今週開催されるWRC第5戦ラリーポルトガル(グラベル)に、Mスポーツ・フォードはアドリアン・フルモー、グレゴワール・ミュンステールのふたりをフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のドライバーとしてノミネートする。
今季はここまで2回のポディウムフィニッシュをマークしているフルモーは、ドライバーズ選手権では3番手でポルトガルラウンドを迎える。しかし6ポイント差でオィット・タナックが迫っており、このポルトガルでは戦略的なアプローチで順位堅守を狙う。初めてWRカーでの参戦となった2021年のポルトガルでは6位フィニッシュを果たしているフルモー。ラリー1、ラリー2でのこのイベントでの経験を駆使して、再び上位フィニッシュを目指す。
「ラリーポルトガルは、とても有名で見応えのあるラリーだ。道はすべて山の中腹を走るのですごくテクニカルだし、気温が高くなるとかなりタフなコンディションになる。マシンにもクルーにも、すごく過酷なイベントだ」とフルモー。
「ポルトガルの参戦はこれで4回目だが、とても好きなラリー。特にファフェのパワーステージには、たくさんのファンが観戦に集まってくれる。あの雰囲気を味わうことを楽しみにしているし、またいいリザルトを収めたい」
前戦のクロアチアでは、今季の自己ベストである7位でフィニッシュし貴重なポイントを獲得したミュンステール。ポルトガルは昨年初めて参戦したばかり。ラリー1マシンでの参戦は今回が初めてとなるが、3月のケニアでは好ペースを披露しているだけに、グラベルステージでコンペティティブな走りをすることが期待される。
「2日間、イベント前テストを行い、いい内容になった。ポルトガルはサルディニア同様、自分たちには経験が少ないためちょっとトリッキーなイベントになると思う」とミュンステール。
「昨年のラリーでは、最初のステージで転倒してしまったため、ステージの経験も少ないので、ここからのポルトガルとサルディニアではたくさん経験を積んで、シーズン後半のグラベルラリーに向けて自信を高めたい」