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AXCR2025 レグ7:チーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターが首位を維持して最終日へ

©AXCR

アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2025は8月15日、プラーチーンブリー〜パタヤ間のレグ7、402.15km(うちSS距離164.90km)を走行。3台の三菱トライトンをエントリーさせるチーム三菱ラリーアートは、112号車のチャヤポン・ヨーターがこの日2番手タイムをマークし、首位を守ったまま、2022年以来のタイトル奪還に向けて最終日を迎える。105号車の田口勝彦は総合5番手、118号車の小出一登は総合23番手に、それぞれ順位を上げている。

(以下、チーム発表)


AXCR2025、チャヤポン・ヨーター選手が総合首位で最終日へ
LEG7レポート:正念場のSS7を3台そろって完走。
悲願の王座奪還を目指す。

AXCR

2025年アジアクロスカントリーラリー(AXCR)の競技7日目となるLEG7が8月15日(金)に行われました。この日は、プラーチーンブリーからパタヤへと至るコースが設定されました。総走行距離は402.15km、プラーチーンブリー南部を舞台とするセレクティブセクション(SS)の距離は164.90km。コース序盤の一部はSS1/5と同じルートを使い、プランテーションの中を走る狭いセクション、穴だらけの路面、さらには川渡りなどが選手たちを待ち受けます。また、明日の最終日に残されるSS距離はわずかに69.55kmと短く、大きな差がつきづらいため、まさに正念場の1日と言えます。

この日は、SS5においてトップタイムをマークした田口勝彦選手が先頭走者。「AXCRでは初めて先頭スタートを務めますが、水たまりの深さが分からなかったり、倒木など予測できない状況にも対応しなければなりません。重要なのは、行けるところと行けないところの見極めでしょうね」と、先頭走行の難しさを語ります。田口選手は前半のセクションで左のリヤサスペンションを立ち木にヒット。中間サービスでは応急処置に留まったため、本来のペースを発揮することができず、SS6番手タイム、総合タイムではひとつポジションを上げて、5番手でフィニッシュしました。田口選手は「(サスペンションのダメージで)フラフラしてしまうので、ペースを抑えながら走らざるを得ませんでした。後半セクションでは距離が合わずに、10分くらいロスしてしまいましたね」と、悔しさをにじませながら、この日の走りを振り返りました。

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9番手スタートのチャヤポン・ヨーター選手は、首位の座を揺るぎないものとするべくアタック。田口選手を含む数台をかわしてフィニッシュする好調なペースで走り切りました。「今日はできるだけスピードを保ち、かつリスクを避けて安全に走るというプランどおりに進めることができました。明日はいよいよ最終日ですが、緊張はしていません。フラットでハイスピードなコースだと聞いているので、今からスタートが楽しみです。集中して、最後まで全力を尽くします」と、笑顔を見せるヨーター選手。SS2番手タイムをマークした結果、総合2番手のライバルに10分12秒の差をつけて、首位の座を保ったまま競技最終日へと向かいます。

小出一登選手は、後半セクションの終盤でほかの競技車両と接触するアクシデントに見舞われてしまいました。幸いダメージは外板のみで、走行には差し支えのない状態でサービスへと帰還。それでもSS15番手タイムを刻み、総合23番手に浮上しました。「今日はまあまあ乗れていた手応えはありましたが、終盤でミスコースから復帰する際に横をぶつけられてしまいました。足まわりにダメージなくフィニッシュすることができたので、また明日も頑張ります」と、気持ちを切り替えています。

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競技8日目、最終日は16日(土)のLEG8です。残されたSS距離は69.55kmと短く、首位のヨーター選手はライバルに対して10分12秒のリードを築いていますが、クロスカントリーラリーにおいては、わずかなミスで失われてしまうリードとも言えます。チームは最後まで緊張感を保ちながら、22年以来の優勝を目指します。

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント
「ライバルとは僅差ですが、レグ7の山場をチャヤポン選手はしっかりと切り抜けてきてくれました。残るは最終日です。もちろんゴールするまでは分かりませんが、このまま逃げ切ってもらえたらうれしいですね。これもチームの全員が力を合わせてサポートしてきた結果です。チャヤポン選手は絶好調ですが、サービスでは細かい部分までしっかりチェックして、ノントラブルで最後まで走り切れるように準備したいと思います。首位に立ち続けるということは、常に追いかけられる立場でもあるので、プレッシャーは相当あると思いますが、彼はメンタルが強いので、その点は安心ですね」

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