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WRCセントラルヨーロピアン:タイトル目前のトヨタのカッレ・ロバンペラが首位発進

©Toyota Gazoo Racing WRT

10月27日、WRC第12戦セントラルヨーロピアンの競技2日目がドイツのパッサウを中心に行われ、タイトル連覇に王手をかけているTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが総合首位に立った。唯一タイトルの可能性を残すエルフィン・エバンス/スコット・マーティンは総合3番手、セバスチャン・オジエ/バンサン・ランデは総合6番手で続いている。4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドを駆る勝田貴元/アーロン・ジョンストンは、総合5番手でこの日を終えている。

(以下チームリリース)


WRC 第12戦 セントラル・ヨーロピアン・ラリー デイ2
競技2日目もチェコ国内の舗装路が戦いの舞台に
ロバンペラが首位に立ち、エバンスは総合3位につける

Toyota Gazoo Racing WRT

10月27日(金)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」の競技2日目デイ2が、ドイツのパッサウを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が総合1位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合6位につけました。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合5位につけています。

前日にチェコの首都プラハでスタートしたセントラル・ヨーロピアン・ラリーは、デイ2もチェコ国内が戦いの場に。パッサウのサービスパークから国境を越えてチェコに入り、3本のステージをタイヤフィッティングゾーンを挟んで各2回走行する、6本合計121.80kmのステージが行なわれました。金曜日は夜中から雨が降り続き、午前中のステージは全体的にウエットコンディションに。濡れて非常に滑りやすくなった路面で速さを示したのはロバンペラでした。ロバンペラは午前中の3本のステージ全てでベストタイムを記録。2本目のSS4で首位に立ち、3本目のSS5が終了した時点で総合2位に順位を上げていたエバンスに29.2秒差を築きました。

午後の再走ステージは、雨こそ一時的に止みましたが路面は全体的にウエットのまま。路肩から掻き出された泥などにより路面コンディションはさらに悪化しましたが、ロバンペラは好調を維持。午後2本目のSS7で4本目のベストタイムを刻み、デイ2最終のSS8を2番手タイムで走り切りました。その結果、エバンスを抜いて総合2位に順位を上げたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に36.4秒差を築き、首位でデイ2を終えました。また、SS6で今大会初となるベストタイムを記録したエバンスは、最後のSS8でヌービルに総合2位の座を明け渡しはしましたが、10.8秒差とまだ巻き返し可能な位置につけています。

一方、デイ1で総合3位につけたオジエは、デイ2オープニングのSS3でホイールにダメージを負い40秒程度タイムロス。そのため総合10位に順位を下げましたが、その後着実に順位を挽回し、総合5位につける勝田と9.1秒差の総合6位で一日を終えました。

Toyota Gazoo Racing WRT

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
今日、ドライバーたちは非常に難しいコンディションに直面しました。新しいステージは路面やグリップレベルが次々と変わり、路面には泥や水溜まりが多くありました。そのような状況でグリップを得るためには限界までプッシュする必要があるのですが、それこそカッレの得意とするところで、今日の走りは本当に素晴らしいものでした。しかし、エルフィンもミスのない安定したドライビングでしたし、いい仕事をしたと思います。カッレに何かが起きれば、チャンピオンのチャンスが巡ってくることをエルフィンは知っていますし、とてもクレバーな戦いかたです。トップ3に2台が入っていることを、我々は本当に喜ぶべきでしょう。セブにとっては、優勝するチャンスがほぼなくなったとわかった時点で厳しい戦いになってしまいましたが、彼にとっては午後のステージのほうが良かったと思います。また、貴元は厳しいコンディションのなかでいい仕事をしてくれました。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
今日は、特に午前中の最初の2本のステージがとてつもなく厳しいコンディションでした。雨が大量に降って多くの水溜まりができ、出走順がトップだったにも関わらず、既に路面は泥でかなり汚れていました。大きなチャレンジでしたが、それでもいいタイムを出すことができました。午後になると路面はさらに泥だらけになり、コンディションはイコールに近づいたと思います。安全のためにペースを少し落としましたが、それでもループの2本目のステージでは他のドライバーとの差を拡げることができたので、満足しています。明日は出走順がラリー1の中で最後になるので、もし再びウェットコンディションになったら大きなチャレンジになるでしょう。集中力を切らさず、ミスをしないように走らなければなりません。

Toyota Gazoo Racing WRT

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
夜中から朝にかけて雨がかなり降ったので、ステージはフルウェットの難しいコンディションになりました。また、大量の泥が路肩から路面に流れ出ていたので、グリップレベルの変化を見極めるのは簡単ではありませんでした。午後の再走ステージでも泥は多く、コンディションが変わりやすかったのでとにかく大変でした。路面が少し乾いてくるとタイヤの動きが大きくなり、さらに難しくなりました。そして、最後のステージでは再び霧雨が少し降ってきました。今晩の自分たちの順位は本当に望んでいたものではありませんが、今日のカッレの走りは素晴らしく、彼のスピードには対抗できませんでした。タイム差はかなり大きいですが、引き続きベストを尽くして戦います。このようなラリーでは誰に何が起きるかわからないので、戦い続けなくてはなりません。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
望んでいたような一日ではありませんでした。今朝はスタートしてすぐに全てが上手くいかなくなってしまいました。その場の勢いでつい過剰反応してしまい、タイヤのせいにしてしまったことを申し訳なく思います。結局、問題はホイールのリムを割ってしまったことで、そのためにタイヤから空気が抜けてしまったのです。非常に道幅の狭いセクションで、私には見えなかったのですがどうやら泥の中に岩があったようです。あのようなコンディションではラインをフォローして走るしかなく、私には何もできませんでした。多くのドライバーがホイールを傷つけたと思いますが、不運にも自分たちはエアが抜けてしまったのです。一日の始まりとしては厳しい出来事でした。その後は一貫性のある走りを心がけ、最大限のリスクは冒しませんでした。体調不良もあって100%の状態ではなかったですし、自分たちの出走順でベストタイムを出すのは困難でした。明日はもっといい一日になるだろうと信じ、とにかくクルマを最後まで問題なく走らせることに専念しました。

セントラル・ヨーロピアン・ラリー デイ2の結果
1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 1h13m05.1s
2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +36.4s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +47.2s
4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +1m30.4s
5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m26.8s
6 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m35.9s
7 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2m39.1s
8 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2m59.1s
10 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (ヒョンデ i20 N Rally2) +5m36.3s
11 エリック・サイス/ダニエル・トルンカト (シュコダ Fabia RS Rally2) +5m51.2s
(現地時間10月27日19時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

明日のステージ情報
競技3日目となる10月28日(土)のデイ3は、パッサウのサービスパークを中心に午前中はオーストリアで2本、ドイツで1本のステージが行われます。ミッドデイサービスを経て午後はその3本のステージを再走。6本のステージの合計距離は109.50km、リエゾンを含めた一日の総走行距離は571.68kmとなります。



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