【メロンブックス・ラリーチャレンジ】メロンブックスインテグラ、開幕戦・唐津でJN-3クラス優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【メロンブックス・ラリーチャレンジ】メロンブックスインテグラ、開幕戦・唐津でJN-3クラス優勝

 

メロンブックス・ラリーチャレンジ2010
プレスリリースVol.02 2010/4/12発行
http://rally.dtiblog.com

●メロンブックスインテグラ、開幕戦・唐津でJN-3クラス優勝

 今年度の全日本ラリー選手権に、ホンダ・インテグラ・タイプRで参戦するメロンブックス・ラリーチャレンジ。

 その最初の挑戦となる第1戦「ツール・ド・九州2010 in 唐津」において、「メロンブックスDLテインBRIGインテグラ」(眞貝知志/田中直哉組)は、大荒れとなったイベントを制してJN-3クラス優勝を飾り、チーム2010最初の挑戦に栄冠をもたらしたのだった。

 4月10日のデイ1、SS1「三方リバース1」でいきなりのベストタイムを奪った、メロンブックスインテグラ。その後もSS4でベストを刻んで一時はトップに立つも、SS7で痛恨のスピン。S-GTドライバー筒井克彦選手の駆るS2000の猛追の前に首位を明け渡してしまう。

 ところがSS10「林の上リバース1」、トップ走行中の筒井S2000がクラッシュしてリタイヤ。代わってトップに立ったのは、ベテラン松本琢史選手のロータスエキシージだった。
 メロンブックスインテグラはSS10、11、12、14と4本のベストタイムを並べるも、この日のうちの首位奪還はかなわず。勝負は翌日に持ち越されることとなった。

 明けて、デイ2。
 前日のS2000のリタイヤからはじまった首位争いは、松本エキシージ、メロンブックスインテグラ、そして岡田孝一選手のトヨタセリカ、さらに明治慎太郎選手のトヨタスターレットの4台が争う熾烈な攻防戦へと状況を変化させていた。

 この日の天候は、朝から小雨交じりの曇り。
 路面がわずかでも湿り気を帯びていた場合、前輪駆動のインテグラのほうが、ミッドシップ後輪駆動のエキシージよりもトラクションの面で大きなアドバンテージを得ることができる。
 メロンブックスインテグラは、温存していたヘビーウェット用のソフトコンパウンドタイヤを朝一番のSSから投入して、一気に勝負をかける作戦に打って出る。

 SS17はメロンブックスインテグラがベストタイムを叩き出して首位奪還。
 SS18では松本エキシージがトップタイムを獲得。
 さらにSS19では明治スターレットがベストタイム……と、ドライバーの意地をかけた秒差の攻防が続く。

 明暗が分かれたのは、残る3本のSSを前にした最終のサービスDだった。
 このときトップの松本選手が選んだタイヤは、後半からドライ路面となることを見越して、駆動輪となるリヤタイヤにミドルコンパウンドを選択。
 対してメロンブックスインテグラは、前半ステージのソフトコンパウンドから変更なし。この後、路面は一層ウェットな状況になると予想した上での決断であった。

 そしてこの決断は、サービスを出てまもなくの降雨という形で
 チームに恩恵をもたらしたのである。

 その差5.5秒を追い上げる2番手の松本エキシージは、リヤタイヤが路面を捉えきれずタイムが伸びない。
 対してメロンブックスインテグラは、最後の勝負所となったSS21「三方リバース4」で松本エキシージをさらに4.6秒引き離すスーパーベストを獲得!
 残るSSは約1.5kmの1本しかなく、この時点で熾烈を極めた首位争いの行方が決したのだった。

 最終成績、総合8位、JN-3クラス1位。
 メロンブックス・ラリーチャレンジ2010は、その最初の参戦イベントでクラス優勝という予想だにし得ないシーズン好スタートを切ることができたのだった。

 メロンブックス・ラリーチャレンジ2010、次の参戦イベントは1戦スキップの後におとずれる第3戦「ラリー北海道」。雪解け直後の早春の十勝の大地で、チームはいかなる戦いを見せるのか。2008年以来となるクラスタイトル獲得に向けたチームの挑戦は、これからさらに過酷な局面を迎えることとなる。



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