2023年シーズンWRC第11戦チリは、9月28日(木)にシェイクダウンを終え、トヨタのエルフィン・エバンスがトップタイムとなる3分59秒6をマーク。0.5秒差の2番手タイムにチームメイトのカッレ・ロバンペラ。1.1秒差の3番手にMスポーツ・フォードのピエール-ルイ・ルーベが続いている。
2019年にWRCを初開催したチリが、4年ぶりにWRCカレンダーへと復帰を果たした。前回同様にチリ中部ビオビオ州の州都、コンセプシオンにサービスパークが設置される。今シーズン最後のグラベルイベントとなるチリのステージは、スムーズでハイスピード。この時期のチリ朝晩に気温が低くなるため、路面が滑りやすくなる可能性が高い。
シェイクダウンは、9月28日午前8時01分(日本時間20時01分)に、サービスから南に18kmほど走った「Bio Bio(5.75km)」のグラベルステージで実施。唯一の3分台となるトップタイムを記録したのは、ドライバーズランキング2番手につけるエバンスだった。「悪くなかったよ。今日のシェイクダウンのコンディションは、金曜からの本番とはかなり異なるからね。ここでセットアップの判断をするのはちょっと難しい」と、翌日以降に向けて慎重なコメントを残している。
エバンス、ロバンペラ、ルーベに続く1.3秒差の4番手タイムは、今回もヒョンデi20Nラリー1を託されたテーム・スニネン。3台目のGRヤリス・ラリー1をドライブする勝田貴元は、エバンスから1.5秒差の5番手につけた。「フィーリングもいいですし、マシンもよく動いてくれました。チリのステージはテクニカルで難しいんですが、走っていて最高に楽しいです。チャレンジしがいがありますね」と、笑顔を見せた。
ラリーは28日木曜日の19時00分(日本時間21日7時00分)に、コンセプシオンのサービスから南東に130km移動したロス・アンヘレスでセレモニアルスタートを実施。翌29日から本格的なラリーの幕が上がる。
WRCチリ シェイクダウン暫定結果
1. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 3:59.6
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 4:00.1
3. P-L.ルーベ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 3/4 4:00.7
4. T.スニネン(ヒョンデi20Nラリー1) 3/3 4:00.9
5. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 4:01.1
6. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 3/3 4:01.2
7. O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 2/3 4:01.6
8. E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) 2/3 4:03.4
9. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 4/4 4:04.6
10. A.ヘラー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 5/6 4:07.6
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】