AXCR2023:チーム三菱ラリーアート、チャヤポン・ヨーターの総合3位に加えてチーム賞を受賞 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

AXCR2023:チーム三菱ラリーアート、チャヤポン・ヨーターの総合3位に加えてチーム賞を受賞

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アジアクロスカントリーラリー2023(以下、AXCR)は8月19日、競技最終日となるレグ6を走行。3台の新型トライトンで挑んだチーム三菱ラリーアートは、チャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォンが総合3位を獲得した。田口勝彦/保井隆宏は順位をひとつ上げて総合8位でフィニッシュ。リファット・サンガー/シューポン・シャイワンも総合32位で完走を果たしたチーム三菱ラリーアートは、チーム賞も受賞した。

(以下、チーム発表)


2023年AXCRは競技最終日を終えて
チャヤポン・ヨーターが総合3位を獲得
三菱『トライトン』は3台全車が完走

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2023年のアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)の競技6日目、最終日となるLEG6が8月19日(土)に行われ、『トライトン』101号車のチャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)が総合3位を獲得した。112号車の田口勝彦(日本)/保井隆宏(日本)は総合8位、106号車のリファット・サンガー(インドネシア)/シューポン・シャイワン(タイ)も総合32位で完走を果たし、チーム三菱ラリーアートはチーム賞を受賞した。

セレクティブセクション(SS)6は全長51.96kmのステージが設定される。序盤はSS4の後半部分と同じルートを走行するが、終盤で別コースへと入る格好だ。これまでのステージと比べ格段に短いが、ハイスピードセクションあり、途中で集落を通過するなど、難易度は変わらない。フィニッシュ付近では地元の子どもたちがラオス国旗を振って参加者に声援を送るシーンも見られた。

ヨーターはこの最終SSを、3番手ポジションを守ることを優先した慎重なドライビングで駆け抜け、SS7番手タイムでフィニッシュ。総合3位を獲得し、新型『トライトン』に初の表彰台をもたらした。田口はSS6の早い段階で前を行くライバルに追いついたものの、オーバーテイクのチャンスは訪れずに、前車に続いてフィニッシュ。SS5番手タイムをマークし、上位でストップした車両があったために、ひとつポジションを上げ総合8位でラリーを終えた。田口は初参戦のクロスカントリーラリーについて、「クルマの乗り方、ペースノートのない道の走り方などは、実際に走って見ると問題ありませんでした。新しい『トライトン』は非常に頑丈で、ハンドリングも良く乗りやすいですね」と振り返った。SS5でトップタイムを刻むスピードを見せたサンガーは、この日は完走ペースに切り替えての走行。リスクを冒すことなくSS22番手タイムでゴールし、総合32位でラリーを終えた。

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世界遺産である寺院の遺跡群プラーサート・ワット・プーにて行われたセレモニアルフィニッシュでは、完走を果たしたすべての参加者がゲートをくぐり、喜びを分かち合った。チーム三菱ラリーアートは、2台以上のエントリーですべての車両が完走し、うち上位2台の合計タイムで争われるチーム賞を受賞。厳しいラリーで堅牢性と信頼性の高さを証明した。チームは今回の参戦で得られたデータを詳細に解析、今後の開発につなげていく。

101号車ドライバー チャヤポン・ヨーターのコメント
「全体的に今年の路面コンディションは非常に厳しかったです。それでもすべてのSSを走り切ることができましたし、チームのおかげで、お互いに助け合い、フィニッシュラインを通過することができました。もちろんもっと上位を目指していましたし、自分たちのベストポジションに復帰する、つまり優勝して、トロフィーを獲得したかったです。『トライトン』の全体的なパフォーマンスやドライバビリティは、言うまでもなく昨年よりも向上していました。エンジン、サスペンション、フレームなど、全方位的に改善されたという印象です。来年はもっと強くなって、再び挑戦したいと思います。」

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント
「今年は想像以上に厳しい戦いだったと思います。特に前半は入り組んだ複雑なコースで、苦しんだ部分もありました。後半は徐々にペースを取り戻し、チャヤポン(ヨーター)選手も順位を上げることができ、最終的に総合3位という結果を得ることができました。もちろん悔しさはありますが、この結果は必ず我々の糧となりますし、多くのデータを収集することができました。短期間でラリーの準備をしてくれたチームのメンバーには本当に感謝しています。また、今回のタフなラリーで新型『トライトン』3台すべてが完走を果たしたことで、耐久性やハンドリングの良さをあらためて実感できました。世界で発売するクルマとして、自信を持って皆様におすすめできる完成度と言えるでしょう。多くの方々からのご支援とご声援、我々チームのスポンサーをしていただいている協賛会社の方々、たくさんの応援を本当にありがとうございました。この経験を今後に活かし、さらに躍進したいと思っています。」

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チームダイジェスト動画
アジアクロスカントリーラリーAXCR2023 LEG 6 / SS 6



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