WRCクロアチア:「スコットの笑顔をブリーン選手に見せてあげてくれてありがとう」豊田章男会長コメント全文 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチア:「スコットの笑顔をブリーン選手に見せてあげてくれてありがとう」豊田章男会長コメント全文

©Toyota Gazoo Racing WRT

4月23日にフィニッシュを迎えたWRC第4戦クロアチアラリー。エルフィン・エバンス/スコット・マーティンが総合優勝を飾ったことを受けて、トヨタ・ガズーレーシング・ワールドラリーチームの豊田章男会長がコメントを発表。イベント前テストで命を落としたヒョンデのクレイグ・ブリーンへの弔意を表すとともに、いつも笑顔でラリーを楽しんでいた故人の想いを、ラリー仲間が引き継いでいく姿を讚えた。

(以下リリース)

Toyota Gazoo Racing WRT


WRC 第4戦 クロアチア・ラリー
豊田章男 TGR-WRT会長コメント

先日、我々の強力なライバルであり大切な仲間でもあったドライバーを失いました。亡くなったクレイグ・ブリーン選手、そのご家族、チームの皆様に哀悼の意を表します。

今大会は、全てのラリー仲間たちがブリーン選手のことを想いながら走っていたように感じます。そのような大会で、ブリーン選手のかつてのコ・ドライバーであったスコットが、表彰台の一番高いところに立てたこと、良かったと思います。スコットおめでとう。

エルフィンも、スコットの笑顔をブリーン選手に見せてあげてくれてありがとう。そして、エルフィン自身は、久しぶりの優勝!本当におめでとう! 2021年のフィンランド以来の優勝です。ずっと苦しんでいたエルフィンの最後の1ピースが、ようやくはまったのだと思います。エルフィンの笑顔、最高でした。

ブリーン選手は「運転を楽しむことの大切さ」について、よく話されていたそうです。今回のエルフィンは、きっと心から運転を楽しめていたから、あの笑顔だったのだと思います。ラリーが好きで、運転を楽しもうとする我々にとって、今回の事故は、本当にショックで痛ましい出来事でした。今後、こんな悲しいことが起きぬよう、やれる限りの対策を、我々は必死に考えて実行していかなければならないと思います。

走るクルマの音や匂いや迫力、ドライバーたちのドラマ…、ラリーは本当に人々の心を動かすスポーツだと思っています。そんな感動を、これからもモータースポーツの現場からお届けしていきたい。そのためにも我々は、もっといいクルマづくりを続けてまいりたいと思います。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team会長
豊田 章男



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