WRCモンテカルロ:WRC2トップのニコライ・グリアジンにペナルティ、ヨアン・ロッセルが繰り上げ優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ:WRC2トップのニコライ・グリアジンにペナルティ、ヨアン・ロッセルが繰り上げ優勝

©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

1月22日にフィニッシュを迎えたWRC開幕戦ラリーモンテカルロ、WRC2首位で終えたニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)だったが、その後、5秒のタイムペナルティが科された。これにより、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が繰り上げ優勝となった。

シュコダの新型ラリー2で参戦したグリアジンはスタートからリードを守り、2番手につけていたロッセルに4.5秒差でフィニッシュした。

しかし、ロッセルが所属するPHスポールがグリアジンに対し、SS14の13.2km地点で2023年WRC競技規定19条2項に違反したとして審査委員会に抗議を提出した。

審査委員会は、ロッセル側、グリアジン側の双方を聴聞し、提出された証拠素材とグリアジン車のオンボード映像を調べた結果、グリアジンが違反したことを認め、5秒のタイムペナルティを与える裁定を下した。この結果、ロッセルがグリアジンを0.5秒上まわり、WRC2優勝を飾った。

WRC競技規定19条2項では「全クルーにはロードブックが配布され、その行程を遵守しなくてはならない。ロードブックには、道路方向図と、道路方向図と道路の間に定義された道路が記載されており、計時・トラッキングサービスのサプライヤーが使用するものと同じトリップメーターで距離を測定することが強く推奨される」と明記されている。抗議では、グリアジンがSS14の13.2km地点でコーナーをカットしており、この規定を遵守していないと指摘。グリアジンは、このステージで右フロントタイヤをパンクしており、マシンをコントロールするのが困難だったと釈明したが、審査委員会の議長が「定義された道路は、ターマックラリーの場合は道の舗装部分であることを明確にすべき」と示したうえで、主な裁定理由として「当該コーナーは、規定に定義された路面を使用しなければタイムが稼げる非常に典型的な場所」だとした。

ロッセルにとってはほろ苦い勝利となったが、ロッセル自身も2021年のWRCアクロポリスではWRC3でのトップフィニッシュを飾った後、イベント後の車検で車両違反の裁定を受け、勝利を取り消されている。この結果、この年のタイトル決定が最終戦までもつれこむことになったが、最終的にはカエタン・カエタノビッチとの最終決戦を制し、WRC3タイトルを獲得している。

一方、グリアジンにとっても、トップタイムを5本たたき出してファビアRSラリー2の速さを示していただけに、新型マシンのWRCデビューウインが取り消される悔しい結果となった。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

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