WRCクロアチア:競技初日を終えてヌービルとエバンスが同タイムの首位、勝田は6番手を走行 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチア:競技初日を終えてヌービルとエバンスが同タイムの首位、勝田は6番手を走行

©HYUNDAI

2024年シーズンWRC第4戦クロアチアラリーは、4月19日(金)に初日の8SSを走行し、ヒョンデのティエリー・ヌービルとトヨタのエルフィン・エバンスが同タイムで首位に並んだ。6.6秒差の総合3番手にはトヨタのセバスチャン・オジエがつけている。勝田貴元は1分37秒8差の総合6番手で初日を走り切った。

金曜日は、ザグレブのウェストゲート・ショッピングセンターに置かれたサービスをスタートし、コルツォでのタイヤフィッティングゾーンのみを設定。ザグレブの西部・南西部を走る「Krasic – Sosice(23.63km)」、「Jaskovo – Mali Modrus Potok(9.48km)」、「Ravna Gora – Skrad(10.13km)」、「Platak(16.63km)」を午前と午後でループする8SS、119.74km。午後の4本は、ザグレブを目指しながら午前中と逆の順序で再走する。

TOYOTA


木曜日の夜に首都ザグレブ中心部で行われたセレモニアルスタートに続き、金曜日朝から本格的なステージの幕が開けた。天候は快晴、ドライコンディションとなったものの、一部濡れた箇所もある。走行が繰り返されることで、インカットによる泥がコース上に掻き出されることも想定しなければならない。この時期のクロアチアは天候が変わりやすく、タイヤ選択が勝負を左右する可能性が高い。また、中間サービスが設定されていないため、クルーにはマシンにダメージを負わないことも求められる。タイヤチョイスはヒョンデ勢がソフト中心、トヨタ勢はハードとソフトを組み合わせてサービスを後にした。

オープニングのSS1、先頭スタートのヌービルが、エバンスに6.6秒、オジエに14.5秒もの大差をつけるベストタイム。スタート時点で路面が汚れており、後方スタートほどコンディションが悪化するなか、勝田貴元はこのステージだけで26.4秒もの遅れを余儀なくされてしまう。
「事前のインフォメーションを信じることができず、すべてのコーナーでかなりタイムロスしました」と、肩を落とした。ジャンクションでドライビングミスを喫し、リバースギヤの使用を余儀なくされたアンドレアス・ミケルセン(ヒョンデ)も、このステージだけで50秒以上も遅れている。

SS2は「前のステージほど、コンディションは悪くなかった」と語るエバンスが、ヌービルに1.7秒差のベスト。首位ヌービルとエバンスの差は4.9秒差に縮まった。17.6秒差の3番手にオジエ、18.5秒差の4番手にオィット・タナック(ヒョンデ)、22.9秒差の5番手にアドリアン・フルモー(Mスポーツ・フォード)、44.8秒差の6番手で勝田が続く。SS3はヌービルがエバンスに3.5秒差をつけて、この日2度目のベストタイム。午前中のループを締めくくるSS4もヌービルが制し、総合2番手につけるエバンスとの差を8.6秒に拡大した。
「想定以上に荒れていたね。このラリーではスムーズかつクリーンな走りが求められる。そうしなくては上手くいかないんだ。本当はもっとプッシュしたかったよ」と、ヌービルは我慢の展開だったことを明かす。オジエは21.5秒差と、優勝を争うふたりから一歩離れた総合3番手につける。

M-SPORT


15分のタイヤフィッティングゾーンを挟んだ、午後のセクション。コンディションを警戒し、ヒョンデとMスポーツ・フォードはハード4本、ソフト2本を選択。トヨタの3台はハードとソフトを3本ずつ選んで、ステージへと向かった。SS5、ヌービルがエバンスに1.5秒差の3連続ベストタイム。SS開始後、ステージ中で降雪があり、後方スタートほど厳しいコンディションでの走行を強いられてしまう。首位から26.9秒も遅れた総合3番手のオジエは「乾いた路面を走れたのは最初の1台だけで、後続は路面がどんどん濡れてくるんだ。チャンスはないよ」と、肩をすくめた。

SS6、首位を走行していたヌービルがスタートから8km地点で岩にヒットしてパンク。ホイールにダメージを負った状態でステージを走り切ったものの、ベストのエバンスから10秒遅れて、ふたりの差は一気に0.1秒にまで縮まった。続くSS7はパンクを警戒し、抑えたペースとなったヌービルを1.7秒上回ったエバンスが、1.6秒差のトップへと躍り出た。この日の最後を締めくくるSS8は、SS7に続きオジエが一番時計を刻む。荒れたコンディションに苦しんだヌービルは9.4秒差の3番手タイム、エバンスも11.0秒差の6番手と大きく遅れてしまう。この結果、エバンスとヌービルが同タイムで首位に並ぶ。ただ、終盤に連続ベストタイムを並べたオジエが6.6秒差に迫っており、競技2日目は上位3人によるバトルが展開されることになりそうだ。以下、41.1秒差の総合4番手にタナック、52.7秒差の総合5番手にフルモー。路面状況に苦しめられた勝田は1分37秒8差の6番手と出遅れたものの、厳しい1日を走り切っている。

TOYOTA


競技2日目はSS9〜SS16の8SS、SS走行距離は108.76km。オープニングのSS9は、日本時間3月20日の14時31分にスタートする。

WRCクロアチア SS8後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 1:05:15.3
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +0.0
3. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +6.6
4. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +41.1
5. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー)  +52.7
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:37.8
7. A.ミケルセン(ヒョンデi20Nラリー1) +2:37.8
8. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー) +3:07.3
9. N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) +3:48.3
10. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +4:19.4



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