリーにこれまで4回参戦して2勝、勝率5割に戻すことができたので、ひとまず今はホッとしているところです。昨年はすごく悔しい思いをして、チームの全員がそれをバネにして1年間頑張ってきました。その苦労が、やっと実になり本当にうれしいですし、チームワークの力で勝ち獲った勝利だと思います。今年は勝つことしか考えていなかったので、夢が叶って、とてもうれしいです。応援ありがとうございました」

チーム三菱ラリーアート 112号車 チャヤポン・ヨーター選手(総合優勝)のコメント

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「色々なことがあった、大変なラリーでした。LEG5ではスタックしてしまったほか、最終日のスタート前にもトラブルがありました。ですが、こうして2年ぶりに優勝できたことを、とてもうれしく、誇りに思います。チーム三菱ラリーアートは素晴らしいチームワークを持っています。メンバー全員がきちんと役割を果たして、完璧なクルマを用意してくれたおかげです。来年は、ディフェンディングチャンピオンとして戻ってきます!」

チーム三菱ラリーアート 105号車 田口勝彦選手(総合5位)のコメント

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「順位は去年と一緒ですが、内容は今年の方が良かったと思います。我々クルーも進歩していて、ミスコースが半分以下になっていますし、SSベストタイムも獲れました。昨年と比べてクルマはかなり良くなっています。悪路の走破性や信頼性が上がっている点が、チャヤポン選手の安定したペースにもつながったのではないかと思います。今後も、トライトンの長所をさらに伸ばしていけば、来年もいい成績を狙えると思います」

チーム三菱ラリーアート 118号車 小出一登選手(総合22位)のコメント

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「チームの『優勝しかない』という緊張感のなか、クイックサポートという役割で参加しましたが、初日にリタイアするというやってはならない状況を作ってしまい、ずっと精神的に厳しいラリーでした。増岡総監督の期待に応えられなかったことも、すごく辛かったですね。チーム自体はチャヤポン選手が優勝できましたし、私自身も非常に貴重な経験を積むことができました。これを糧に、来年またチャレンジしたいと思います」

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