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WRCサファリ:シェイクダウンでストップのラッピ「もっと景色を見ていたかった」イベント前記者会見

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCサファリ・ラリーケニア、シェイクダウン後に行われたイベント前カンファレンスの内容(抜粋)。サファリ初参戦のシェイクダウンでマシントラブルに見舞われ、走行中止を余儀なくされたヒョンデのエサペッカ・ラッピ。「景色に見とれていたのでは」という振りに、初めて経験する大自然の景観に感動していることを明かした。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

FIA


カッレ・ロバンペラ=KR(トヨタ・ガズーレーシングWRT)
エサペッカ・ラッピ=EP(ヒョンデ・シェル・モビスWRT)
ピエール・ルイ・ルーベ=P-LL(Mスポーツ・フォードWRT)

Q:カッレ、昨年のサファリを制して、今年は選手権リーダーとしてこのイベントを迎える。今回、どんな気分で臨んでいるか。レッキはどうだったか。金曜日はスムースで土曜日はラフになっているようだが、同感か
KR:かなりいい所をついていると思うよ。今年は全体的に少しラフなコンディションだと思う。ステージや自分が前に来たことがあるエリアはすごく雨が降ったと思うので、かなりの砂やグラベルが流されたから、ステージには石が増えている。

Q:昨年は大成功を収めたが、このように様々な要素が入り組むこのラリーで勝つために何が必要だと思うか
KR:まさに、いろんなことをしなくちゃならないね。状況によっては運頼みのところもあるし、クレバーになって運を引き寄せなくてはならないから、何が起こるかは誰にもわからないし、自分がやるべきことを正確にこなしても、何かが起きてしまうこともある。誰にもわからない。

Toyota Gazoo Racing WRT

Q:サルディニアから2週間でサファリを迎えたが、比較できることがたくさんある。このラリーは、一年で最大のチャレンジか。あるいは、もっと大きなチャレンジがWRCカレンダーにはあるのか
KR:何がチャレンジで何がそうではないか次第。もちろん、何よりもトラブルなしで走り切ることが重要なので、これが一番大きいことだと思う。ここの試練はほかとは異なり、どのコーナーも全開でいけるわけではない。違った種類のチャレンジだ。

Q:金曜日に出走順トップは、どれくらいタフになるか
KR:いつも少しタフだが、どれくらい雨が影響するか次第。ここまでの雨で地面がコンパクトになっていると思うのでそう悪くはないはずだが、もちろん、砂利掃きが多いセクションもある。ドライコンディションの時は、先頭走行でいいことは何もない。これには苦しめられるよ。

Q:サファリ初参戦のエサペッカは、シェイクダウンでちょっとドラマがあった。何があったのか
EP:2回止まった。
Q:景色に見とれていたんでしょ
EP:すごく美しかったから、ゆっくり見たかった。でも、ここからはそんな時間はもうないだろうね。

Q:トラブルは何だったのか
EP:最初はプロペラシャフトが壊れて、2回目は何か機械的に悪い音が聞こえたから止まった。チームがこれから調査する。

Q:サファリの参戦は初めてだが、動画を見たり話を聞いたりしてきただろう。実際に見てみて、ここまでのところ、どんな感じか
EP:予想していた以上に美しいところだと思う。雨で色味が変わっていると思うけれどね。本当に青々としていて、景色はアメージング。それが野生と相まって本当にエキゾチックだし、自分にとって独特の経験。ステージは映像で想像できる。自分にとって最大のチャレンジは、開けているエリアだ。高い草が生えていて、道をしっかり把握できない。ペースノートを作って、チェックして、コーナーの角度をチェックして、同時に可能ならカットする。でも、カットできるところも、どこに続くのかハッキリ分からないし、選択肢がたくさんある。カッレも言った通り、違うタイプの試練だ。特に、初めて参戦する身としてはね。

Q:スタートまでにマシンが完全に修理されることを願っているが、難しさの点で鍵となるステージはあるか
EP:どうだろうね。SS3とパワーステージは楽しめるステージだと思う。全開で行けるし、フィンランドのようなドライビングスタイルが楽しめるからね。

Q:ピエール・ルイも初参戦だが、ここまでの感じは
P-LL:景観や移動している分には素晴らしいが、道はすごく厳しそう。とても特別な場所だし、選手権のほかのラリーとはまったく違う。難しいけど、本格的なラリーでもある。

Q:初めての参戦でここでノートを作るのはレッキがタフだと思うが、この数日間、どれくらい大変だったか
P-LL:動画を観ながらカットの場所を確認したり、いつものラリーよりも動画を観ている時間が長い。初めてここに参戦するのは、大仕事だよ。

Q:多くの人が、速さだけではこのラリーを勝つことはできない、クレバーなドライバーがいい成果を収めると語る。自分の戦略は
P-LL:どうだろうね。シェイクダウンではクレバーに走ったが、km当たり2秒遅かった。ほどほどにクレバーで、ほどほどに全開、ってところかな。

Q:先週はエリウド・キプチョゲ(マラソンの世界記録保持者)と対面していたが、家族にマラソン関係者がいたと思うが
P-LL:従姉妹がエルードの大ファンなんだ。ここに来ることができずに残念がっていたし、うらやましがっていた。彼からいただいたシューズを彼女に持ち帰るよ。

@World / Red Bull Content Pool

Q:シェイクダウンの後には、ケニアのウィリアム・ルト大統領をコ・ドライバーズシートに乗せた
P-LL:悪くないね。ここでの一週間は順調に進んでいるよ。素晴らしい時間だったし、最初は緊張はなかったけど、セキュリティガードが来て時速50kmで走るように伝えたんだ。自分は、彼はそんなことは望まないと思うと言って速く走ったから、責任を果たした気分だよ。

記者席からの質問
エリアス・マコリ(ネーション・メディアグループ/サファリラリー国内メディアオフィサー、ケニア)
Q:カッレ、ウエットのサファリとドライのサファリ、どちらがお好みか
KR:何がしたいか、どんな立場かによる。でも、昨年は雨だったが、通常のウエットのようにうまく走れたので、どこかの時点で雨が降っても気にしない。先頭走行であってもね。あまり降らなければそう悪くないが、フルのサファリ仕様の雨だったら、ちょっと楽しくなくなるね。

ダニエル・ワホメ(ケニア放送会社、ケニア)
Q:ヒョンデは開幕5戦まで未勝利だったが、ラリーサルディニアでは素晴らしい走りを見せた。あのイタリアでのパフォーマンスの後、チームにはどのような追い風が吹いているか
EP:サルディニアであの結果を得られたことは、チーム全員にとって非常に重要なことだったのは間違いない。みんなにとって刺激になったし、彼らが今年やってきたこと、経験したことが報われた。シェイクダウンでタイムを見た時、自分たちのタイムはトップのペースではなかったので、ここでは、違った展開になりそうだ。サルディニアの結果に頼り過ぎることはできない。明日は、またいい走りができるためにどうすればいいのか、完全集中しなくてはならない。

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