Mスポーツ・フォード、WRC2参戦ドライバーにアドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンステール – RALLYPLUS.NET ラリープラス

Mスポーツ・フォード、WRC2参戦ドライバーにアドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンステール

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Mスポーツ・フォードは、2023年のWRC、WRC2を2台のフォード・フィエスタ・ラリー2で戦うことを発表した。アドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンステールがドライバーを務める。

Mスポーツが供給するカスタマー競技ラリーマシンではトップカテゴリーに位置づけられるフィエスタ・ラリー2は、フィエスタのレガシーとその成果をMスポーツが誇るカスタマーの手に委ね、世界各地で2000勝以上をマーク。今年はフィエスタ・ラリー2と前行モデルのフィエスタR5を合わせて13地域の選手権でタイトルを獲得している。

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2023年のWRC2では、フルモーがリーディングドライバーとして選手権を戦う。2022年はラリー1マシンでの参戦も経験したフルモーに関してMスポーツは、引き続き支援を継続することを明確に示しており、フルモーのスキルと経験を伸ばすためにはWRC2での活動が最適だと判断した。

フランス出身のフルモーは、2017年に初めてラリーマシンで参戦。2020年のERCカナリアス戦で優勝を飾っている。またWRC2部門ではステージウインを33本マークしており、2019〜2021年のモンテカルロでの連続ポディウムを含め、WRC2部門ので計6回、ポディウムに上がっている。

フルモーのチームメイトとなるルクセンブルグ出身のミュンステールは、1月のモンテカルロでフィエスタ・ラリー2での初めての参戦を迎える。2022年のモンテカルロでは絶妙な走りを披露しており、部門ベストタイムもマークして5位でのフィニッシュを果たしている。ターマックスペシャリストとして知られるミュンステールは、11月のラリージャパンでは待望のWRC2初優勝をマーク。この時はWRC2ジュニア部門でも優勝を飾ったほか、総合でもトップ10に食い込んだ。2022年はモンテカルロ、ベルギーでもWRC2ジュニアカテゴリーでポディウムに上がっており、チームは2023年、ミュンステールがさらにスキルと実績を伸ばすことに期待を寄せている。

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チーム代表のリチャード・ミルナーは「フィエスタ・ラリー2のプログラムは、Mスポーツの日常業務の中心となる要素。我々のカスタマーカーのフラッグシップモデルであるフィエスタ・ラリー2が、WRC2カテゴリーのライバルモデルと戦う姿を見たいと思っている。ラリー2の人気を持続させる最善の方法は、選手権で戦いを繰り広げることであり、これはかなり実現可能なことだと考えている」

「アドリアンが引き続きチームに残ることをうれしく思う。ラリー2に再び挑むことは、彼にとって興味深いチャレンジになる。これまでもWRC2で成功を収めてきたし、モンテカルロは好リザルトが期待できると確信している」

「初めてグレゴワールをチームに迎えることも楽しみにしている。新しい才能を発見するのはいいものだし、これまで見事な成績を残している。グレゴワールは先月のジャパンでも素晴らしいパフォーマンスを披露しているので、チームからの初参戦となる1月のモンテでも活躍を期待している」

再びWRC2での戦いに挑むことになったフルモーは「4年続けてこのチームから参戦できることを本当にうれしく思うし、来月、またモンテカルロに挑めることを楽しみにしている。クリスマスの後にフィエスタ・ラリー2でイベントに出る機会があるので、モンテカルロに向けて絶好の準備となる。信頼を寄せて2023年に参戦する機会を与えてくれたチームに心から感謝しているし、チームと一緒に成果を残すことを楽しみにしている」

Mスポーツ入りが決まったミュンステールは「先日、ドベンビーホールのMスポーツを訪ねてチームのみなさんに会ったが、施設もインフラも素晴らしく、ワークショップと新しいビルは、とても見事だった。コースもとても走り甲斐がある。特に凍ったコンディションでね!」と意欲を語る。

「来年のプランは、ラリー2で多くのイベントに参戦して、これまでの経験を活かしたり、初めて出るイベントでは発見をすること。マシンに慣れなくてはいけないが、いいパフォーマンスを見せて好リザルトを収めたい」

「Mスポーツは、まさに才能のファクトリー。エバンス、タナック、ヌービルといったドライバーは、みんなMスポーツが輩出した。ドライバーとして飛躍するために最高の場所だと思うし、チームは働きやすく、マシンは強い。この先はいいシーズンになると思うので、チームと一緒に自分の役割を最大限に務めて、経験を積みながらドライバーとして成長したい」



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