トラビス・パストラーナ、レオーネベースのモンスターマシンでグッドウッドを疾走 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

トラビス・パストラーナ、レオーネベースのモンスターマシンでグッドウッドを疾走

©SUBARU MOTORSPORTS USA

米国の人気ドライバー、トラビス・パストラーナが、6月23〜26日に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに登場。スバル・モータースポーツUSAとフーニガンが共同で製作した862馬力のスバルGLワゴン(日本名レオーネ)でシュートアウトに参戦した。

SUBARU MOTORSPORTS USA

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「ファミリー・ハックスター」の愛称がつけられたこの1983年型スバルGLワゴンは、2022年1月に初めて公の場に登場。水平対向4気筒のスバル・ボクサーエンジンを搭載し、4WD駆動に6速シーケンシャルギヤボックスが組み合わされている。サスペンションはトラベルの長いWRCスペックだ。最も注目されるのはその外観で、1980年代のグループBをも凌駕する、空力を意識した迫力のエクステリアが与えられている。

特に目を引く電動ニューマチック式の巨大なリヤウイングは、必要に応じて上下させることが可能。また、フロントとリヤのフェンダーフレアには油圧式エアロフラップも搭載し、自動でも手動でもコントロールできるという。さらに、カーボンファイバー製の機能的な“ルーフラック”は、ルーフに設けられたNACAダクトからリアマウントのラジエターに空気を導くように設計。軽量化を図るため、ボディワークは最新のチューブ式スペースフレームにカーボンファイバー製のカスタムパネルを組み合わせている。

コクピットは1983年型スバルGLワゴンのダッシュボードをデジタルスキャンし、そこに本物のGLワゴンから取り寄せたラジオを取り付けた。ステアリングの奥には12インチ・ディスプレイが配置され、80年代のスバル車の特徴だったレトロなカラーのデジタルメーターが表示される。

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2021年のグッドウッドには、「エアスレイヤー」と名付けられた862馬力&カーボンボディのスバルWRX STIを持ち込んだパストラーナは「このGLワゴンはスバルの象徴的なモデルなので、これが空を飛ぶ姿はステキだろうなと思った」と製作の経緯を語っている。

「意外だけど、このファミリー・ハックスターはエアスレイヤーよりもかなり小さい。箱形のフォルムと合わせ、さらに高精度なドライビングのための完璧なパッケージとなった。アクティブ・リヤウイングもうまく機能しているが、83年型のワゴンは想像どおり……なんだかレンガのように飛んでいくね。大ざっぱなジャンプだけど、その分、エンターテイメント性が高く、予想外のパフォーマンスを披露できると思う。このファミリー・ハックスターは、間違いなく自分が一番好きなマシン。グッドウッドの後は、今季の終盤にジムカーナにも参戦する」

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そのパストラーナは、26日に行われたシュートアウトで、5番手となる46.20秒をマーク。トップは、マクマートレイ・オートモティブの『スピアリング』をドライブしたマックス・チルトン。39.08秒と過去最速記録を更新している。これまでの最速タイムは、非公式ながら2019年にロマン・デュマのフォルクスワーゲンID.Rが記録した39.9秒だった。

ファミリー・ハックスターの走行初披露となったグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、コーナーで自在に動くアクティブ・リヤウイングや油圧式エアロフラップに、集まった多くのスペクテイターが歓声を送った。走行を終えたパストラーナは、笑顔で次のように振り返っている。

「F1マシンや宇宙船のような電動スーパースポーツなど、モンスターマシンが走るなか、クラストップ、そして総合5番手のタイムを記録することができました。それにしても観客の反応は凄まじかったですね。グッドウッドでファミリー・ハックスターは、大人気だったと断言できます」

「ファミリー・ハックスターは、エアスレイヤーSTIよりもパワフルでコンパクト。ダウンフォースレベルが少ないので、ツイスティなセクションと最終コーナーでは、160km/hを超えたスピードに負けそうになりましたが、いいタイムを記録することができました。次にこのマシンを走らせるジムカーナで、どれだけジャンプできるか、楽しみです」

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