
©Hyundai Motorsport GmbH
WRCポルトガル(グラベル)、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。トヨタの連勝街道を止めるべく首位に立っていたヒョンデのオィット・タナック。パワーステアリングのトラブルに泣き、悔しさをにじませた。
*カッコ内は順位の前日比
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合首位(↑)
「今日もタフな一日だった。午前はかなり楽しめたが、午後は轍がものすごく深くてとてもラフなコンディションだった。トラブルなく道の上に留まることが大変だったので、一日を走り切れてうれしいよ。このような形でリードを得るのは理想的ではないし、オィットは本当に気の毒だが、これもラリーの戦いのひとつで、特に今日のようなラフなコンディションでは起こり得ることだ」
カッレ・ロバンペラ/総合2番手(↑)
「ポジションが上げられたという意味では、総合順位的にも明日の走行順的にも、かなりいい一日だった。これまでよりも格段にコンディションがソフトで、2ループ目はすごくラフだったので、タイヤにもマシンにもタフだった。手応えのある速さがあまり出せていなかったので、オィットについていくのは大変だったかもしれないが、もちろん明日もベストを尽くしできる限りのポイントを狙っていく」
勝田貴元/総合5番手(↓)
*マニュファクチャラーズ選手権外
「午前はマシンのフィーリングがかなり気持ちよく、ペースもよかったので、カッレとの戦いを楽しめました。午後は、コンディションが一変してラフになり、格段に大変になり、残念ながら順位も落としてしまいました。でも、ここからは明日できることに集中していかなくてはなりません。まだ差は小さいので、プッシュをし続けて、結果を待ちます」
サミ・パヤリ/総合6番手(=)
「今日のパフォーマンスにはかなり満足。砂利掃きの影響が大きいので、ペースを読むのが難しかった。午前はかなり楽しめて、リズムに乗れた。午後は、めちゃくちゃラフなセクションがあり、自分にとってはこのマシンでの新しい経験だったが、それを凌ぎ切ったので、明日につなげていきたい」
エルフィン・エバンス/総合7番手(↓)
「願っていたような日にはならなかった。車内で感じるフィーリングはそう悪くなかったが、攻めるだけの速さをつかめなかった。それでも、あきらめることなく、明日に向けてポジティブな気持ちのままで、改善できることを見つけていく。週末の始めにはペースが出ていたので、なぜそれが出なくなってしまったのか理解を深めなくてはならない。明日はまた新しい一日となるので、ポイントを獲得するために全力でプッシュする」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
オィット・タナック/総合3番手(↓)
「突然、パワステのトラブルが発生してしまった。岩盤が多く、路面も荒れていて他にできることはなかった。今朝最初のステージではそれほど良くはなかったけど、その後うまくハマるなにか手がかりを見つけられてからのドラインビングは気持ちよく、グリップの感触も良かった。ペースをコントロールできていたのでトラブルは不運としか言いようがないけど、明日も頑張って戦う」
ティエリー・ヌービル/総合4番手(↑)
「クルマの感触は良かったので、すべてのステージでプッシュする走りができた。出走順を考えれば満足のいく順位だし、力強い走りができた。ペースに100%満足はできないが、カッレ(ロバンペラ)と違うタイヤチョイスだったが、同様なペースだったので、間違いなく状態はよいと思う。タイヤについてはまだ学習中だが、残り6ステージで表彰台圏内にいるから明日はフルアタックする」
アドリアン・フルモー/総合52番手(↑)
「難しい状況ではあったが、見つけたセットアップの改善点が満足行く方向になったので、良くもあり、悪くもあるという1日だった。上位争いに絡むことができず、自分だけの戦いとなっている状態はストレスだけど、日曜日に最大限のポイントを獲得することに集中して前向きの気持ちでいきたい」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
グレゴワール・ミュンステール/総合9番手(↓)
「車内がうるさいから外の音は聞こえないんだけど、フィニッシュラインを越えてランナバウトを回って一瞬、止まったら、すごい歓声が聞こえてきた。アメージングだったよ。ここだけでなく、ラリー全体の雰囲気が最高だね」
ジョッシュ・マカリアン/総合8番手(↑)
「毎年、ここの雰囲気は異常なほどに盛り上がっている。バルコニーから見ている人たちを見上げるのは、本当に特別な感じ。明日も一日、たっぷり残っているので、順位を上げられたらいいね」
マルティンス・セスクス/総合19番手(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「SS16は暑くてラフだった。SS17は、前のステージがすごくナローだったから、ペースのレベルをつかむのが大変だったが、純粋にプッシュできるのでいいステージだった」