WRCサファリ:トヨタ勢、悪コンディションでも上位独占を維持して最終日へ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ:トヨタ勢、悪コンディションでも上位独占を維持して最終日へ

©Toyota Gazoo Racing WRT

WRC第7戦サファリ・ラリーケニアは6月24日(土)、首都ナイロビの北部にあるナイバシャの北部に設定された6SSを走行。大雨にも見舞われるなどコンディションが荒れた一日となったが、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/バンサン・ランデが総合首位をキープ。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン、エルフィン・エバンス/スコット・マーティンもそれぞれ2番手、3番手を維持したほか、4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドで参戦する勝田貴元/アーロン・ジョンストンも総合4番手に順位を上げて、トヨタ勢がトップ4を独占して最終日を迎える。

(以下、チームリリース)


WRC 第7戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ3
首位を堅持したオジエを筆頭に、
TGR-WRTのドライバーがトップ4を占める

6月24日(土)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦「サファリ・ラリー・ケニア」の競技3日目デイ3が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が首位を堅持。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位につけました。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合4位につけています。

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サファリ・ラリーのデイ3は、ナイバシャ湖の北側にあるエレメンタイタ湖の周辺が戦いの舞台に。3本のグラベル(未舗装路)ステージを各2回走行し、その合計距離は150.88kmと4日間で最長でした。前夜に降った強い雨によりステージの一部は湿り、泥状になって非常に滑りやすくなっているセクションもありました。また、デイ3最終ステージのSS13「スリーピング・ウォリアー2」では一部の区間で大雨が降り、路面は泥状となりました。

前日のデイ2で首位に立ったオジエは、デイ3でも好調を維持。総合2位のロバンペラと激しい戦いを繰り広げました。オジエは、オープニングのSS8で終盤タイヤがホイールのリムから外れた状態で走行するもベストタイムを記録。ロバンペラに対するリードを30.4秒に拡げました。続くSS9とSS10ではロバンペラが連続ベストを刻み差は22.1秒に。午後の再走ステージでは、オジエがSS11でベストタイムを、SS12では勝田に次ぐセカンドベストタイムを記録。その結果、二人の差は32秒にまで拡がりました。しかし、大雨により非常に滑りやすいコンディションとなったデイ3最終のSS13では、ロバンペラが2番手タイムのエバンスに13.1秒、3番手タイムのオジエに15.3秒差をつけるベストタイムを記録。オジエは終盤タイヤの空気を失うトラブルに見舞われ、タイムを失いながらも首位を守りましたが、総合2位ロバンペラとの差は16.7秒まで縮まりました。

デイ2終了時点で総合3位につけていたエバンスは、オープニングのSS8でウォータースプラッシュを通過した際にスローダウンし、大幅にタイムロス。エサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)の先行を許し総合4位に後退しました。その後、SS11ではラッピがデイリタイアしたことで総合3位に復帰。SS12では今大会初となるベストタイムを刻んだ勝田が、エバンスを抜いて総合3位に浮上しました。デイ2最終のSS13ではエバンスが2番手タイムを記録したのに対し、勝田はスピンやコースアウトによりタイムロス。その結果エバンスが総合3位に順位を上げ、勝田は16.7秒差の総合4位に。チームはラリー最終日を前に1-2-3-4体制を築きました。

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ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
昨年の最終リザルトと同じように、ケニアの土曜日が終了した時点で我々の4台のクルマがこのような順位につけていることを、とても嬉しく思います。もちろん、今年もまた同じように素晴らしい結果を残せることを願っていますが、まだ一日残っていますし、何かが保証されているわけではありません。今日の最終ステージのスリーピング・ウォリアーは、今回も非常に滑りやすく波乱に満ちたステージだったので、我々のクルマが全車大きなトラブルなく走り切ったことに満足しています。セブとカッレ、エルフィンと貴元のタイム差はそれほど大きくないですし、我々は常にドライバー同士のフェアな戦いを望んでいますが、最も重要なのは明日4台がトップ4を保ったまま走り切ることです。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
一日を通して激しい戦いが続きました。優勝争いをすることと、チャンピオンシップを争っているライバルよりも多くポイントを獲得することのバランスを見つけるのは、簡単ではありません。セブは今日、本当にハードにプッシュしていましたが、自分たちのプランはスムーズなドライビングを心がけ、路面が荒れている所ではあまりプッシュしないことでした。今朝の最初のステージは少し勇気が足りなかったかもしれませんが、その後はいいペースをキープし、トラブルに巻き込まれることもありませんでした。最後のステージで雨が降ってきた時は、道にとどまるだけでも大変でしたが、それでもタイムを稼ぐことができたので、全体的にはいい一日になりました。明日に向けてチームとしてこのような順位につけているのは、本当に特別なことです。明日はかなり長くてタフな一日になると思いますが、自分たちにとってはポイントを獲得することが何よりも重要なので、クリーンな走りをしたいと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
今日はチャレンジングな一日で、午前中は困難なスタートを切ることになりました。最初のステージでクルマのフィーリングは良かったのですが、ベストなラインどりではなかったためか、ウォータースプラッシュで水を吸い込んでしまいました。その後、スリーピング・ウォリアーのステージでは不運にもパンクをしてしまい、午前中はかなりタイムを失ってしまいました。午後は、最初の2本のステージはクリーンに走ることができたのですが、貴元がすごくプッシュしてきました。彼は速く、いいドライビングをしていたと思います。最終ステージのコンディションは非常に厳しく、グリップが全くないところもありましたが、悪くないタイムで走り切ることができました。明日はまだ大きな仕事が残っているので、全てがうまく行き、チームにいい結果を持ち帰れることを願っています。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
ステージの終盤にパンクで少し遅れてしまいましたが、午前中の1本目はかなり速く走ることができました。その後は少し注意深く走り、最後のステージは今大会最も荒れていて、クルマにダメージを負いやすいステージでもあったので特に気をつけて走りました。午後はいい仕事ができたと思いますし、最初の2本のステージではできる限りのことをやりました。最後のステージは大雨で路面に大量の水があり、誰にとっても難しいコンディションでした。そのような場所では無理をせず、何とか乗り切ろうとしました。何よりも重要なのは、今晩も首位を守ったということです。カッレとの差はそれほど大きくないですが、明日は問題なくフィニッシュできることを願っていますし、ケニアで再びチームのためにこのようないい結果を残すことができたら最高です。

Toyota Gazoo Racing WRT

サファリ・ラリー・ケニア デイ3の結果
1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2h43m49.2s
2 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +16.7s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m23.3s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m40.0s
5 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m52.3s
6 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +8m38.9s
7 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー(フォード PUMA Rally1 HYBRID) +13m56.6s
8 カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェパニャク (シュコダ Fabia Rally2 evo) +19m53.1s
9 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +24m06.2s
10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia Rally2 evo) +24m06.6s
(現地時間6月24日18時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

明日のステージ情報
競技最終日となる6月25日(日)のデイ4は、デイ2と同じようにナイバシャ湖の周辺が舞台となり、反時計回りに、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS14/17「マレワ」は、2021年大会で使用したステージを一部見直したものとなります。また、SS16の再走ステージとなる最終のSS19「ヘルズゲート2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。6本のステージの合計距離は74.38km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は325.92kmとなります。



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