世界RXモンタレグレ:世代を超えてローブvsグロンホルムの対決が再現 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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世界RXモンタレグレ:世代を超えてローブvsグロンホルムの対決が再現

©Rallycross Promoter

世界ラリークロス選手権は6月3日、ポルトガル北部のモンタレグレで今シーズンが開幕。この日は、プラクティス、スーパーポール、ヒート1、ヒート2の走行が行われた。

注目を集めたのは、今季、スペシャルONEレーシングからランチア・デルタEvo-e RXで世界RXへのフル参戦に復帰したセバスチャン・ローブだ。この日は、2000年代、WRCで対決したマーカス・グロンホルムの息子で、DCディーラーチームからPWR RX1eで参戦するニクラス・グロンホルムと激しいバトルが話題になった。

スーパーポールセッションでは、それぞれ6番手、9番手タイムをマークしたローブとグロンホルムは、ヒート1はグリッド1番手、4番手からスタート。グロンホルムはスーパーポールでのミスをこのスタートで取り返し、アウト側から回り込んでターン1を制した。

しかし、ローブも応戦し、レース全般に渡ってグロンホルムにプレッシャーをかける。最終2ラップ目でジョーカーラップに入る戦略で差を詰めたローブは、最終ラップでグロンホルムをかわすことに成功。しかし、勝負はここでは終わらなかった。

ローブがコーナーの出口で深く入り過ぎてしまった隙に、グロンホルムは再びアウト側から攻め入りリードを奪還。路面が湿った難しいコンディションで見せたドライバーたちの激しい攻防に、観客は大いに盛り上がった。

「少し、守りに入り過ぎてしまったと思う」とグロンホルムは振り返る。
「グリップは驚くほどよかった。1周目のターン4で激しくヒットされ、そこから慎重になり過ぎてしまった。Mr.ローブとはかなり接戦になったが、また“グロンホルム”が勝ったよ!」

一方のローブは、「フリープラクティスで走った時に、ジョーカーラップを走っている間に壁の向こうにマシンが見えると思ったのだが、実際は何も見えなかった」とローブ。
「二クラスが右側に入ってくるだろうとは思っていたが、どのタイミングかは分からなかったので、できる限りブレーキを遅らせた。それで、コーナーの出口で遅れ過ぎてしまった」

競技はスーパーポール、ヒート1、ヒート2のすべてで2022年王者のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)がトップタイムをマーク。ヒート2を終えた時点で全体首位に立っている。

Rallycross Promoter

競技は4日、ヒート3、ヒート4に続いて、セミファイナル、ファイナルが行われる。

世界RXモンタレグレ 暫定結果(ヒート2終了時点)
1 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e) 100ポイント
2 O-C.ベイビー(フォルクスワーゲンRX1e) 85ポイント
3 N.グロンホルム(PWR RX1e) 84ポイント
4 T.ハンセン(プジョー208 RX1e) 81ポイント
5 S.ローブ(ランチア・デルタ Evo RXie) 79ポイント
6 K.ハンセン(プジョー208 RX1e) 77ポイント
7 K.アンダーソン(PWR RX1e) 74ポイント
8 G.ベルグストローム(フォルクスワーゲンRX1e) 74ポイント



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