WRCチャレンジプログラム2期生の若手3人、スペインでのレッキを終えて – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCチャレンジプログラム2期生の若手3人、スペインでのレッキを終えて

 

WRCスペインのレッキに参加したTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム2期生の3人。レッキを終えた大竹直生(写真左)、山本雄紀(写真中)、小暮ひかるの3人に、それぞれ道の印象などを聞いた。

──道路の特徴や、今回のレッキで最も難しかったことはどのようなことでしたか?
大竹
「想像よりも道が過酷で、僕がWRCの映像などで見ていたものはスムーズなターマックで、そういうスペインの道を想像していたのですが、思っていたよりも狭い道があったり、バンピーなセクションがあって、かなりびっくりしました。あとはインカットする場所がたくさんあって、まずは入っていいのか、そしてどこまで入ることができるのかを見極めるのが大変でした。でもそちらに気を取られると基本的な角度などの情報を考えることが難しくなるので、まずはシンプルにノートを作っていきました。まだまだ情報が足らず、もっと経験が必要だな、と」

──一番の課題はどこにありましたか?
大竹
「特にカットする場所の見極めがまだまだできていないので、そういう見極めと、僕が想像している以上に泥が出てきていて、大変な状況になると思うので、明日からステージを観て勉強しようと思います」

山本「全体的な感想としてはやはりカットの場所、多分先にプライオリティ1の人たちがすでに走った後に通った箇所もいくつかあって、自分が『これくらいカットできるな』と思っている以上にさらに内側だったり、想像以上に長い距離カットしていたりしていて、みんなが付けているタイヤの跡を見て驚きました。これはスペインに限らずなのですが、ターマックラリーのレッキで思ったのは“レイト”と“ショート”の数がすごく多くて、“レイト”とは少し遅めに内側に付けるような感じなのですが、タイミングもいろいろな種類があって、課題としては自分がいま持っている“レイト”の情報ではあまり区別できず、もう少し種類をもっていつインに行くのかというのを分かるようになったらもっと攻めることができるんだろうなと感じました」

小暮「自分の全体的な感想としては疲労感が残っていて、リエゾン自体の距離がとても長く、しかもステージと同じようにかなりツイスティな道路だったので、ずっと身体にGが溜まっているような感じでした。疲労しているなかで集中力を保つのは結構大変だったのが印象的だったのと、レッキに関しては場所によって路面のサーフェイスが変わるので、それをどう表現するのか、ということが難しく、特に路面が食うところはいいのですが、ツルツルになっていてまったく食わないところが場所によってあったりして、アイスみたいな感じで光っているような路面がちょこちょこあって、そういった場所の表現をこれからもっと増やしていかなくてはならないと思いました」

──それはボキャブラリーをもっと増やす、ということですか?
小暮
「そうです。路面によってやはり走り方を変えていかなくてはならないので……」

──それはフィンランドにないような路面なのですか?
小暮
「確かにターマックということで、グラベルとは違うという部分もありますし。全般的には特に悪くはないといった感じでした」

──9月にイタリアでのターマックラリーに出場されたわけですが、その時との違いというのはどのあたりにありましたか?
山本
「イタリアは僕たちが出たラリーはまずカットはほとんどなかったです」(小暮、大竹も同意)

山本「それなので、ずっと泥の出ない路面を走った感じでした」

小暮「どちらかというとサーキットのような感じなきれいな舗装路でした」

大竹「短いコーナーが連続していて、情報を入れすぎると追いつかなくなるし、カットがあって情報が欠かせない場所もあります」

小暮「シンプルにキープしつつ、どうやって情報を入れるのかというところです」

スタート地点を前に準備。伸びをしているのは山本のコ・ドライバーを務めるミーカ・テイスコネン。


──そういった部分はコ・ドライバーと相談する部分なのですか? それとも彼らがアドバイスしてくれるのですか?
山本
「1本目はとりあえず全部僕が言った情報を書いて、2本目に『こういう風に改良できるのではないか』とアドバイスをくれたりします」

大竹「僕も一緒です」

小暮「僕はイベントの時には特になくて、後でオンボードで撮ったビデオに対してこうしたらいいのではないか、などというアドバイスをもらいます」

──先週、フランスでテストをこなしてきたそうですね。
大竹
「3日間テストをして……」

山本「色々な種類のターマックを経験してきました」

大竹「それぞれ違う特徴の路面でした」

──どのくらいの距離を走ったのですか?
山本
「全員合わせて700kmくらいです。だからひとり200km強ほど走り込みました」
(Keiko Ito)

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