WRCクロアチア:競技2日目に予報された雨は降らず、ヌービルがエバンスに僅差の首位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチア:競技2日目に予報された雨は降らず、ヌービルがエバンスに僅差の首位

©HYUNDAI

2024年シーズンWRC第4戦クロアチアラリーは、4月20日(土)に2日目の8SSを走行し、ヒョンデのティエリー・ヌービルが、トヨタのエルフィン・エバンスに4.9秒差の首位。11.6秒差の総合3番手にはトヨタのセバスチャン・オジエがつけている。トヨタの勝田貴元は2分14秒2差の総合6番手で2日目を走り切った。

土曜日は、ザグレブの南西部の「Smerovisce – Grdanjci(15.72km)」、「Stojdraga – Gornja Vas(20.77km)」、「Vinski Vrh – Duga Resa(8.78km)」、「Pecurkovo Brdo – Mreznicki Novaki(9.11km)」を、ザグレブのサービスを挟んでループする8SS、108.76km。

初日を終えて、首位はヒョンデのヌービルとトヨタのエバンスが同タイムで並び、わずか6.6秒差でオジエが追う。総合4番手につけるオィット・タナック(ヒョンデ)は41.1秒も離れており、優勝争いは上位3人に絞られたと言ってもいいだろう。

今シーズンから導入された新ポイントシステムにより、土曜日終了段階でトップ10に入っていたクルーは、最終日を完走することを条件に「18-15-13-10-8-6-4-3-2-1」の配分でポイントが与えられる。また、前日、コースオフによりリタイアを余儀なくされたヒョンデのオィット・タナックとエサペッカ・ラッピはマシンを修復し、無事に再出走を果たした。

雨の予報もあり、上位陣はヌービルとタナックが、ソフトタイヤ4本のとウエットタイヤ2本の組み合わせ。トヨタ勢とアドリアン・フルモー(Mスポーツ・フォード)は、ハード1本、ソフト3本、ウエットが2本。アンドレアス・ミケルセン(ヒョンデ)のみ、ハード、ソフト、ウエットを2本ずつ搭載し、サービスをスタートした。

TOYOTA


オープニングのSS9の時点で降雨はなく、コンディションはドライ。フルモーがヌービルに0.5秒差の今回初のベストタイム。オジエは1.0秒差の3番手タイム、エバンスは1.3秒差の4番手タイムでまとめ、ヌービルが0.8秒差ながらも単独首位に立った。続くSS10も依然として本格的な降雨はなく、路面は乾いた状態だ。ここはオジエが一番時計を刻み、ヌービルとエバンスは0.6秒差の同タイム。首位ヌービルとの差を6.8秒に戻したオジエは「かなり湿度は高くなってきているけど、どのタイミングで雨が降り出すのかを予想するのは難しい」と、肩をすくめた。

SS11、SS12はヌービルが連続ベストをたたき出し、エバンスとの差を4.7秒に拡大。スリッパリーなコンディションを警戒したエバンスが「思うようなスピードで走ることができなかった」と振り返ったのに対し、ヌービルは「午前中はまずまずの走りができた。他のドライバーよりも上手くタイヤマネージメントができたと思う」と、納得の表情を見せた。

セッティングに不満をもらしたオジエは、スタート時点よりもわずかにギャップが拡大し、11.3秒差の総合3番手。以下、52.2秒差の総合4番手にタナック。1分6秒4差の5番手につけるフルモーは、エンジンのミスファイアに悩まされながらもポジションをキープした。依然としてペースの上がらない勝田は、1分56秒5差の総合6番手につける。

ザグレブでの中間サービスを挟んだ午後のセクション。タイヤ選択はヒョンデ勢とフルモーが、ハード、ソフト、ウエットを2本ずつ。トヨタ勢はソフト4本に、ウエット2本でサービスを後にした。

M-SPORT


すると、SS13のスタート時点で、本格的な降雨が訪れた。ここは早めの降雨を予想したトヨタ勢がスピードを見せ、エバンスがオジエに1.0秒差のベストタイム。雨の降り始めが遅くなると予測したヌービルは、6.7秒差の3番手タイムに沈み、エバンスが2.0秒差ながらも首位を立つ。さらにオジエもヌービルとの差を5.6秒に縮めている。

ところが、続くSS14はステージ前半に濡れた箇所が存在するものの、ほぼドライ。ここはヌービルがオジエに3.9秒差、エバンスに4.3秒差でベストタイムを獲り返した。エバンスに2.3秒差をつけて、首位を再奪還したヌービルは「雨が本格的に降る前に走り切ろうと、全力で走ったよ(笑)」と、してやったりの笑顔だ。

気温は下がりつつあるものの、SS15もコンディションはドライ。ここでもヌービルがオジエに1.6秒、エバンスに1.7秒差をつける。エバンスとの差は4.0秒、オジエとの差は11.0秒に拡大した。「僕らは午後、ずっと雨が降るのを待ち続けているんだ」と、オジエは肩をすくめた。

この日を締めくくるSS16も結局、本格的な降雨は訪れず。ヌービルがエバンスに0.5秒、オジエに0.9秒差をつけて3連続ベストタイム。ハードタイヤを含めたタイヤ選択を行ったヌービルが、トヨタ勢対してリードを築くことになった。総合2番手のエバンスに4.9秒差をつけ最終日に挑むことになったヌービルは「素晴らしい1日になった。 午後は、タイヤチョイスが鍵になったけど、トップを守ることができたね。明日もフルアタックし、正しいタイヤ選択をする必要がある」と、最終日に向けた意気込みを語った。

TOYOTA


一時はトップが見えていたものの、ほぼ雨が降らなかった午後は少しずつ差を広げられてしまったオジエは、11.6秒差の総合3番手。1分15秒5差の総合4番手にタナック、1分35秒4差の総合5番手にフルモー、2分14秒2差の総合6番手に勝田と、前日からオーダーは変わらず。順位こそ初日と変わらないものの、少しずつペースを上げた勝田は「昨日よりもいい走りができました。昨日の段階から、これくらいのパフォーマンスを見せたかったですね」と、笑顔を見せた。

競技3日目はSS17〜SS20の4SS、SS走行距離は54.78km。オープニングのSS17は日本時間4月21日の14時08分にスタートする。

WRCクロアチア SS16後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 2:09:46.0
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +4.9
3. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +11.6
4. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +1:15.5
5. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー)  +1:35.4
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:14.2
7. A.ミケルセン(ヒョンデi20Nラリー1) +4:00.8
8. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー) +4:56.3
9. N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) +7:41.4
10. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +8:20.9

WRCクロアチア 土曜日終了時点暫定ポイント
1. T.ヌービル 18
2. E.エバンス 15
3. S.オジエ 13
4. O.タナック 10
5. A.フルモー 8
6. 勝田貴元 6
7. A.ミケルセン 4
8. G.ミュンステール 3
9. N.グリアジン 2
10.Y.ロッセル 1



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