ランチア・デルタEvo-e RXで世界ラリークロス復帰のセバスチャン・ローブ「量産車も憧れの存在だった」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ランチア・デルタEvo-e RXで世界ラリークロス復帰のセバスチャン・ローブ「量産車も憧れの存在だった」

©Rallycross Promoter

今週開幕する世界ラリークロス選手権に、スペシャルONEレーシングからランチア・デルタEvo-e RXで選手権に復帰するセバスチャン・ローブ。世界RX参戦は2018年以来となるが、なぜこのシリーズへの復帰を決めたのかについて語っている。

「初めてゲラン(・シシェリ)とラリーレイドで走った時には、世界RXに戻ることは一切予定になかったのだが、たくさん話をしているうちに、彼がこのプロジェクトにとても熱心だったので素晴らしい冒険になるのではないかと確信した」とローブ。

「世界RXに参戦していた時期は、いい思い出ばかり。とても楽しかったし、レースはエキサイティングだった。とてもエンジョイしていて、その後も続けていくつもりだったから、プジョーがワークスの撤退を決めた時は、少し残念だったね」

「以来、ダカールからエクストリームEまで面白いことを色々やってきたけど、今年の初めにゲランがこのプランを提案してくれた。彼とはもちろん長い付きあいなんだけど、クロスカントリーラリーでチームメイトになってからは、もっと親しくなった。一緒に過ごす時間が増えた中で、去年のニュルブルクリンクでランチアが初めて世界RXに参戦した時のことを、どれだけエキサイティングだったか話してくれた。素晴らしい経験だったから、自分をチームメイトに迎えたいと言ったくれた。自分は今後のことを決めなくてはならない時期を迎えていた頃だったけど、ゲランのプランはとても楽しくなるかもしれないと感じた。30分ほど考えて、彼の新しいチャレンジについていこうと決めたんだよ!」

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「ランチアには、思い出がたくさんある。ラリーの参戦を始めた時、正直なところ自分はラリーの知識があまりなかった。もちろん、グループBのランチア・デルタS4、ディディエ・オリオールやミキ・ビアジオンなどは知っていたけど、自分よりも前の時代の話だった。自分にとって一番の思い出は、量産車の方。小さなルノー5ターボで出かけた時に、ランチア・デルタHFインテグラーレを見かけて、自分も乗ってみたいと憧れたんだ。買えるだけのお金はなかったけど、とても象徴的なクルマだった。いま、そのスペシャルバージョンのマシンに座るチャンスを得たことは、本当にクールだよ」

「このマシンに関してはゼロからスタートしているので、世界RXで、このデルタEvo-e RXの開発に貢献したり戦うことに、とてもモチベーションを高めている。正直、以前にこの選手権で走っていた時は、フォルクスワーゲン勢やヨハン・クリストファーソンの敏捷性やスピードに匹敵するような性能はあまり持っていなかった。今は、まったく新しいプロジェクトに関わり、彼らと戦うことを目指している。参考になるものがないので滑り出しがどうなるかは分からないが、チームは強いし、いいベースができていると思うので、コンペティティブに戦い優勝争いができることを期待している」

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「ヨハンや、ハンセン兄弟(ティミーとケビン)など、知っているドライバーもいるが、とても強敵だ。ほかのドライバーのことはまだあまり知らないが、自分自身のことに専念して、万全の準備を整えて、みんなと戦えるようにしたい」

「エステリンクやリッデンヒル、メテなど、ラリークロスの情熱にあふれた名門コースでまた走れることがうれしいし、南アフリカでの大会にもいい思い出がある。新しい場所で戦うことはいつも楽しみなので、香港に行けるのもうれしい。ファンのみなさんが、自分たちの走りを楽しんでいい雰囲気になるといいね。以前、マカオのレースに出たことがあるが、モータースポーツへの熱意が非常に高かったので、成功するイベントになると思う」

世界RXは昨年から、最高峰クラスのRX1がフル電動化となっており、ローブにとっては新たなチャレンジに挑むことになる。
「世界RXは昔からモータースポーツが大好きなファンが多いので、フル電動化に踏み切ったことは、もしかしたらみんなが望んでいたことではなかったかもしれない。でも、自動車産業全体がこの方向に向かっているのは事実だし、モータースポーツがロードカーの革新に果たす役割を考えれば、競技もそれに続くものでなくてはいけないと思う」とローブは見解を示した。

今季の世界ラリークロス選手権開幕戦は6月3〜4日、ポルトガルのモンタレグレで開催される。



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