WRCアクロポリス:初日のSS1を終え、トヨタのカッレ・ロバンペラがトップ、勝田は1.3秒差の6番手 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCアクロポリス:初日のSS1を終え、トヨタのカッレ・ロバンペラがトップ、勝田は1.3秒差の6番手

©TOYOTA

2023年シーズンWRC第10戦アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)は、9月7日(木)にSS1が行われ、トヨタのカッレ・ロバンペラが、ヒョンデのエサペッカ・ラッピに0.3秒差をつけて首位に立った。0.4秒差の3番手にはヒョンデのティエリー・ヌービルがつけている。

ギリシャ本土はラリーウイークの月曜日から台風“ダニエル”の影響による大雨や強風に見舞われており、悪天候の中でクルーはレッキを実施。さらに、この日午前中に予定されていたシェイクダウンも、豪雨の影響からキャンセルとなった。クルーはラミアのサービスからアテネへと移動し、セレモニアルスタートと、SS1に挑むことになった。

ラリーは、首都アテネの世界遺産アクロポリスで、18時からセレモニアルスタートを実施。続いて19時05分(日本時間8日午前1時05分)、アテネ市街地のウォーターフロントに新設されたSS1「EKO Super Special Stage(1.48km)」を舞台に、戦いの幕を上げた。オリンピックスタジアムを望むヨットハーバーをスタートしたクルーは、大観衆が待ち受ける仮設スタンド前でドリフトやターンを披露しつつ、フィニッシュする。

レッキから一転、ドライコンディション下で行われたフルターマックのSS1は、地元ギリシャ人ドライバーからスタートし、WRC2勢、ラリー1勢のオーダーで走行。ベストタイムを刻んだのは前戦の地元フィンランドで無得点に終わった、ポイントリーダーのロバンペラだった。「明日以降、コンディションが回復してくれることを願っているよ。フィンランドはガッカリな結果に終わったし、今回はいいラリーを戦いたいんだ」と、挽回を誓う。

首位から0.3秒差の2番手にラッピ、0.4秒差の3番手にヌービル、0.5秒差の4番手にダニ・ソルドと、ヒョンデの3人が僅差続く。5番手にMスポーツ・フォードのオィット・タナックを挟んで、4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブする勝田貴元が、チームメイトのセバスチャン・オジエと同タイムの6番手タイム。「このラリーではあらゆることが起こる可能性があります。特に今回は雨も含めて、かなり複雑なコンディションが予想されますし、実際に何が起こるか分かりません。とにかく楽しみつつ、コースに留まれるように頑張ります」と、勝田は慎重にコメントした。

競技2日目はSS2〜SS6の5SS、SS走行距離は101.98km。オープニングのSS2は、日本時間9月8日(金)の14時23分にスタートする。

WRCアクロポリス SS1後暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1:32.9
2. E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) +0.3
3. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +0.4
4. D.ソルド(ヒョンデi20Nラリー1) +0.5
5. O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +0.7
6. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1.3
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1.3
8. P-L.ルーベ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1.7
9. A.ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2.1
10. N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2.5



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