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WRCポルトガル:シェイクダウンはMスポーツのマルティンス・セスクスがトップ。勝田貴元は2.7秒差の8番手タイム

©M-SPORT

2025年シーズンWRC第5戦ラリーポルトガルは、5月15日(木)にシェイクダウンを終え、Mスポーツ・フォードのマルティンス・セスクスがトップタイムとなる3分52秒3をマーク。0.6秒差の2番手タイムはトヨタのカッレ・ロバンペラ、0.9秒差の3番手にヒョンデのティエリー・ヌービルがつけている。トヨタGRヤリス・ラリー1をドライブする勝田貴元は、2.7秒差の8番手で走行を終えた。

前戦カナリア諸島から2週間のインターバルを経て、WRCは欧州を舞台とするグラベルイベント「ラリーポルトガル」を迎えた。昨シーズンに続き、今年もポルトガルから9月の第11戦チリまで7戦連続でグラベルイベントが続く。ポルトガルのステージは、ライン上にルーズグラベルが深く残っており、ドライコンディションになった場合は走行順の早いクルーが圧倒的に不利になる。ポイントランキング上位のドライバーは、ランキング順でスタートする金曜日午前中、いかにタイムロスを防ぐかが鍵になりそうだ。

今回、トヨタはイベントを選んで参戦するセバスチャン・オジエを加えた5台体制で参戦。GRヤリス・ラリー1は、酷暑のラリーに向けてクルーを守る目的で、太陽を反射するシルバーの新カラーリングを導入した。ヒョンデはヌービル、オィット・タナック、アドリアン・フルモーの3台。Mスポーツ・フォードはグレゴワール・ミュンステールとジョッシュ・マカリアンに加え、第2戦スウェーデン以来となるマルティンス・セスクスが、フォード・フィエスタ・ラリー1のステアリングを握る。

5月15日木曜日の午前8時01分(日本時間16時01分)、シェイクダウンはサービスパークが置かれたマトジニョスから東に30kmほど行った「Baltar(5.72km)」のグラベルステージで実施。セスクスは4回目の走行で、レギュラードライバーを上まわるトップタイムをたたき出している。

「ポルトガル、そして夏のグラベルシーズン開幕を楽しみにしていたよ。ポルトガルには2021年にジュニアWRCで一度だけ参戦したことがある。その時と似ているステージがあると思うし、今年はポルトガル選手権にも参戦したことが役立つはずだ。いい準備ができたと思うけど、厳しいラリーになるだろう」と、セスクスは冷静にコメントした。

1.7秒差の4番手タイムは、前戦カナリア諸島に続く登場となったオジエ。1.8秒差の5番手タイムにタナック、以下、エルフィン・エバンス(トヨタ)、マカリアン、勝田、フルモー、サミ・パヤリのオーダーで続いている。

ラリーは15日17時から古都コインブラでセレモニアルスタートを実施。19時5分(日本時間16日午前3時5分)から、SS1「SSS Figueira da Foz(2.94km)」で幕を上げる。

WRCポルトガル シェイクダウン暫定結果
1. M.セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) 4/4 3:52.3
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 3:52.9
3. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 2/3 3:53.2
4. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3/3 3:54.0
5. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) 3/3 3:54.1
6. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3/3 3:54.3
7. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) 2/3 3:54.9
8. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3/3 3:55.0
9. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) 3/4 3:55.5
10. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 3:56.0
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】



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