【速報】WRCサルディニア:ティエリー・ヌービルが今季初優勝、エサペッカ・ラッピとともにヒョンデが1‐2フィニッシュ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】WRCサルディニア:ティエリー・ヌービルが今季初優勝、エサペッカ・ラッピとともにヒョンデが1‐2フィニッシュ

©Hyundai Motorsport GmbH

競技最終日に残されたステージはSS16〜SS19の4SS、46.02km。この日はサービスやタイヤフィッティングゾーンを挟まずに、サービスが置かれたオルビア北部の「Arzachena-Braniatogghiu(15.22km)」と「Sardegna(7.79km)」を2回ずつ走行する。2回目の「SS19 Sardegna 2」は、ボーナスポイントが与えられるパワーステージに指定。距離は短いものの、多くのクルーを苦しめた厳しいコンディションはこの日も変わらない。

前日、デイリタイアしたトヨタのセバスチャン・オジエと勝田貴元、Mスポーツ・フォードのオィット・タナックはマシンを修復し、再出走を果たした。オープニングのSS16、多くのクルーが最後のパワーステージを想定し、タイヤを温存して走行するなかでベストはタナック。首位のヌービルは、総合4番手につけるトヨタのエルフィン・エバンスと同タイムとなる、4.3秒差のセカンドベストをマークした。「ミスなくクリーンなドライブができたよ。優勝まで走行距離を削っていく感じだね」と、ヌービルは余裕の表情で語る。

SS17もタナックが連続ベスト、2.3秒で勝田、5.4秒差でオジエが続いた。午後のパワーステージでも使用されるSSだが、走り終えた勝田は「滑りやすいセクションはありましたが、今の段階では問題なかったです。ただ、午後に雨が降った場合は、大変なコンディションになると思います」と、雨を警戒する。このステージでは総合5番手につけるヒョンデのダニ・ソルドがエンジントラブルによりスローダウン。フィニッシュ後にリタイアを余儀なくされている。

サービスを挟まずに朝のステージをループするSS18、勝田が今回2度目となるベストタイム。4.4秒差でラッピ、4.9秒差でヌービルと順調に走行し、最終のパワーステージへと向かう。

そして最終ステージ、SS19がスタート。断続的に小雨が降り続ける中で、まずWRC2部門から走り出した。部門5番手でパワーステージポイントを狙うヨアン・ロッセルがトップタイムをマークしたが、アンドレアス・ミケルセン、テーム・スニネンは部門2番手、3番手をキープするペースでフィニッシュ。31秒のリードを握って部門首位につける、アドリアン・フルモーの走行を待つ。しかし、そのフルモーがトリッキーなコンディションのストレートでラインを外し、縁石にヒット。右前後の足周りを破損し、走行を続けることができなくなった。その結果、ミケルセンがWRC2部門今季初優勝を飾った。

Hyundai Motorsport GmbH

ラリー1勢はまず勝田貴元がスタート。前日デイリタイアを喫した悔しさをぶつけるような渾身の走りを見せ、ラリーを終えた。勝田が走り終えたところで、ステージはフルモーのマシンを搬出するために一時中断。次に走るタナックは、この日の重点を置いていたパワーステージのスタートラインで待たされることになってしまった。15分ほど遅れてのスタートを余儀なくされたタナックは、アグレッシブなアプローチで走行するも、最初のスプリットで勝田のタイムに0.4秒遅れ。しかし、終盤巻き返し、勝田を0.1秒上回るタイムをマークした。

続いてスタートしたオジエも、パワーステージポイントを狙うひとり。序盤は好ペースでの走りを見せていたが、後半にタイムをロスし、タナックに2.1秒遅れのタイムに留まった。次に登場したエバンスは、ブッシュに引っかけてリアウイングが外れかかった状態での走りで苦戦し、タナックに2.0秒届かず。一方、選手権リーダーのロバンペラは、スタートからハードプッシュをかけて、タナックのタイムを4.7秒更新。残るは、ヒョンデの1‐2フィニッシュがかかるふたり。ラッピは、慎重なアプローチでペースをコントロールし、ロバンペラに15.9秒遅れのタイムでステージを走り切った。そして自身にとってもチームにとっても今季初優勝がかかるヌービルも、トリッキーなコンディションで手堅く順位キープを目指す。最終的にロバンペラに25.4秒とかなり慎重に、しかしキッチリとサルディニアでの3勝目を決めた。

TOYOTA

これで最終SS終了時点での総合順位はヌービル、ラッピ、ロバンペラ、エバンス、ミケルセンというトップ5に。パワーステージはロバンペラ、タナック、勝田、エバンス、オジエがトップ5に入り、ボーナスポイントを獲得した。この第6戦までを終えて、ドライバーズランキングはロバンペラ、ヌービル、タナック、エバンス、オジエというトップ5。マニュファクチャラーズランキングはトヨタが235点、ヒョンデ212点、Mスポーツ・フォードが148点となった。

次戦は6月22日〜25日に開催される第7戦サファリ・ラリーケニア。WRCカレンダー復帰3年目のイベントは、首都ナイロビを拠点としてラリーが開催される。22年はトヨタのロバンペラが優勝。勝田は3位でポディウムに上がっており、今回のリベンジが期待される。

WRCサルディニア 暫定結果
1. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 3:40:01.4
2. E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) +33.0
3. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:55.3
4. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +5:20.5
5. A.ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +9:33.3
6. T.スニネン(ヒョンデi20Nラリー2) +11:48.9
7. K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +12:46.1
8. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +15:53.5



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