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WRCエストニア:前戦覇者のオィット・タナックは母国で2連勝を狙う

©HYUNDAI

今週開催されるWRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)は、ヒョンデのオィット・タナックにとっては母国開催。前戦WRCアクロポリスで今季初優勝をマークした勢いに乗って、2連勝を狙う。

WRCエストニアは、ヒョンデにとっても、直近4年に通算7つのポディウムフィニッシュを獲得している相性のいいイベント。タナックも、WRCラウンドとして初めて開催された2020年に勝利を収めている。母国のWRCイベントに向けてタナックは、7月4日〜5日に開催されたエストニア選手権イベント、ルーナエスティラリーに参戦し、高速グラベルイベントに向けての準備を整えた。

チームはさらに、ティエリー・ヌービル、アドリアン・フルモーを加えた3人に、ヒョンデi20Nラリー1のステアリングを託す。

ドライバーズランキング3番手で母国戦を迎えるタナックは「ラフグラベルラリーの3戦では、強いパフォーマンスを示せた。ここから、また違うチャレンジに向かうことになる」とタナック。
「ラリーエストニアは、高速スムーズグラベルイベント2連戦の一戦目。自分が競技を学んだ路面なので、個人的にも楽しめる。まさにパフォーマンスが試されるイベントで、速度域は高く僅差の戦いになるだろう。極めて正確なセッティングとバランス取りが求められ、エアロダイナミクスのパッケージも大きな鍵となる。エストニアではベストを尽くさなくてはならないので、このラリーの準備は多忙を極めた。選手権争いの上で重要な山場となるので、ここで勢いをそぐわけにはいかない」

ヌービルは21年と23年にエストニアでポディウムに上がっている。
「シーズンの滑り出しは、トラブルを避けるために必死に取り組んできたがチャレンジングな内容となった。それでも、ギリシャではマシンのフィーリングがよかったので、それを最大限に活かさなくてはならない。
 ラリーエストニアは雰囲気が素晴らしく、自分もポディウムに上がったことのあるイベント。道が高速で大きなジャンプもあるので、マシンには絶対の自信を持てていなくてはならない。サスペンションとグリップが、セッティングの鍵となる。速度という点では天気も大きな要素のひとつだが、これまではほとんどドライだったので、大きな心配はしていない。ここでいいリザルトを収めなくてはならない。できることはすべてを尽くし、懸命な作業も続けてきたので、あとはわずかな運が必要なだけだ」とヌービルは語る。

前戦アクロポリスではポディウムに上がったフルモー。WRCエストニアでは、2020年にWRC2部門でポディウムに上がっている。
「今年の高速グラベルラリーでポディウムに上がることはチームにとって重要だし、自分の自信も高まっている。ラリーエストニアで求められる後押しになっている」と手応えを見せるフルモー。
「選手権のこの段階で高速ラリーに挑むためには、バランスとグリップのいいマシンが必要だ。いい反応をすることも、とても重要。しかし、そのことと路面のグリップのバランスを取ることが必要だ。これまで、こうしたことにはたくさん経験を積んできたが、とても予測不能なこと。地面はフィンランドよりも柔らかいので、雨が降るとあっという間に深い轍が掘れる。ここでコースアウトしないために、正確な走りが書かせない。チームに高ポイントを持ち帰らなくてはならないので、この週末は再びポディウムに上がることを目指す」



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