WRCサルディニア：フルモー「木を見間違い、ブレーキポイントを見逃してしまった」土曜日コメント集

WRC第6戦サルディニア（グラベル）、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント（抜粋）。金曜日時点で総合2番手からデイリタイアを喫するという厳しい結果となったヒョンデのアドリアン・フルモー。この日はSS8でパンク、続くSS9でコースオフとリズムを崩していたが、SS11では転倒しデイリタイアと最悪の結果となってしまった。転倒はコーナーへのアプローチでブレーキングポイントの木を見間違えてしまった結果だったという。
*カッコ内は順位の前日比

［トヨタ・ガズーレーシングWRT］
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合首位（＝）

「昨日よりもラフなセクションが午後にはさらにひどくなり、厳しく長い1日だったが、うまく戦い抜けたことには満足している。リードは十分ではないが、それでもありがたい。オィット（タナック）とは常に楽しく戦っているが、彼は激しくプッシュしてくるので勝つためには全力を尽くす必要がある。明日は長く、新しいステージもあって激しい戦いになるだろうから、見応えはあると思う」

カッレ・ロバンペラ/総合3番手（↑）

「昨日の午後の良い感触を維持することができ、出走順が良くなったこともあって最初のループでは大きな違いとなった。午前中から路面は驚くほど荒れていたので、午後も厳しくなると予想していたが、実際そのとおりになり、様々なハプニングがあったことからすると自分たちには問題が起きず1日を終えられたことは満足だ。明日は新しいステージもあるし、ラフなステージが引き続きあって簡単にはいかないと思うが頑張る」

エルフィン・エバンス/総合4番手（↑）

「普段と変わらない、サルディニアらしいコンディションだった。クルマのフィーリングは良く、良いペースでありつつもトラブルが起きないように走っていた。午後のパンクは、岩が出ている場所を避けようとしたつもりだったが、それが逆効果だったかもしれない。サミがさらにタイムを落としたことで、順位が繰り上がって4番手となった。明日に向けては、いかにより多くのポイントを獲得するか集中することになる。前にいる選手たちのペースからすると簡単ではないが、やってみる」

サミ・パヤリ/総合5番手（↓）

「午前中はカッレとトップ3選手のプッシュがあると思って臨み、マシンの感触は悪くなかったがやや慎重にいきすぎて、もう少しタイムが出せたかもしれなかった。午後に入っても良い流れが続いていたがパンクをしていまい、気を付けて入り切ろうとしていたが、騒音が大きくなったので、クルマを壊さないようにタイヤ交換をした。結果的にはエルフィンと順位の入れ替わりがあっただけだったのが不幸中の幸いで、最後のステージは慎重に走り切った。明日も良い流れを得られるようにしたい」

勝田貴元/総合7番手（＝）
*マニュファクチャラーズ選手権外

「今日はクルマのフィーリング向上を目指し、セットアップをいろいろ試しました。残念ながら午後の最初のステージでタイヤ交換のために止まりましたが、その後のペースはとても良く自信を持って走ることができました。出走順からするとあそこまでのタイムが出せるとは思っていなかったほどでした。明日のステージは今日と少し違うので、また新たにセッティングとドライビングのバランスを見つける必要があります」

［ヒョンデ・モータースポーツ］
ヒョンデi20Nラリー1
オィット・タナック/総合3番手（＝）

「タイヤ摩耗とパンクのリスク管理の1日だった。石や岩盤の多い路面は非常に厳しく予想外の展開も多く、チャレンジングな日だった。後方のカッレとの差を保って良いリズムを維持しようとして走っていた。明日も同様な目標になるが、ラリーの性質からしてどうなるかを予測することはできず、今日とはまったく違う展開になって簡単にはいかないだろうが、全力を尽くして戦う」

ティエリー・ヌービル/総合26番手（↑）

「今日は暑くて疲れたが、ステージはクリーンに走れた。明日に向けて良い発見ができるように、新たなセッティングも試してみた。今日の出走順によって、ジョルダン・セルデリディスを抜くことはできると思っていたが、まさかチームメイトの転倒によって順位を上げることになるとは思っていなかった。明日は新ステージがふたつあり、路面清掃の役にもなってしまうのでタフな戦いになると思うが、そのチャレンジを楽しみにしている」

アドリアン・フルモー/SS11でデイリタイア
「狭くなっていくコーナーへのアプローチで、2本の木を混同してしまいブレーキポイントを見逃してしまった。それによってクルマはワイドにはらんで転倒した。明日までにクルマは直ると思うが、しっかり確認できるまではなんとも言えない。転倒する前にエルフィンがパンクしたことは知っていて、タイヤのエア圧を上げて同じ目にあわないようにしていたが、ブレーキングポイントを見逃してしまわないようにも意識しておくべきだった」

［Mスポーツ・フォードWRT］
フォード・プーマ・ラリー1
ジョルダン・セルデリディス/総合28番手（（↑）
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

グレゴワール・ミュンステール/総合41番手（↑）

「とにかくデータを集められているのは、いいことだ。ギリシャに向けても、いいアイデアが浮かんでいる。明日はスタート順がトップで厳しい状況。（同じステージの2回目の走行になる）パワーステージはいくらか砂利が掃けるだろうけど、サンデーポイントはもう現実的には難しいかな」

ジョッシュ・マカリアン/総合49番手（↑）

「何て言ったらいいのか分からないけど、終わりがないように感じる経験だった。昨日の内容によって、このような厳しい経験をすることになったわけだけど、自分たちがどれだけ成長できるのかを見るいい機会にもなった。みんなとは、かなり差がついてしまったからね。ギリシャに向けて、マシンも自分自身も、すべてをどのように改善できるか、考えることもできる。明日は、また新たな一日。朝から山場が待っているし、どちらも新しいステージだけど難しさが満載だからね。パワーステージもパンクのリスクが高そうだ。上位陣にとっても、何が起こるか分からない大変な日になると思う」