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TGR WRCチャレンジ3期生として、2025年WRC第9戦フィンランドに挑んでいる後藤正太郎。本格的なラリーのスタートとなった競技2日目は、雨で思うようにペースを上げ切れずWRC3での12番手につけている。その一日を振り返った。
<SS5終了後> WRC3 12番手
──午前中のループの感想を聞かせてください。雨には降られましたか?
雨はめちゃくちゃひっかかりました。SS5は土砂降りで前も見えないし、ブレーキングでアクアプレーニングがずっと起きていて、経験したことがないコンディションだったのであまり攻めずにいきました。ブレーキングでギリギリになってしまうほどでしたが、クラッシュせず学べる良いペースで走ることもできました。エストニアの反省が活きていると思います。水たまりにタイヤが乗ると一瞬で滑るので、そうなると自信を持って走れなくなります。トップ勢はとんでもない人たちだと思います。僕はまだまだ経験が足りません。
──雨に降られる前はどうでしたか?
そのあたりはリズム良く走ることができましたが、順位を見るとかなり下の方なので、FIAジュニアの人たちが本当に速いということを痛感しました。
──午後の抱負を聞かせてください。
雨が続くと思うので、完走することを目標とします。生き延びることです。
<SS10終了後> WRC3 12番手
──今日の総括をお願いします。
とにかく辛抱の一日でした。完走しなくてはならないので、リスクを避けながら走ることを意識しました。フロントバンパーを落としてしまって、ラジエーターに石が直接当たってしまう状況だったので、轍は慎重に走るとか、気持ち的にはもう少しプッシュできるところでも、気持ち的な辛抱を強いられる一日でした。
──それも大きな学びになるということですね。
そうですね、大きな学びになったと思います。今日のSS10では、昨日よりうまく走れたと思わなかったのにタイムは上がっていました。そうやって経験を積んでいけば、今後速さを上げていくことできるようになるのだと思います。
(Keiko Ito)