
©FIA
FIAは6月10日、マカオで今年2回目の世界モータースポーツカウンシル(WMSC)の会合を開き、WRC関連では『WRC27』と呼ばれる2027年から施行される新規則の最終版が承認された。
WRC27は2024年12月のWMSCで承認され、以降の6カ月間にわたり最終的な改良とアップデートが行われてきたが、今回のWMSCでボディワークの基準量が確定したことで、FIAがレギュレーションの中核となる部分に柔軟性が与えられることが約束された。
これを実現するために、この規定ではすべてのボディワークが配置されなければならない基準となる領域は定めているが、この範囲内であれば、マニュファクチャラーやコンストラクターは、ほぼどんなデザインでも自由にスケーリングし、統合することができる。
WRC27規定にとって重要となるこの特徴は、性能に影響を与えることなく、サルーンからハッチバック、クロスオーバー、完全オーダーメイド設計の車両まで2037年までの10年間の規定サイクルの中で参戦できることになる。