世界RXヘリェス:ヨハン・クリストファーソンがイベント4度目の勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXヘリェス:ヨハン・クリストファーソンがイベント4度目の勝利

©@World / Red Bull Content Pool

世界ラリークロス選手権は7月2日、第3戦のファイナルがスウェーデンのヘリェスで行われ、ディフェンディングチャンピオンのヨハン・クリストファーソンが開幕から負けなしの3勝目をマークした。クリストファーソンが母国の世界RXラウンドを制したのは、これで4度目。

ポルトガル、ノルウェーで優勝を飾ってきたクリストファーソンは、2万5000人の観衆を集めたヘリェスで、自身38度目の世界RX勝利をマークした。ヒート1〜4まですべてをトップリザルトで並べたクリストファーソンは、セミファイナル、ファイナルも制して、選手権でのポイントリードを27に広げた。

「ほぼ完璧な週末だった」とフォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウスからエントリーするクリストファーソンはイベントを振り返った。
「このコースは、ウエットではかなりトリッキーになると思うが、適切に走れば相応のタイムが稼げる。自分たちは、素晴らしいペースでスタートもうまく決められたことが鍵になった。もちろん勝つのはいつでもうれしいが、スウェーデンでこれだけの大観衆や家族の前で勝利を決められたのは格別だね」

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クリストファーソンは、このファイナルで2位フィニッシュのティミー・ハンセンに4秒以上の差をつけた。2019年王者のティミーは、開幕2戦での厳しい結果から復調し、今季初めてのポディウムフィニッシュ。クリストファーソンのチームメイト、オーレ・クリスチャン・ベイビーを抑えて、2位の座を勝ち獲った。

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今季初めての3位フィニッシュを飾ったベイビーは、自身のパフォーマンスには満足を見せたものの、終盤のミスが響いた。ティミーの弟、ケビン・ハンセンは、スーパーポールではエラー、ヒート1ではコースオフを喫したが、セミファイナルのレース2を制してファイナルに進出。しかし、ジョーカーラップの出口でワイドになり、ティモ・シャイダーの後ろを走る間にタイムをロスした。

シャイダーとゲラン・シシェリは、いずれもパンクに泣かされた。前戦ノルウェーでは3位フィニッシュを決めたALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツのシャイダーは、5位でフィニッシュ。今季初めてファイナル進出を決めたSpecial ONE Racingのランチア・デルタEvo-e RXを駆るシシェリは、2周目で止まった。

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今季好調を見せていたCEディーラーチームのニクラス・グロンホルムとクララ・アンダーソンは、いずれもファイナル進出を逃し、デルタEvo-e RXのセバスチャン・ローブも、セミファイナルで脱落となった。

世界RXの次戦は7月22〜23日、ラリークロス発祥の地として知られる英国リッデンヒルで開催される。

世界RXヘリェス ファイナル結果
1 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e) 4:20.055(5 laps)
2 T.ハンセン(プジョー208 RX1e) +4.268
3 O.C.ベイビー(フォルクスワーゲンRX1e) +7.773
4 K.ハンセン(プジョー208 RX1e) +9.637
5 T.シャイダー(セアト・イビザ) +44.001
6 G.シシェリ(ランチア・デルタ Evo RX1e) +4 laps



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