第5戦アルゼンチン初日:トップはソルベルグ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

第5戦アルゼンチン初日:トップはソルベルグ

 

 第5戦を迎えたWRCの舞台は南米大陸、アルゼンチン。第3戦メキシコ以来となる今年2度目のヨーロッパ圏外イベントである。2011年は長い舗装セクションを含むミックスサーフェイスイベントとして行なわれたが、今年は基本的にグラベルラリーとして開催される。最終日には全長65.74kmという超ロングステージが用意され、SSの合計距離は502.73kmと、今のところ今シーズン最長SS走行距離のラリーである。

 ラリーのスタートを前に、カメラのフラッシュを浴び続けたのはダニ・ソルドだった。クロスカントリースキーで転倒して鎖骨を骨折したヤリ‐マティ・ラトバラの代役として、1戦限定でカーナンバー3のフォード・フィエスタRS WRCをドライブすることになったのだ。もうひとり、大きな注目を集めたのは元F1ドライバーのエリセオ・サラザールである。サラザールはチリ人初のF1ドライバーとしてかつてネルソン・ピケらと同時代に活躍。F1引退後もCARTやインディカーを戦い続けた大ベテランである。

 4月26日(木)に行なわれた予選では、セバスチャン・ローブがトップタイムをマーク。2位にミッコ・ヒルボネン、3位にソルドが続いた。雨で路面がぬかるみ荒れることを予想し皆が可能な限り早い出走順を選択。その結果、ローブ、ヒルボネン、ソルベルグ、ソルド、ティエリー・ヌービルというスタート順となった。

 完全に日が暮れ暗闇の中で行なわれたオープニングのスーパーSSでは、ソフトタイヤを選んだソルベルグがベストをマークし首位に。2位はソルド、そして3位には前戦ポルトガルの覇者マッズ・オストベルグがつけた。シトロエン勢は装着したハードコパウンドが路面にあわず、ローブは首位と10.2秒差の8位、ヒルボネンは13.3秒遅れの11位。タイヤ選択の重要さが改めて確認されたオープニングステージだった。



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