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WRC第6戦サルディニア(グラベル)、金曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。初日の戦いを終え、トヨタのセバスチャン・オジエが総合首位に立った一方で、チームメイトのエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラは出走順により苦戦している。そんな状況下でサミ・パヤリが総合4番手につけ、「クルマに慣れてきて、自然とこのペースで走れている」と語った。
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合首位
「金曜日を終えてリードする展開になるとは思っていなかったので、今日の展開には満足している。ポルトガルでの走りを踏まえて加えたセットアップの変更によってマシンバランスが良くなった。速さと安定性、そしてタイヤマネジメントに成功した結果、今日最後のステージでトップに立つことができたと思う。アドリアン(フルモー)とオィット(タナック)との差はわずかなので、今日と同じようにプッシュし続けないといけない」
サミ・パヤリ/総合4番手
「安定したペースで走ることができ、非常に良い1日だった。出走順により有利はいくらかあるとは思うが、それだけがこのペースの理由だとは思っていない。これまでのラリーと比べてよりプッシュしているというようなことはないが、クルマに慣れてきた結果、自然とこのペースで走れるようになってきた。上位3選手は明日さらにプッシュすると思うので、自分は今日と同じペースを維持できれば満足だ」
カッレ・ロバンペラ/総合5番手
「全体的にはそれほど悪い一日ではなかった。出走順2番手ということで難しい展開を予想していたし、クルマの調子も完全ではなく苦戦していたが、サービスでいくつかの変更を加えた結果、フィーリングは良くなり、午後はかなり改善された。2ループでも路面掃除役による不利が若干あったと思うが、良いタイムが出せていたので満足している。クルマの調子が良くなり、出走順も良くなるので明日も良いペースを維持したい」
エルフィン・エバンス/総合6番手
「路面掃除役となったことで、予想どおり大変な一日だった。ポルトガルからの改善点によって午前中のクルマの感触は悪くなかったが、路面の状況が良くなっていく後方の出走順の選手たちには特にループ最後のステージで大幅にタイムを短縮されてしまった。午後も多少の出走順による不利もあったが、それよりも岩が多くハードな路面ではフィーリングが良くなく苦しい状況だったので、夜の間に解決させないといけない。明日は出走順が良くなることは利点になるので、頑張って戦う」
勝田貴元/総合7番手
*マニュファクチャラーズ選手権外
「序盤は苦戦していたけど、ステージの合間にセットを変更していった結果、徐々に感触が良くなりました。ところが残念なことに、午後ふたつ目のステージの非常にきついコーナーで想定より早く進入した結果、内側の岩に当たって横転してしまいました。サービスまで戻ってこられたので、明日に向けてリセットしたいです。簡単にはいかないかもしれませんが、このラリーでは小さなミスが命取りになるので、ベストを尽くすことに集中して戦っていきます」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
アドリアン・フルモー/総合2番手
「オジエとのトップ争いで2秒差につけているという今日の展開には満足している。できれば彼よりも前に慣れれば良かったのはもちろんだが、1日をとおしての戦いは楽しかった。今日最後のステージに向けてクルマに加えたいくつかの変更が、固くなりすぎてしまい、そこかしこでタイムをロスしてしまったのは残念だった。リードしている時と2番手にいる時では経験の内容が違い、今日はたくさんのことを学び、明日何をやるべきかは理解している。その差はわずかなので、何が起こるか分からない。良い結果を得るためにはまず完走しなければならない」
オィット・タナック/総合3番手
「午前中はトリッキーな状態だったが、午後最初のステージではハードタイヤでよりグリップがあり、クルマの調子は良かった。しかしながら、中盤のステージにおいては再び苦戦することになってしまい、それが後にダンパーの問題だと判明した。最後のステージはただとおり抜けるだけならば問題はないが、荒れた路面で速く走るという、クルマに非常に厳しい状況では簡単ではなかった。2度目のループで改善点を盛り込むことができたので、明日の新しい道での展開を見ていきたい」
ティエリー・ヌービル/SS5でデイリタイア
「昨年のサルディニア以来の久々のリタイアが再びここで起こってしまい、1日を終えるのは非常に残念だ。高速でのコーナーの進入で、フロント(のグリップ)を失った。おそらく15cm程度外側にはらんでしまった結果、リヤタイヤに何かに当たったのだと思うが、タイヤが裂けてしまい、残念ながら走行を続けることはできなかった。午前中はほぼ全開でいけ、午後も同様だったのは想像以上だったのだが、1日がこのような形で終わってしまった」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
ジョッシュ・マカリアン/SS2でデイリタイア
マルティンス・セスクス/SS2でラリーリタイア
グレゴワール・ミュンステール/SS2後にデイリタイア
リチャード・ミルナー/チーム監督
「チームとして波乱含みの一日だった。色々な要素が重なって、マルティンス(セスクス)の車両はここで修復せず、英国のワークショップに戻してから次のラリーに向けて作業するという決断に至った。彼にとっては、かなり厳しいラリーになり、そのこと自体は残念だが、止まるまでのスプリットはいいタイムが出ていたのはポジティブな要素。今はただリセットが必要だ」