AXCR2023:ラオス最初の難関ステージでチャヤポン・ヨーターが総合3番手に浮上、田口勝彦はメカニカルトラブルで後退 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

AXCR2023:ラオス最初の難関ステージでチャヤポン・ヨーターが総合3番手に浮上、田口勝彦はメカニカルトラブルで後退

©MITSUBISHI

アジアクロスカントリーラリー2023(以下、AXCR)は8月17日、競技4日目となるレグ4を走行。タイから国境を越えてラオスで迎えた初めてのステージ、新型トライトンで大会連覇に挑むチーム三菱ラリーアートは、昨年覇者のチャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォンが、近年稀に見る厳しいステージで奮闘。総合順位を3番手に上げた。田口勝彦/保井隆宏はメカニカルトラブルに見舞われて大きくタイムロス、総合11番手でこの日を終えた。チームサポート役に徹しているリファット・サンガー/シューポン・シャイワンは、泥濘路でスタックを喫しこの日の競技から離脱。レグ5での再スタートを目指す。

(以下、チーム発表)


ラオスを舞台とする後半戦に突入した2023年のAXCR
難しい路面でチャヤポン・ヨーターが総合3番手に浮上
トラブルに悩まされた田口勝彦は総合11番手

2023年のアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)の競技4日目となるLEG4が8月17日(木)に行われ、チーム三菱ラリーアートは『トライトン』101号車のチャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)が総合3番手に浮上した。112号車の田口勝彦(日本)/保井隆宏(日本)はメカニカルトラブルで大きくタイムロス。総合11番手でラリー後半、ラオスでの初日を終えた。

MITSUBISHI

セレクティブセクション(SS)4は全長168.50km。ラリーの一行は早朝にタイ東部ウボンラチャタニーのホテルを出発し、ラオスの国境を通過する。3台の『トライトン』も他の競技車とともに国境を越えてSSのスタートへと向かっていった。コースは国境近くに設けられたスタート地点からタイとラオスの国境沿いを南下、大きくU字を描きフィニッシュ地点に向かって北上するコースだ。路面はおおむねドライコンディションだが、セクションによっては泥濘路を通過する部分も。ステージ途中で多くの集落を通過するため選手たちには細心の注意が求められ、さらに川渡りなどの難所も連続する難しいコースとなった。他の多くの競技車両と同様、3台の『トライトン』も無傷とはいかず、それぞれ何かしらのダメージを負いながらフィニッシュへと到達した。

ヨーターはこの難コースを好ペースで走り切り、昨年覇者の実力を発揮。SS3番手タイムをマークし、総合3番手でこの日をまとめた。田口はステージ前半部分で10台以上をオーバーテイクする快走を見せ、後半でのさらなるポジションアップにも期待がかかったが、後半セクションでメカニカルトラブルが発生してしまい、大きく遅れてのフィニッシュとなった。田口のSS順位は17番手、総合順位も11番手に後退、終盤での挽回を目指す。なお、リファット・サンガー(インドネシア)/シューポン・シャイワン(タイ)は、この日の難しい路面に苦戦。泥濘路でスタックを喫し、この日の競技から離脱。明日の再出走を図ることとなった。

18日(金)の競技5日目、LEG5はラオスのパクセーを拠点として、全長167.82kmのステージが設定されていたが、車両の通行が難しいセクションがあるため、ステージ後半部分をキャンセルして120.76kmに短縮される旨が発表された。最終日にはわずか51.96kmの競技区間しか設けられないため、このLEG5が上位を狙うにあたって重要な位置づけとなる。ラリーは午前8時に二輪部門の先頭走者からスタートする予定。

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント
「ラリー4日目が終わりました。ここ近年で一番厳しいコースだったと聞きました。水があり、大きく深い穴もあり、なおかつハイスピードという、非常にクルマにも厳しいコースだったようです。チャヤポン(ヨーター)選手は順調にゴールしましたが、田口選手はメカニカルトラブルで遅れてしまいました。いま原因を究明しています。あと2日、さらにマディなコースがこれから出てくると思いますが、最後まで諦めずに戦ってまいります。」

MITSUBISHI

チームダイジェスト動画
アジアクロスカントリーラリーAXCR2023 LEG4 : SS4

RALLY PLUS