第5戦アルゼンチン4日目:ローブが70勝目を達成 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

第5戦アルゼンチン4日目:ローブが70勝目を達成

 

 ラリーアルゼンチン最終日は4月29日の早朝、全長65.74kmの超ロングステージでスタートした。コースの上空には久々に爽やかな青空が広がったが、前日に降った雨で路面はところどころ湿っている。さらに、朝方は冷え込みが厳しく一部が凍結しているコーナーもあるほどだ。

 前日にシトロエンが出したチームオーダーにより、優勝争いは事実上終了した。1位セバスチャン・ローブと2位ミッコ・ヒルボネンはペースを落としての走行を続け、最終的には15.2秒差でローブがヒルボネンを抑え優勝を飾った。

 ローブはこれでラリー・アルゼンチン7勝目。そして、WRC通算勝利数はついに70勝に達した。「今回はいつもより距離が長くて大変だったが、ミッコのサポートもあって7勝目を飾ることができた」と、満足げな表情のローブ。
 残念な結果に終わってしまったのは、SS18まで3位につけていたダニ・ソルドだ。堅実な走りで3位表彰台はほぼ確実な状態だったが、最終ステージでオルタネーターのトラブルが発生。スタート後すぐにマシンを止めソルドは無念のリタイア。フォードでの初ポディウムは実現しなかった。なお、フォードによれば骨折したラトバラの回復は順調で、次戦アクロポリスでWRC復帰を果たす可能性が高い。

 ソルドに代わり3位を得たのは、前戦ポルトガルで繰り上がり優勝を果たしたマッズ・オストベルグだ。オストベルグは「全開でアタックしたところではトップと変わらぬタイムが出て自信がついた」と、ラリーをふり返った。
 4位には、WRカー勢の中で唯一DMACKタイヤを履いて出場したマルティン・プロコップが入った。温度の低い路面にDMACKソフトコンパウンドがマッチしたことも彼にとっては追い風となった。以下、5位にはティエリー・ヌービルが、6位には最終日の6SSすべてでベストタイムを獲得したペター・ソルベルグが入った。



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