WRCポルトガル:今季最初の欧州グラベル戦はシリーズ屈指の人気イベント – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル:今季最初の欧州グラベル戦はシリーズ屈指の人気イベント

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCは舞台をヨーロッパに戻し、今季最初のヨーロッパでのグラベル戦、大人気を誇る第7戦ラリーポルトガルを迎える。

沿岸部の都市ポルトに近いマトシニョスを拠点とするこのイベントには、何千人もの観客が高速でテクニカル、ツイスティなステージを観るために押し寄せる。ソフトでサンディなグラベルはグリップが高く、2ループ目は轍が深く掘れることもある。

アルゼンチン、チリと南米連戦を終えて、ドライバーズ選手権のトップ3はわずか12ポイント差。首位に立つシトロエンのセバスチャン・オジエは、ラリーチリのウイナー、オィット・タナック(トヨタ)を10ポイント先行している。そのチリで大クラッシュを喫し首位から陥落したティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が、さらに2ポイント差で続いている。ヌービルは今回、チームメイトにセバスチャン・ローブ、ダニ・ソルドを迎える。ローブは直前になって、アンドレアス・ミケルセンに代えての招集となった。このポルトガルでWRカーデビューを果たすガス・グリーンスミスは、エルフィン・エバンス、テーム・スニネンとともにMスポーツ・フォードのサードカーをドライブする。

WRC2プロ選手権では、シュコダはアップデート版ファビアR5をWRCに初投入。カッレ・ロバンペラ、ヤン・コペッキーがドライバーを務める。マッズ・オストベルグとルーカス・ピエニアシェクはそれぞれシトロエン、Mスポーツからエントリー。WRC2には23台がエントリーしている。

■ラリールート
今年のポルトガルは新たな変更が行われ、木曜日のセレモニアルスタートは南下してコインブラで開催。金曜日のルートは、アルガニル周辺の3ステージを2ループする。このエリアをWRCで使うのは、2001年以来だ。この日は日中サービスは設定されず、ルーサダのラリークロスサーキットでのスーパーSSで一日が締めくくられる。土曜日はカブレイラ山脈に向かい、3SSを2回ずつ走行。日曜日はファフェ地域に集中し、計5SSが設定。大ジャンプで有名なファフェは2回走行し、2回目の走行はラリー最終のパワーステージに指定されている。

■ラリーデータ
開催日:2019年5月30日- 6月2日
サービスパーク設置場所:マトシニョス
総走行距離:1,433.15km
総ステージ走行距離:306.97 km(SS比率:21.42%)
総SS数:18

■開催選手権
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