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WRCポルトガル(グラベル)、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。土曜日に首位に浮上した後、順位を守り切り、昨年に続いてポルトガルを制したトヨタのセバスチャン・オジエ。トラブルで後退したライバルの活躍に対してもリスペクトを見せながら、チームの努力を賞賛した。
*カッコ内は順位の前日比
*獲得ポイントは総合順位+スーパーサンデー+パワーステージ
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合優勝(=)
スーパーサンデー順位:4位
パワーステージ順位:5位
獲得ポイント:25+2+1=28
「またポルトガルで勝てて、素晴らしい気分。とても過酷で疲れ果てた一週間だったが、チームと自分自身のために勝てたので、すべての努力が報われた。オィットとの戦いはタフだったが、彼にトラブルが起こらなければ、純粋な速さで勝てたとは思わない。でも、ラリーではただ速ければ勝てるわけではない。再走ステージはコンディションがすごくラフになることもあったが、強いマシンとクレバーなアプローチでチャンスを活かすことができたので、チームに感謝したい」
カッレ・ロバンペラ/総合3位(↓)
スーパーサンデー順位:2位
パワーステージ順位:3位
獲得ポイント:15+4+3=22
「長く難しい週末だったが、ポディウムでフィニッシュすることができたので悪い結果ではない。特に、金曜日に出走順が2番手で、砂利を掃除しなくてはならなかった状況を考えればなおさらだ。最終的には、まずまずのポイントを獲得することができた。日曜日は、2位争いのなかで、出走順が少し良くなったのにペースがあとひとつ足りなかったことが残念。まだ足りないものがあるので、ここからのラリーに向けて取り組み続けなくてはならない」
勝田貴元/総合5位(=)
スーパーサンデー順位:7位
パワーステージ順位:4位
獲得ポイント:10+0+2=12
*マニュファクチャラーズ選手権外
「本当に過酷な週末でしたが、自分たちとしては悪くないラリーでした。マシンの調子は良く、ラリーの序盤は、快適さを感じながらいいペースで走ることができました。5位でラリーをフィニッシュできたことには喜んでいる。もちろん、もっといい結果だったらよかったのですが、特に新しいタイヤについて多くのことを学ばなくてはならないことがたくさんありましたし、さらに良くなるだけのポテンシャルがあることも分かりました」
エルフィン・エバンス/総合6位(↑)
スーパーサンデー順位:5位
パワーステージ順位:6位
獲得ポイント:8+1+0=9
「簡単にはいかない週末だったので、走り終えたことでかなりホッとしている。金曜日に砂利を掃除しなくてはならなかったことは、明らかにキツかったが、金曜日の中盤以降はパフォーマンスでもかなり不足していた。目指していただけのポイントを獲得できなかったので悔しい週末となったが、次のサルディニアでいい戦いができるよう、取り組んでいくしかない」
サミ・パヤリ/総合7位(↓)
スーパーサンデー順位:6位
パワーステージ順位:7位
獲得ポイント:6+0+0=0
「自分たちとしては、クリーンでいい週末だったし、まさに目指していたとおり。今回のような、ツイスティなグラベルの道でラリー1の経験を積み、堅実に安定した速さを出すことが、今回のプランだった。大きなミスや問題もなく、目標を達成できたのでとても満足している。チームには心から感謝しているし、サルディニアもこのような感じを続けていきたい」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
オィット・タナック/総合2位(↑)
スーパーサンデー順位:1位
パワーステージ順位:1位
獲得ポイント:17+5+5=27
「今回の展開は、すごく悔しい。このような形で負けるのは嫌いだし、特に自分にとってとても特別なイベントだった。こんなに長い時間、ドライビングを心から楽しめたのは初めてだし、すごく楽しかったが、速さはあった一方で、マシンには勝てるだけの頑強さが少し足りていないのかもしれない。それでも、カナリア諸島に比べれば大きく改善されているのは間違いないし、土俵の上に戻ってこれたので、ここから積み重ねていかなくてはならない。今季はトヨタ勢しか勝っていないので、その流れを変える時だ」
ティエリー・ヌービル/総合4位(=)
スーパーサンデー順位:3位
パワーステージ順位:2位
獲得ポイント:12+3+4=19
「金曜日の小さなミスが、土曜日の走行順に大きく影響してしまったが、それがなくても同じ順位だったと思う。自分の直感では、今日のオィットとは張り合えなかった。今回は、それほど苦戦していたわけではない。パフォーマンスは出ていたしタイムもよかったので、全体としては満足できると思う。もう少し速さを引き出すための何かがあることは分かっているので、サルディニアに向けてさらにパフォーマンスを上げることができれば、もっといい走行順が得られるはずだ」
アドリアン・フルモー/SS23後にリタイア
「日曜日は、スタートから厳しかった。走行順が先頭だったので、たくさんグラベルを掃除しなくてはならなかった。スーパーサンデーポイントを最大限獲得したかったが、残念ながら叶わなかった。金曜日に素晴らしい滑り出しができていたが、サスペンションが破損したことでリードを失い、ポイントを獲ることも難しくなり、全体的に悔しい内容の週末になってしまった。それでも、ポジティブなこともたくさん得られた。このマシンでペースが出せていたし、ハンコックタイヤのことも理解が深まった。サルディニアで強い戦いができることに集中を切り替えていく」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
ジョッシュ・マカリアン/総合8位(=)
スーパーサンデー順位:8位
パワーステージ順位:8位
獲得ポイント:4+0+0=4
「正直、本当にいい週末だったし、すべての瞬間が愛らしかった。いつもどおり、クレイジーなラリーだったので、クリーンに走り切っていいタイムも出せたので、よかった。4台のマシンをトラブルなしに走らせたチームはお見事だったと思うし、心から感謝している。自宅で家族やたくさんの友人が見てくれているし、ステージにもアイルランドの国旗がたくさん振られていたので、うれしかった。次はサルディニアだ!」
グレゴワール・ミュンステール/総合9位(=)
スーパーサンデー順位:9位
パワーステージ順位:10位
獲得ポイント:2+0+0=2
「本当にタフなイベントになり、うまくいったこともあれば、間違った形になったこともあるし、リザルトも今ひとつだったが、少なくとも終盤に向けてフィーリングは取り戻した。パワーステージでは、最初の2kmはよかったが、ふたつの轍でワイドに滑り、そこでかなりタイムをロスした。でもあきらめずにプッシュを続け多少はタイムを取り戻したので、終盤はいいペースが出せていたと思う」
マルティンス・セスクス/総合15位(=)
スーパーサンデー順位:10位
パワーステージ順位:9位
獲得ポイント:0+0+0=0
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「チャレンジングな週末だったが、もちろんいい経験になった。すべてが予定どおりに進んだわけではないが、そんなにうまくいくわけはないよ! 自分たちにとって、貴重な学びの機会になった。パンクしたことで、すべてが悪いほうに進み始めてしまったと言える。かなり奇妙な感じがしたので、セッティングを変更したのだが、そこからフィーリングをつかむことに苦戦した。悪運続きだったが、ロスした分のタイムを除けば、チームメイトとの差も近いし、ラリー1での初めてのポルトガルなので、上々の結果だ。こんなにタフだとは予想していなかったけどね!」